またまた、ジャック・ラレインについてです。

1930年、15歳の時、彼がお母さんに連れられて、ドクター・ブラッグの講演会に参加した時のお話です。



【彼が、生ジュースジュースを勧める理由】

その時私はメガネをかけていた。やせ細って、私の顔はにきびと吹き出物だらけだった上に、人見知りが激しく、誰にも見られたくなかった。けれど、しぶしぶ母親に連れられてそこに行ったのだった。

そこに到着したのが少し遅かった為か、満席で我々の座れる席が見つからず、帰ろうとしたその時、講師であるポール・ブラッグが叫んだ。『そこの男のお子さんを連れたご婦人!私たちは、誰も帰らせたくないのです。案内係の方、いすをふたつ、ステージに持ってきてください。』

彼らがいすを二脚もってくると、私と母は何百人もの人々を前にしてすわることとなった。

それは、私の人生でもっとも恥ずかしい瞬間だったが、この講師の男性は、私の人生を、決定的に、永遠に変える言葉を言ってくれたのだった。

『私の友人よ、君の年齢は関係ないが、君の現在の身体の状態は重要なことだ。もし、君が自然の法則に忠実に従えば、君は、生まれ変わることができるのだよ!』

私はすっかり忘れていたのだった。この人は、私が生まれ変われると言った。これこそが、自分が求めていたものではなかったか;私は、アスリートになりたかったんだ;私は女の子にもてたかったし、学校でいい成績もとりたかった。そして、この人は言ってくれた。それがすべて可能なんだよ、って。

では、自然の法則ってなんだろう? それは、運動と、適切な食事だ。

その夜、私は家に戻り祈った。『神様かほかの誰か様、助けてください。僕を、ミスター・アメリカにしてくださいといっているのではありません。ただ、ストレートAの生徒になりたいんです。』『僕に強い意志を授けてください。僕を殺す悪い食べ物から遠ざかる意志を』

その夜から、私は厳格なベジタリアンになったのだ。それから数日後、私はバークレイにあるYMCAに入り、そして、なんと、一週間で生まれ変わったんだよ。

以前はいつも頭痛がして、あまりの痛みに、壁に頭を打ち付けることもあったくらいなんだ。エネルギーが低く、人生はすべてネガティブだったのが、すべてポジティブなものに変わったんだ。周りの人は、信じられないくらいだった。それは僕にとってまさにほんとうの生まれ変わりだったんだ。




アメリカ人の食生活は、加工品が多すぎるのだ。そして、我々が身体に入れるほとんどのものは、加熱してある。私は、加熱しすぎたものは、栄養を殺していると思う。身体に、適切な燃料を与えることは、あなたという車に適切なガソリンを入れるようなもので、もし、車のガスタンクにガソリンでなく、水を入れたら、パチパチといって、車はだめになってしまうだろう。

同様に、私たちも、身体に生の生きた食べ物を入れれば、生き生きと、活気のある毎日を送れるんだ。我々の身体には、80兆個もの細胞が生きている。 そして、私の意見では、死んだ加工食品を食べると、これらの細胞に、栄養がうまく行き渡らないんだ。

だから、体調の悪い多くの人は、バイタリティに欠け、エネルギーが低いんだ。我々の身体の血の流れを、『生命の川』だと思ってくれたまえ。その血の流れは、80兆個の細胞に栄養を与えているんだ。もし、この『生命の川』が不健康な食べ物で汚染されれば、我々の身体にも悪影響が出る。

血の流れは、我々の体の隅々のすべての細胞に、『生命の川』の支流として、何マイルもにおよぶ、毛細血管として、栄養を与えているのだ。

ある人はジャンクフードをいつも食べていた為に、『川』を汚染してしまい、加齢が、人よりはやく進む。 

『缶やビン詰めのジュースを買って来て飲めばいいじゃないか。フルーツや野菜を洗って切ったり、ジューサーを洗うのも、面倒じゃないか。』という人もいるけれど、缶入りやビン入りの飲み物は、そのほとんどが、保存料や、白砂糖、または人工香料が加えられている。

ところが、新鮮な生ジュースを飲むと、多くの人が、おいしいし、体調がよくなった、と言っているんだ。生ジュースを飲むことは、オーバーウェイトで、体重を落としたい人にも最適なんだ。なぜなら、一杯の生ジュースが食欲をなだめてくれ、そんなにたくさん食べたくなくなり、もっといいことにはエネルギーもアップするんだ。

正しい燃料を身体に入れたら、あなたの身体は、まるで燃焼するエンジンのようになる。人間の身体に、悪い燃料を入れてはいけない。

人生は、ゲームのようなものだ。我々は、正しい燃料を身体に入れるように、自分で訓練をしないといけないのだ。 そして、子供たちの為にも、いいお手本にならないといけないと思う。ー あまりに多くの子供が、ホット・ドッグや、キャンディ・バー、アイスクリーム、そしてファスト・フードを食べて生きている。 アイスクリームが欲しかったら、生ジュースを凍らせて、冷凍のお菓子をつくればいい。


誰が食べ物を口にいれるのだ? あなただ。自分の為に、何かしよう。

ジュースを絞ろう!! 

どんなに強調しても、し尽くせないほどの利点が、生ジュースにはある。




アップは、私が、ゲルソン療法のことを知り、そのほかにもいろいろと生ジュースの効能を調べていた時に巡り会った、ジャックの言葉です。

51年連れ添った二番目の奥様、イレインと知り合った頃、ジャックは家に連れて行き、山のような人参とりんごを絞って、生ジュースを作ってくれた、というエピソードを聞いたこともあります。

自分の信念を80年以上も貫いたジャック。

かっこいいです。ドキドキ