夕べ、近所に住む、グレッグさんのお宅で小さなパーティがあり、行ってまいりました。

ここで春に出会った、ブルガリア人のイーヴァ。

彼女は、ブルガリアのソフィア大学からNYの大学に留学し、卒業後、ファイザーというアメリカ大手の製薬会社に勤めていたのですが、一年たって彼女のいた部門が閉鎖されたため、二ヶ月ほど前に失業。

働けるVISAが切れる前になんとか次の仕事を探そうと必死でした。

彼女も、このあと、できれば金融関係で働きながらMBAを取得したいというので、私も自分の会社の人事部に、彼女の履歴書を持っていって頼んでみたのですが、なにせこの不景気。

外国人がアメリカ人の仕事を奪うことはできない、ということで、会社がスポンサーになって、彼女のVISAステータスを保障することは無理だと言われてしまいました。友人の会社にも履歴書を持ってお願いに行ったのですが、同じ答え。

GPAもこれ以上高いのは見た事がないほどの成績。
Magna Cum-Laudeまで取っている。

どんなに優秀な成績で卒業し、入社一年目でマネージャーになった実力の持ち主でも、VISAステータスがきちんとしていなければ、雇ってくれる会社はほとんどありえません。景気のいい時はそんなことなかったのに。

とっても聡明で、強くてやさしいイーヴァ。

『就職どうなった?』と聞くと、『ブルガリア航空の、フライト・アテンダントの仕事が決まったんだけれど、中近東に駐在になるのと、フライト・アテンダントにはなりたくなくて。それに、やっぱりアメリカにいたくって断っちゃったの。』とのこと。

VISAはあと6ヶ月で切れてしまう。

イーヴァの夢は、現実の社会である程度経験を積んで力をつけてから、国連や、人権救援機構などの、自分の理想を追求することのできるNGOで働くこと。人々の為になる仕事をしたいのだそうです。

たくさんの若者が夢を見てNYにやってきます。
この晩来ていた若者たちも、女優志望、シンガーソングライター志望等の人がいました。
アラバマだとか、カナダだとか、いろんな所から自分の夢をかなえに来ています。

若くて純粋なパワーを感じながら、『どうかみんな、成功しますように、しあわせになりますように』と祈っている私がいました。