子供の同級生の父親が私に相談をもちかけてきました。
「実は今度PTAの役員会があって、そこでしゃべらなくてはいけないんです。
ところが私、人前に立つとあがってしまってうまく話が出来ません。
何かあがらないで話をする方法って無いもんですかね?」
そこで私は前に先輩から聞いていたことを思い出しこうアドバイスをしました。
「これから言う3つの文章を覚えてください。
1つ目は「世の中には輪廻転生、生まれ変わりというものがあるみたいなんです。」
2つ目は「私は前世がハエか蚊だったみたいなんです。」
3つ目は「そのせいか私、緊張(キンチョー)に弱いんです。」
こうゆう話を最初にしてみてください。最初に笑ってもらうと席が和んで
みんなが笑顔で聞いてくれるようになるから、すごくしゃべりやすくなりますよ」
その人は「それはいいね!、 覚えて行きます」 と 喜んで帰っていきました。
その一週間後にその人に会う機会があったので 「うまくできましたか?」 と
聞くと 「あまりうまくいかなかった、うけなかった」 と 言います。
おかしいなと思って 「皆さん喜ばれた、と言うひとばかりでしたが
どんなふうに言ったんですか?ちょっと再現してみてください」 と 聞いてみると
「世の中には、輪廻転生、生まれ変わりというのがあるみたいなんです
私は前世がハエか蚊みたいなんです。そのせいか私フマキラーに弱いんです。」
緊張してキンチョーとフマキラーを間違って言ってしまったみたいです。
お分かりでしょうが、キンチョーでないと、この話はオチないのです。
だから私、そう言いました。「キンチョーでないとオチないんですよ」 って
そうしたらその人は「フマキラーでもけっこう落ちますよ・・・・」 と
大真面目な顔で言いました。 (そうゆう問題じゃないんですけど・・・・・)
でも、その時思いました。この人、ひょっとしたら
私よりも面白いこと言っているんじゃないか。
浮かない顔をしているのも実は演技で、面白いことに
目覚めてしまったのかもしれない・・・。
言われてみれば確かにフマキラーでもハエも蚊もよく落ちます・・・・・・・・(T_T)
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