■女子バスケ代表監督に内海氏復帰(日刊スポーツ) 日本バスケットボール協会は7日、来年の世界最終予選でロンドン五輪の出場権獲得を目指す女子日本代表の監督に、JX監督で2004年アテネ五輪などで代表を率いた内海知秀氏(53)が復帰すると発表した。トヨタ自動車の丁海鎰監督(53)とデンソーの小嶋裕二三監督(44)がコーチに就任し、Wリーグの上位チームを率いる複数の監督で首脳陣を組む異例の形となった。中川文一監督(64)は解任された。
日本協会の高橋雅弘女子強化部長は「最強のスタッフで臨むということ。各チームとも日本が勝つために全面協力すると言ってくれた」と述べた。樋口隆之専務理事は中川監督の任期途中での解任理由を「(就任から)3年間で上積みがなかった。中川体制では一丸となって戦うことができないと判断した」と説明した。
日本は8月のアジア選手権では3位に終わり、五輪切符を手にできなかった。今度という今度は頭に来た!! 日本は勝つ気が無いの?? 協会の愚行はこれまで多々あったが、まだ続けるのか!?
記事にあるように、中川ジャパンは8月のFIBAアジア大会で3位でアジアを制することができず、つまりロンドンオリンピックへの出場切符を獲得できずに、世界最終予選にまわることとなった。アジアでは長らく1位中国、2位韓国、3位日本、4位チャイニーズタイペイが定位置であり、今回も4チームが定位置に収まった。この件に関しては
スポーツナビで三上太氏が指摘しているが、まさしくその通りだと思う。
内容を考えると及第点である。ロンドンへの道中、間宮や渡嘉敷、長岡ら、若手もチーム戦力に徐々になっていき、チームは成長段階であった。この大村をステップに、来年6月の世界最終予選を挑むため、各選手はリーグ戦で各チームで鍛え上げている最中であった。
バスケットボールのチームと言うのは、一朝一夕にはできない。ましてや日本の代表チームと言うのは(バスケットボールに限らず)、時間をかけて作るものだと思う。日本人は身体能力で決して優れているとは言えない。チームワークを駆使して、アトランタオリンピックも勝ちぬいた。オールコートディフェンスで「選手たちは自信を失っている」とチャイニーズタイペイに言わせ、このスタイルは世界でも「アジアのチームとはやりたくない」と言われる。小さい日本のプレーは連携が命とも言え、そのためにはスタミナとスピードを要するため、体格で勝る欧米相手になると、一瞬のスキが命取りとなるのだ。
中川文一HCの功績は言わずもがな。シャンソン時代にリーグ10連覇。その間100連勝。そして、アトランタオリンピックで日本を7位に導いた。その実績を買われて、代表専任ヘッドコーチに2009年に就任した。2010年には世界選手権に導いた。
そして今年8月のFIBA ASIA大村大会の結果を理由に解任された。日本の国内リーグ、Wリーグは3月まで続く。新体制でわずか3ヵ月でチームが作れるの??? これが第一の大きな疑問だ。おれは中川HCを解任するべきでないと考えるが、ヘッドコーチを変えるとして、なぜ今のタイミングなのか? あれから3ヵ月以上が経っている。結果がダメだというなら、なぜ9月じゅうの交代ができなかったのだろうか? 少なくとも解任の決断、発表はできたはずだ。
3番目の疑問が、なぜ内海知秀なのかということだ。内海氏は、名門JX(ジャパンエナジー)を何度も日本一に導いているが、代表監督としてはアテネで1勝しかできず、再任した北京オリンピック予選では勝ち抜けず辞任している。あの時の内海バスケットじゃダメだから中川氏へという流れは何だったのか?
韓国をはじめ、ライバル各国の情報の情報は誰が収集しているのだろうか? スカウトやスコアラーが居るのだろうか? チーム作り、チーム分析、やることはいっぱいある。
怒りで今日は眠れない。日本代表を、6月の世界最終予選で応援する気になれるだろうか? とても現状ではそういう気にはなれない。こんな状況では、勝ち抜かない方が日本のためかもしれないとも思う。
バスケットボールが好きで、日本のバスケットボールが好きで、日本のバスケットボール選手が好きだ。しかし・・・・・・・。
怒りの理由はもうひとつ。新リーグ設立問題でも、とても理解できない事態が報じられている。こちらは初めから期待していないので、これ以上触れないでおくが、ここまで酷いとは・・・!
競技人口がここまで多いのに、バスケットボールの人気が上がらないこと。日本が強くならないこと。今日の一連の愚行、否、今日までの長年にわたる愚行。すべてが繋がっていると思う。