このブログを開設してから円高への加速がさらなるものになったようだ。
 米・格付け会社S&Pは米国の長期国債の格付けを最上位の「AAA」から1段階引き下げて「AA+」に格下げしたと発表した。これを受け、さらに円高ドル安が進む可能性もある。“ミスター円”として知られる榊原英資・青山学院大学教授は7日にオンエアされた『サンデー・フロントライン』(テレビ朝日系)で年末までに一度1ドル=60円台になる可能性を指摘し、年末には73円になると予測した。

 円高への悲観論も多いが、はたしてメリット・デメリットはどこにあるのか。大分会計事務所会長・阿部盛一郎氏は自身のコラムで以下を挙げている。

■メリット
【1】安く原材料が海外から手に入る
【2】海外旅行で買い物がたくさん出来る
【3】一部製品や輸入品が安くなる
【4】輸入産業、内需型の株式が買われる

■デメリット
【1】輸出品の価格があがり、輸出産業が不利になる
【2】輸出産業の株式が売られる
【3】外貨貯蓄の人が損をする
【4】外国人旅行客が減る
【5】海外からの輸入価格が安く買えることはデフレに拍車がかかるし、日本企業の海外移転が増える
(抜粋)
最も重要な過剰生産=需要不足の問題については、第二次大戦の発生がすべてを吹き飛ばし、問題を解決してしまっていた。

いずれにせよ世界経済には一種の仕切り直しが行われ、「供給過剰による売れ残りの大量発生」という状態は、気づかぬうちにほぼ完全に解消していたのである。

次に「第一次金融スーパーハイウェイ」破綻の問題については、まずブロック経済化によってそれが一旦完全に引きちぎられ、そして戦後の焦土の上に、米国の完全なイニシアティブのもとで、新しく設計された国際経済システムすなわちドル体制が構築されることで、ひとまず完全解決をみた。


(コメント)
第二次大戦で戦争が起こることで経済問題は解決したようだ。
また経済が安定するにはの観点だと1つ圧倒的に強い国がいつの時代も必要のようである。
圧倒的に強い米国経済という湖から下流の周辺諸国に安定して一方通行で流れる水路のようなもので、左右どちらにも逆流可能なスーパーハイウェイのような恐ろしい不安定さはもっていなかった。
スーパーハイウェイも改良すればよいのにというかんじだがどうなんだろう。