病棟からの相談。
ガン末期の患者さん、これまでもなんどか一度自宅に帰らしてほしいと医師に話されていた。
残されている時間は残されていない、また自宅まで移動に耐える体力が持つかどうかもと懸念される。

動かせるとしたら機会は一度しかない。
病院から自宅までゆっくり身体を揺らさないようにして40分の移動時間、

ストレッチャ-までは必要でなくリクライニング車いすで対応可能。
自宅にお送りしてから二時間後に迎えの予定だが容態が急変することもありその場合にはすぐ病院まで送り返してほしいとのご依頼。
当日急遽迎えに行くこともありうると私のご予約者を振替搬送してもらえる事業者を選択しておく。
病棟でリクライニング車いすに乗ってもらいご自宅着、玄関の引き戸両方とも外されありあわせの白いシ-ツカバ-が居室まで敷き詰められている。
昔の建物なのでふすまをすべて取り払ってあるので大型のリクライニング車いすもスム-ズに移動でき親族の方が20名ほど待っておられ玄関の階段も四人に手を貸してもらい乗られたまま引き上げてもらえる。
二時間後に迎えに着ますと伝え様態がおかしいと思われたらすぐに走りますと伝え家を出る。
送り終え様態が変わるのはおよそ30~40分ほどの間、しばらくはご自宅の近辺で待機してすぐ戻れるようにしています。