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先日発表された米国農務省(USDA)コーヒーレポートをご覧ください

先日発表された米国農務省(USDA)コーヒーレポートをご覧ください。

米国農務省 コーヒー:世界市場及び貿易
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2012/13年度の世界コーヒー生産量は151百万袋の記録的数字が予想されており(昨年比7百万袋増)、3年連続して生産量が増えることになる。ブラジルはアラビカ2年生産サイクルの表年に当たるため、アラビカ増産分のほぼ全てを生産する見通しであり、一方インドネシアの増産部分はベトナムの減産で相殺される形となる。コロンビアは昨年比若干の減産となりこの40年で最低の生産量水準となる。全体の輸出量記録は更新される見通しである。期末在庫は増えるが、供給は引き続きタイトである。



2012/13年度生産予想概観

ブラジルの生産量は記録となる55.9百万袋の予想で、これは前年に比べ6.7百万袋の増産だが、主にアラビカの木が2年生産サイクルの表年に入ることによるものである。しかし、前回の表年と比べると今回の表年の生産量は若干低い数字となっているが、これはアラビカの主産地であるミナスジェライス州での霜害と乾燥気候の悪影響の為である。ロブスタの生産量は、好天候及びロブスタの主産地であるエスピリト・サント州での効率的な生産管理のお陰で引き続き増産の見通しである。
増産部分のほぼ半分以上が輸出に回され、残りが国内消費の増加及び在庫の積み増しに当てられる予想である。

ベトナムの生産量は25百万袋の予想で、昨年の記録的な生産量に比べ1百万袋の減産である(作付面積の拡大および記録的な
高生産性が、前年比30%の予想外の増産となって現れた)。ほぼ生産全地域に亘るシーズン前の降雨が開花を早め、生産性を下げた。生豆輸出量は2百万袋減り22百万袋の予想で、期末在庫はほぼ
倍増の1.8百万袋であろう。
国内消費は、コーヒー文化の浸透に伴い増える見通しである。

インドネシアの生産量は過去2年連続の豪雨被害に伴う減産から一転好天候に恵まれ1.4百万袋増産の9.7百万袋の見通しである。
2009/10年度の記録的生産量に比べると低いが、これはコーヒー作付面積が、高価格のココア、ゴム、パーム油などへの転作で5%以上減ったことによるものである。生豆輸出量は、増産部分がほぼ輸出に回される為、1.2百万袋増の6.1百万袋の予想である。

インドの生産量はロブスタ増産のお陰で100千袋増の記録となる5.3百万袋の予想である。最大生産州であるカルナタカ州の農家は作付面積の増加及び高生産性によりロブスタが生産記録となることを予想している。生豆の輸出量は100千袋減の4.1百万袋の予想だが、これは3年連続の高輸出量及び在庫の減少を意味している。

コロンビアの生産量は、直近2ヶ月の生産量が昨年同月比5%の減産の為、200千袋減の7.5百万袋の予想である。これは最近40年間の最低生産量を意味し1991/92年度の18百万袋に比べ大幅な減産である。
5年連続の減産となるが、問題は引き続きコーヒーボーラー及びさび病である。また、現在展開中のコーヒー木の植え替え計画
の為、短期的にはこれらの木が成長するまで生産が期待できないこともある。結果として、生豆輸出量は前年比3%減の6.5百万袋となろう。コーヒー豆輸入量については昨年国内消費用に1.1百万袋輸入したが、今年も引き続き900千袋を輸入すると予想している。
中米の生産量は200千袋増の合計14.6百万袋の予想だが、これはエルサルバドルとホンジュラスの微増産がコスタリカの微減産を少し上回ったことによるものである。数カ国でさび病が見つかり、生産量抑制要因となっている。地域全体の輸出量は300千袋増の13.6百万袋の予想である。
 EUは世界全体のコーヒー生豆輸入量のほぼ半分を占めるが、若干増え45.5百万袋
となる予想であり、輸出オリジンはブラジル(28%)、ベトナム(25%)、ホンジュラス(7%)などである。結果として期末在庫は引き続き低くこの10年の最低水準となろう。
 米国は世界2番目の輸入国だが、輸入量は若干減り23.4百万袋の予想で、輸出オリジンはブラジル(25%)、ベトナム(18%)、コロンビア(13%)などである。

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2011/12年度予想の改訂

世界生産量は6月発表に比べ6.8百万袋増の144.4百万袋に改訂する。
 ・ベトナムを5百万袋増の26百万に改訂したが、これは作付面積及び生産性が当時の
  予想を上回っていたことによるものである。
 ・ホンジュラスを1百万袋増の5.6百万袋に改訂したが、これは生産年齢に達した
  コーヒー木の割合が増えたことによるものである。
世界の輸出量を6.4百万袋引き上げ101.5百万袋に改訂した。
 ・ベトナムの輸出量を輸出可能生産量の増加に伴い、5百万袋増やし24百万袋とした。
 ・ホンジュラスは生産量の増加に伴い1.1百万袋増やし、5.3百万袋とした。