梅雨も明け、本格的に夏が始まったようで、
昨日から朝になると、セミが大合唱を始めました。
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【今日の一言】
「セミは春秋を知らず」
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もともとは、荘子の「惠蛄(けいこ)春秋を知らず」という
言葉ですが、惠蛄はセミの事なので、一般的には
セミは春秋を知らずと言われます。
セミは、長く地中にいて、地上に現れると僅か1週間ほどで
その命を終えると言われます。
セミは夏しか知らず、春や秋という季節があるといっても
分からないでしょう。
こんな話を思い出しました。
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同じ木の梅の実でありながら、大きいのやら小さいの、
丸いものやら凹んだもの、みんな形がちがっている。
"納得できぬ"と、セミが不審がる。
"六月頃、地中から這い出して、夏のことしか知らないが、
お前が地中にいた春という季節には、この木に白い花が
一杯だった。
蜂や蝶が飛んできて、荒された花は小さな実となり、
荒されなかった花は大きな実となったのだ"
"そんな馬鹿な!"
いくら説いても、セミの知恵には無駄だった。
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セミの智恵には限界があるということですが、
私達人間も自分の見える範囲でしか、
物事を考えられないように思います。
そして、その中で苦しみ悩んでいるのですが、
もっと視野を広げたり、視点を高く持つ事で、
悩みは相対的に小さくなるように思います。
小学生の悩みは、中学生にはちっぽけに感じますし、
中学時代の悩みを高校になって振り返れば、
あんな事で悩んでいたのかと懐かしく思います。
高校の悩みも大学時代になれば、あまり問題になりませんし、
大学生の時に悩んでいた事が30にもなればいい思い出です。
今の苦しみ悩みも死んでいく時には、
問題にならない事なのかもしれません。
自分の見える範囲で考えたり、同じくらいの視野を持った友達に
相談していても解決しなかった悩みが、先輩や先生に相談して
ぱっと道が開けたという経験がある人も多いと思います。
仏教は、仏の智恵から私達の苦しみ悩みを見られ、
その解決の道を教えられた教えです。
教えに触れる事で、解決の道が見えてくるかもしれません☆
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