宇宙政策大転換 | 朝倉新哉の研究室

朝倉新哉の研究室

全ては日本を強くするために…

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120214/plc12021412200007-n1.htm

に、

内閣府に「宇宙政策委員会」設置を閣議決定

と題する記事がありました。

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政府は14日、日本の宇宙開発利用を強化するため、
首相らに意見や勧告をする権限を持つ「宇宙政策委員会」を
内閣府に設置することを閣議決定した。
各省庁の施策を調整して司令塔の役目を果たす
「宇宙戦略室(仮称)」も設置する方針で検討している。

 またH2Aロケットや準天頂衛星などを開発する
宇宙航空研究開発機構の設置法から「平和目的に限る」との規定を削除し、
防衛利用を可能とすることも正式に決めた。

 宇宙政策委の設置に伴い、文部科学省の宇宙開発委員会は廃止する。
関連法の改正案を今国会に提出する。
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>「平和目的に限る」との規定を削除し、防衛利用を可能とすることも正式に決めた

これはすばらしい!


さらに、

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120103/plc12010307250004-n1.htm

には、

政府、JAXA法改正へ 平和目的規定を削除、安保分野での宇宙利用を促進 

と題する記事がありました。

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政府は、
独立行政法人「宇宙航空研究開発機構」(JAXA)の設置法(JAXA法)を改正し、
宇宙開発を平和目的に限定する項目を削除する方針を固めた。
安全保障分野での宇宙利用促進が狙い。
1月24日召集予定の通常国会に改正案を提出する。
ミサイル防衛(MD)の精度向上に向け、偵察衛星や早期警戒衛星の研究開発が可能となり、
中国の衛星攻撃兵器(ASAT)開発にも対抗できるようになる。

 現JAXA法は、機構の業務を
宇宙開発・研究、人工衛星の開発・打ち上げなどと規定するが、
いずれも「平和目的に限る」としており、JAXAの活動は大きな制約を受けていた。

 改正案では、平和利用規定を削除。
宇宙開発の理念を定めた政府の宇宙基本法に合わせ
「わが国の安全保障に資するよう行われなければならない」との規定を新たに盛り込む方針。

また、JAXAの所管を文部科学省から、文科省と内閣府の共管に改正。
関係省庁が一体となって宇宙開発を進めることができるよう体制を整備する。

 改正案提出に合わせ、内閣府に宇宙政策の司令塔となる「宇宙戦略室」や、
統括役となる「宇宙審議官」を置くための内閣府設置法改正案も提出する方針。

宇宙開発をめぐり、衆院は昭和44年に全会一致で
「わが国における宇宙の開発および利用の基本に関する決議」を採択。
これにより、日本の宇宙開発は軍事以外の目的に限定された。

 しかし、北朝鮮の核保有や、中国の軍事力増強を受け、日米両国はMDを推進。
中国は対抗策としてASATを開発、平成19年1月には自国の人工衛星破壊に成功した。

 このような情勢変化を受け、与野党は20年に宇宙基本法を制定。
「非軍事」に限ってきた宇宙利用目的を世界標準の「非侵略」と再定義した。

■宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙に関する基礎研究・開発を行う研究機関。
平成15年10月に宇宙開発事業団、航空宇宙技術研究所、宇宙科学研究所を統合した。
国産ロケット「H2A」「H2B」の開発・打ち上げや、
22年6月に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の運用などを担ってきた。
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”体制”は整った、という感じです。

あとは、十分な予算がつくかどうかです。

法律を作り、組織を整えても、お金がなければ、

ミサイル防衛も、偵察衛星や早期警戒衛星の研究開発も、

中国の衛星攻撃兵器(ASAT)に対抗することもできません。

”予算の制約”を生んでいるのは、”国の借金に対する誤解”です。

”国の借金に対する誤解”は、

日本が抱えているいろいろな問題の解決の障害になっています。

これが払拭されれば、日本は再び健全な経済成長を取り戻し、

本来もっている能力に応じた繁栄を享受することができるのです。

国家戦略研究
旧ソ連が開発していた衛星攻撃兵器の想像図(ウィキペディアより)
こういうものに対抗するには、予算が必要です。

法律を整備しても予算がつかなければ”仏作って魂入れず”だ、
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