「あの日」
おんおんと泣いているのだ
ただ おんおんと
泣いているのだ
悲しみごと胸に抱き抱え
一歩も進めず
花々を膝で薙ぎ倒し
うずくまり
暮れもせず
明けることもない その日を
ただ おんおんと
おんおんと私は泣いている
かっぱぶいこ
「あの日」
おんおんと泣いているのだ
ただ おんおんと
泣いているのだ
悲しみごと胸に抱き抱え
一歩も進めず
花々を膝で薙ぎ倒し
うずくまり
暮れもせず
明けることもない その日を
ただ おんおんと
おんおんと私は泣いている
かっぱぶいこ
朝のカフェで時間があったので、10分で詩を書いてみた
「私」
光の粒が集まる朝に
必死で手を伸ばす
でももう遅いのだ
闇が私の足先から
胸の上まで浸食して
そこには手が届かないのだ
1秒1秒を絶望し
じりじりと ただ
沸き立つ時間が
残りの私を焦がしていく
悶え悶えた中身と
干からびて固まった皮
かっぱぶいこ
この冷えきった透明に
美しい言葉を貼りましょう
どんどん積もる生と死に
優しい花を乗せましょう
気づくことのなかった流れを
そっと腕に抱きしめましょう
うつ
うつろに
うつろい
なお
さやけき
ひかりの
かたすみに
われ
たえ
まるく
ひろがる
この温かい陽だまりに
悲しい心を捨てましょう
どんどん消える思い出に
未来の種をまきましょう
見ることのなかった夢を
そっと天に放ちましょう
かっぱぶいこ