久々のブログです。


最近の私は上京して一人暮らしを始めました。
生活の余裕がなくなるかと思いきや、一人になって練習時間、本を読んだり映画を見る時間が増えて、新曲も増えました。超いい感じです。

そうなると芽生えてくるのは、この新曲たちで売れたいなあ、という気持ち。

バンドの人気が欲しいなあと思い、今まで勉強してこなかったこともちゃんと勉強しよう、と心理学の本を読んだり、心理学の動画を見たりしてたら


「目標の再解釈」いう言葉が出てきました。



失敗した目標にリトライして達成するためには、
「修正」「軽量化」「再解釈」が心理学的に大事なんだそうです。


大きすぎる目標を掲げて、なかなか叶わず、自尊心が損なわれて、やる気がなくなる…。
なるほど、めっちゃ経験あります。

なのでまずは小さいことからコツコツと。そして叶えられる目標を地道に達成していく内に大きい目標に辿り着くという、ごもっともすぎる内容でした。

なのでとりあえず、目標の修正、軽量化を。

「来年ワンマンライブをソールドアウトさせたい」

という目標が出来ました。
まずは100〜200人のキャパを。そして500〜600、いつかは2000、そして1万…と着実に進んでいきたい。人気になりたい。


そして目標の再解釈を。


「自分はそもそも、なぜライブをソールドアウトさせたいのだっけ?なんなら、なぜ人気になりたいのだっけ?」


今までなぜ、というところに着目していなかった気がする。



まず自分が音楽をやっている主軸は
「音楽で自分と同じ気持ちの人と共感し合いたい。
私と同じやつがいるんだ、と感じ合いたい。助け合いたい。」

いうところにある。それは今までも、そしてこれからも変わらないと思う。

じゃあなんで、もっとライブに人が来て欲しいとか、CDが売れて欲しいとか、より多くの人に聞いてほしいんだろうと。そこについて考えてみました。


よし、再解釈スタート!




私は一時期、ライブが全然楽しくなかった。


2014年に関西最大のバンドコンテストであろう

イオミュージックトライの決勝で賞を取れなくて自信喪失してから、2015年の1年間くらい。


イオミュージックトライの決勝でBIG CATに立ったりMVが10万再生突破したりして、注目度が高まっていた時期だと思う。


今思えば、みるきーうぇいがそんなに好きじゃないだろう人から、集客や知名度的なところでライブに呼ばれることが多かった気がする。(別に大した数字じゃなかったけど…笑)

そういうのを見抜けずに体力も精神力も必死で消費してた。


いわゆる関係者(レーベルとか事務所とか)の方が見ていることも多かった。見定められてるような気がして、苦しかった。


今思えば、どんなイベントだろうが、みるきーうぇいが好きなお客さんはみるきーうぇいを求めてるし

そうじゃない人も引き込んで初めてライブだから、結局は自分が弱かったのだけど。


レーベルとか事務所の方にも声をかけてもらったけど、なんだか合わず話が流れた。

それも今思えば、信用できない自分が弱かったなと思う。そういう方に声をかけてもらえないまま終わるバンドの方が多いんだから。

イベントに呼んでもらえるだけで、ほんとは凄くありがたいことだしね。今は本当にそう思う。
注目してもらえてるだけありがたい。


ライブが苦しい状態から完全に抜け出せたのは、2016年9月4日の初めてのワンマンだったと思う。

初めて全国流通のカセットとアルバムを出してknaveでワンマンをした。
おかげさまで満員で150人ほど来てくれた。

関係者の方は、悲しいくらい誰も来てなかった。笑

自分の音楽を好きな人の前だけで披露する時間だった。自分に興味を持ってくれている人だけがいる空間だった。

凄く楽しかった。よくある話かもしれないけど
1対150というよりは1対1×150のような感覚があった。

ああ、今両想いなんだなと思った。

ワンマンに来てくれた人は皆、きっと同じ感想を持ってくれている気がする。




そしてそのワンマンライブの3週間後。

9月29日誕生日に、2年半ずっと一緒にいた人と別れた。フラれた。

あんなに悲しい誕生日はもう二度と味わいたくない。笑


一生一緒にいると信じきっていた人が去り、知っていたはずの恋愛の儚さを改めて知り、そして恋愛に生きがいを感じすぎていた自分自身のことも知った。

そして改めて、恋愛じゃなくてもそばに居てくれた、ワンマンライブに来てくれたファンの人たちの大事さに改めて気づいた。大好きだと思った。

中には彼と付き合っていた2年半以上、みるきーうぇいを好きで居続けてくれている人も多い。
年月が全てではないけど、私は思った。


「あれ、ファンって彼氏より凄くない?」


そこから恋愛依存型の人生を変えようと思って、2017年にはもう一度、イオミュージックトライの決勝にみんなの投票のおかげで立てて、審査員特別賞をいただいた。

そしてやっぱり思った。ファン、彼氏より凄い説。




そんなわけでライブで両想いになるあの瞬間が心から好きなんだと思った。

もっといろんな人と両想いになりたい。
ライブはセックスだとよく言われるけど、その通りだと思った。気持ちよくしてあげたいし、ときには気持ちよくしてくれたら嬉しい。

そして両想いのセックスが私は好きなんだと思った。

今まで恋愛において、両想いじゃない悲しいセックスをしたこともあるけど、あんな悲しい想いはもう二度としたくない。


だからライブでも、両想いのセックスがしたい。
両想いのセックスをし続けたい。


恋愛でも、両想いの人がいたら、飽きられないように新しい服を買ってみたり、お化粧を変えたり、知らない場所をデートする。

だから音楽でも新曲を作ったり、新しいCDを出したり、イベントに出たりしていかないとなと思う。
この両想いが続くために、人気も欲しいなと思う。


1対1×150が、1対1×1500、
そしていつかは1対1×15000にしていきたい。


そのときに「もっと香織ちゃんのこと好きになった」って言われたり、私は私で「ここに連れてきてくれたファンの皆のこと、もっと好きになった」って言いたい。


そして両想いを永遠に続けていきたい。儚い恋はもうしたくない。

さらに欲を言えば
私が、ガチな恋愛で好きな人も、
そんな私に惚れて
私のことを見続けてくれたらいいなー…。なんて。


というわけで、私が人気が欲しい理由は


「両想いセックスをし続けたい」


でした。ちゃんちゃん。




好きな人と両想いになりたかったけどなれなかったときに作った曲を置いときます

CRAZY BEAUTIFUL BOY / みるきーうぇい









東京で見てきた物件の入居審査が通った。



色々見た物件の中で一件だけ

「ここがいい!」と思ったところがあって。

駅近で他の物件より広くて、何よりマンションの雰囲気が好きだった。クローゼットも他の物件より大きくて、私のお気に入りのワンピース達も喜びそうだと思った。

不動産屋さんに「家選びはインスピレーションだよ」と言われて、余計にその家を気に入ってしまってたので、とても嬉しかった。



東京に住むからといって、多分いきなり何かが変わることはないのかもしれない。でも、変わらなきゃいけないから行く。新しい場所に飛び込まないと、マンネリするし、音楽のために新しい刺激はずっと欲しかった。

自分の中の焦燥感に押し潰される感覚に耐えられないし、現状維持は停滞だと数年前から思っているから。

停滞していたくない。私は変わりたい。

だから東京に行こうと思った。チャンスなんか無くともむりやり掴まなきゃいけないし必死こかなきゃいけないときだと思うから。


必死こくっていう才能しか多分ないから。

でも必死こいて、ここまで来たから。





一人暮らしも東京暮らしも、昔からの夢だった。漠然としてるけど、憧れの人が沢山東京にはいるから。

東京に旅立っていった先輩や友達を追いかけたいなと昔から思ってた。とりあえず場所から入る感じにはなってるけど、私は大好きなあの人たちに追いつきたいし、追い越したい。



てなわけで、いろいろな整理を始めてる。

持っていくものはそんなに多くない気がする。

本と服とギターがあればどうにかなる気がしてる。



今日は中学時代の友達と昼間コメダ珈琲でお茶して、その後は高校時代の友達と遊んだ。

カラオケに行って、夜型人間の私は最後まで起きていたけど、友達は眠ってた。

暇になったので、寝ている友達の横でwebshopのグッズ発送作業を進めた。

カラオケボックスでレターパックに住所を書いている時間が、妙に幸せだった。



いつか城ホールでやるとき、チケット買ってひっそり見に行くから!と本気で言ってくれる友達。

もしかしたら私はそんな友達がいて、めちゃくちゃ幸せな人間なんじゃないかと、友達の寝顔を見ながら気付いた。愛してるよ、ガールフレンド。




この街ともしばらくお別れなんて全く想像がつかない。

友達と行ったカレー屋さん、嵐のCD予約したゲオ、バイト先の店長が連れて行ってくれた居酒屋、バイト先の人たちと来たふくちあんラーメン、一人で沢山漫画を買ったりCDを漁ったブックオフ、一人でご飯を食べた食堂、両親と行った喫茶店、昨日友達と行ったしまむら。鳥貴族。書ききれない。いちいち思い出が詰まりすぎてる。



この街は別に好きじゃない。ここで出会った人で好きじゃない人も多すぎる。本気で人を憎んだこともあるし、いじめられたあの日は忘れにくいし、治安が悪い。



だからこそ、この街で出会った優しい人のことが大切で仕方なくて、少し辛い。言葉にしがたい辛さがある。離れても友達だって分かりきっていても、距離が辛い。いつでも会いたい。泣いてたら会いにいきたい。


でも夢が大事だし、東京でも新しい居場所を作りたいし、感動したい。東京にも好きな人沢山いる。


でも不安で、怖い。


でも楽しみだし、ワクワクしてる。




今より、ずっと、強く優しくなれますように


これからも応援してね。







CRAZY BEAUTIFUL BOY という曲について




ある日、私は失恋した。
2年付き合っていた大好きだった人とお別れをした。

悲しみに浸って、浸って、泣いた。
枕ってほんとにこんなに濡れるんだって思って少し笑ってまた泣いた。

もう二度とあの黒い髪にも細い目にも小さな口にも
意外にごつごつしていた指にも触れられない。

透き通るような声で私の名前を呼んでくれた。
ときどき変なあだ名で私を呼んだ。
とてつもなく些細な一つ一つが嬉しかった。
狭い部屋で二人で過ごしたあの拙くて少し気怠かった日々。
終わってみると、彼が、というよりは、あの日々が
とても愛しくて口惜しくて泣いていた。





涙も出しすぎて枯れた頃。
涙があった場所に空洞が生まれるような感覚で日々をなんとなく生きていた。

この空洞に、何かを注ぎ込まなくてはいけないだろうと漠然と感じてた。渇いてた。これ以上渇くとひび割れるようなイメージが心の中で広がっていた。


そんなときに出会った。
突然現れた。気付いたら隣にいた。
金髪のクレイジーボーイ。


変な人だと思った。
沢山話しかけてくれるけど、お世辞が上手な八方美人だと思ったし
クルクル変わる言葉と表情は、何が嘘か本当か分からないし
私にやたらと話しかけるのも、私のことを馬鹿にしたいのかと思った。

クルクル変わる言葉と表情が可哀想で、そして、少し可愛かった。
金髪が、陽に照らされるとまぶしくて、ときどき太陽みたいだと思った。

私の渇いた心をさらに渇かすような人だと思った。





彼はよく私に
「可愛い」と言ってくれた。

月並みな言葉だった。
可愛いなんてどこにでもある褒め言葉だった。

なのに、私は冬なのに汗をかいて、ちゃんと心を乱されて、心の空洞に透明な水がゆるやかに注ぎ込まれていく感覚が広がった。
心いっぱいに満たされていくのを感じた。


恋なんてしたくなかった。
でも気付いたときには遅かった。





予防線を一生懸命張り巡らせていた。
酷い人かもしれない、ダメな人かもしれない
今ならまだ諦められると考えれば考えるほど
張り巡らせた予防線にどんどん絡まっていくようだった。


彼は私以外を見ていた。一生懸命私以外を見ていた。


でも私は君以外見なかった。


春がくれば、夏になれば
私が見ていることに気付いてくれると思ったけど春は早かった、夏も秋も早かった。


彼の周りにはいろんな女の子がいて
私はその内の一人に過ぎなくて
でも大勢の中の一人としてでも、彼の目に私が映り込んだとき、私の心はまた汗をかいて、渇いた空洞が潤っていくのを感じた。


ときどき、それは目の中で起こって、私はよく泣いていた。

私の目に映り込んだ彼も、涙と一緒に流れ落ちて、こんな気持ちも蒸発してしまえ、と何度も思った。





彼を見てももう心の空洞が潤うより先に、目が濡れるようになってしまった頃。


私は海を見て満たされようと思った。


海は青くて広くて格好良かった。
バカみたいだけど彼に似ていると思った。

彼は本当に青かった。
他の女の子の存在を隠せない彼は青すぎる。
大嫌いだ。
海を見ても彼への連想ゲームになってしまう。


少しずつ忘れたい。少しずつでいい。


曲にしようと思った。
ギターを弾いて歌詞を書いた
心の空洞に純度の高い透明な水が注ぎ込まれる感覚が蘇る。


心の空洞が十分に潤ったら、また彼に会いに行こうと思った。


叶わなかった片想いを抱えたまま。





バカみたいに真っ直ぐ
1人の男の子に恋していた頃の曲です
嘘が下手な、女の子に目がない
でもとびきりいかしてる
クレイジービューティフルボーイ。

You are mine. Beautiful boy.

https://youtu.be/uXDgzN8MbJs