皆さん、こんにちは。
アイグレーの見谷貴代です。

今日は、奈良の国保中央病院の緩和ケア病棟で
マシュマロ・タッチ®︎のボランティアに来ています。

これは、病院の裏側から撮った写真ですが
背の低い、普通のお家のような建物が
緩和ケア病棟、飛鳥なのです。

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現場に来て思うことは、 
患者様に丁寧に触れることの大切さです。
マシュマロ・タッチ®︎では、皮膚に触れるルートが決まっていますが、緩和ケア病棟に来ると、 
なおさらそのルートを正しく触れることの大切さがわかります。
マシュマロ・タッチ®︎は、治療ではありません。
ですから、私たちのタッチや私たちのすることが患者さんにとって苦痛なものではあってはならないのです。
患者さんたちは、私たちに今から何をされるのかと、目や皮膚やあちこちから
アンテナをはって色んな情報を感じ取っています。
ちょっとでも不快なことがあると、すぐにお体に反応が出ます。それくらい、警戒されているのです。

よく、「お病気の方や高齢者さんで、筋肉が細い方にするには、どうしたらいいですか?」と質問を受けることがありますが、筋肉があってもなくても関係ありません。触れ方は同じ、です。
ですが、筋肉があまり無い状態でも気持ちよく感じていただくための、触れ方のコツはあります。
やたらめったらどこでも触ればいいというものではありません!

また、マシュマロ・タッチ®︎では、患者さまを動かすことは一切いたしません。
患者さまが腕を曲げていようと、横向きで寝ていようと、その有りのままを受け入れて施術をします。セラピストが施術をしにくいからと、腕を真っ直ぐに伸ばしたり仰臥位に戻したり、はいたしません。
患者さまは、理由があってその体位を取っているのです。セラピスト本位で患者さまの快適な状態を妨げるようなことはいたしません。
その代わり、ベッド柵があろうとベッドの高さが低かろうと気持ちのいいタッチができるように、セラピストが変幻自在に自分の体を動かさないといけません。体が動かないと気持ちのいい施術は提供できないのです。ですからマシュマロ・タッチ®︎では、施術をする時にスポーツをする時のようなフォームが決まっています。
このフォームは、セラピストさん自身を怪我や故障から守るためにも大切になります。

医療現場でマシュマロ・タッチ®︎を行う認定講座には段階を設けています。
よく、「他では1日で緩和ケア病棟でマッサージができる講座もあるのですが1日でやってもらえませんか。」と言われることもありますが、ごめんなさい。
マシュマロ・タッチ®︎はタッチングを技術と考えていますので、それはできません。

1日でテニスができるようになったり、美味しいふわふわオムレツが焼けるようになる講座ってありませんよね。
それと同じでタッチングも技術です。段階を踏みながら技術を上達させていくことが必要です。
ただし、その段階さえ踏めば、触り方のコツやルールが全て決まっていますので、そのコツをマスターしてルールさえ守れば、どんな人でも極上のタッチができるようになるのです!

マシュマロ・タッチ®︎は治療ではありません。カウンセリングでもありません。触れることでストレスケアを目的とした技術です。

技術としてのタッチング、皆さんも人に触れることについてもっともっと考えてみませんか?