償い合えるほどの代償を 

幾つ背負っては投飛ばして来ただろう

荒れ果てた草原の海には

法令線の味も屈することを恥じない


撲殺という名の努力を

汝に御咎めも生す事無く 至急 操作不能の概念で


度胸という名の根性焼き

私の心は姥捨て山 堆く 積もり積もった労咳


何故に誤魔化そうとする

果てたのか 尼僧

小娘の万引きを気取っているほど

私の心は処女くない


泣き喚く熟女の群の中で 

ひとときのメロンカフェを頂く

至極の時ほど 罪は糞尿の臭いに似ていた


黄痰を飲み込む勇気を

汗に塗れても嘆かぬ精神を 礫の中に閉じ込めて

如何して人は蛞蝓になりたがるのかを

拙い私に吐き捨てて欲しい


ありがとう 


毎日 生きていてくれて


有難う


毎日 喜ばせてくれて


アリガトウ


毎日 歪ませてくれて


Arigatou


今夜ぐらいは ゆっくり言わせて


亞痢蛾痘


「早く死んでおしまいなさい。」と。





私達は皆 虐待された人生を美化して行く。


認めたくない悲劇も 


輪姦されたと同等な美しき事実も


全てはみな同じ虐待の下に存在する 儚き未来の種


傷だらけの地球は こうして今日も


私達を虐待していく

望み等無かった

叫べば叫ぶほど 此の産業廃棄物のような歌声は

罵倒を恐れて 胸の内で野垂れ死ぬ


この先の事実など 鶏肉の如し

醜く潰され 揚げられてしまえば良いのであって

無表情なまま 蛙の仮面を剥ぎ取られるのであろう


迂闊な抱擁 口喧嘩の有償

保護しかねる 真似事ばかりの惨術


真夜中が訪れ 貴い人生に祈祷する

失えるほどの孤独なら たふの昔に殺しているだろう

眼球の裏側に待つ 海豹の様な触覚

そうして人は 仏具無くしても感謝する 

常々 世は 産み捨てられた稚児の集まりなのだから


刺々しく煌く街を歩き 伝説でも詰め込んだような顔をする

毛穴一つ一つを犯されてもなお 歓喜の声を貪りたい

守りたいものは 肛門にでもぶち込んでおけば好いのか


あっけらかんと 意味の無い肌に塩を塗る朝

交わす言葉に 中毒性など込めても

ガラクタの様に嬲り返されるだけ


美しく放り投げた感謝を まとめて爆撃したい

靴紐など 首を括る為の玩具にしか成らないのだから

歩き出すほどに 踝が切り刻まれていく日々

熱情の趣くままに 番い合えた時を 克明に殴る

教え返された 世に 養護施設など存在しないという事実を


「此処は神だ!」と貴方は云ふ

何故其れを省みない?

疑いも無く失ってきた 

上層階級の埋もれた堰痰の様だ


「愛が狂えばパラダイス」

ふしだらな幼老婆が投付ける

続きを見たがる衝動に 

蟻の死骸すら嘗め回したくなる昨今だから


今宵も怠け者達が集う

サイボーグを捕まえて 

道端で殺して捨てる

そんな美しき故郷には もう飽きたのかい?


「私の都には山道が無い」

行き止まりの憂鬱に首を擡げた聖徒が贖う

免罪なんて只の甘えに過ぎない

良識が射精して逝く


「木屑塗れの肌を 厳つく振り飛ばして欲しい」

猫撫で声が 禊の中まで充血させていく気がした9月

兵器で作った楽園は極楽を窮めた


今宵も怠け者達が集う

サイボーグを姦して

道端で殺して捨てる

そんな美しき祖国には もう飽きたのかい?


どう考えても美しすぎて 涙が溢れてこないかい?


悪質な反省を余儀無くされた私

朽ち果てる間も無く 爪先は苔生し

嘲笑う暇も無く 生血を飲み干される


次なる運命の為に 私は歩む

突き刺さる情苦の海に ぷかりと沈む


腫れ上がった掌で 舞い戻れと云いたひ

月日が越えた絶望は 晩熟の生へとさざれ潜んで行くのだから


大胆な宣告を凝固するしか無かった私

つつがなる誅悲も得ず 両腕は蒸し焼かれ

頑丈な藻屑の様に 紅くただ潤したまふ膣


跪く頑なな情緒の下僕に 鉈で支払う

溢れ出す吐瀉物の海に 愛を込めて挑む


いつか人間を壊した時 爆破は痴情を洗う

生温く ただ生温く 歴史という名の砒素に埋もれて居たいだけだ

私を包装してくれたら

許されない星が流れるみたいに

強く好まれて生きていけると思っていた


可愛げのない笑顔の先に

甘い憂鬱を溢してくれた 麗しいひと


移ろい逝く程 風は 乾いた命を揉みしだいて

「さようなら」

勝手気ままに 消え去ろうと願う夜


不甲斐無く 同情も

許しあう星が溶け合うみたいに

甘えとか迎合も 心地良く崩れ去って


迎え撃つ危機など 全て快楽と

転換してもなお 悩ましげに裂ける胸


重なり合う道すがらに 築き上げた欲を

ひとり打ち上げたら

そんな孤独が愛おしさで胸を潤す


明日も同じ 美辞麗句の並んだ街並み

平凡に洗脳されていく 青ざめた日常

不幸 不屈 痛々しいまでの慕情

憂われるくらいならば 消えて亡くなれ


魔法が解ける頃がやってきた

打ち克つ薬は毒としか相成れない苦悩


染まりきったプレイヤー 何を求むばかりか

徒然なる夕日に沈む


退屈に鬱積した眼差しの天国

つるり滑り 古いモナリザは捨てて

甲斐性の無いモラリストに幻滅の余地も無い

返す返す思い詫びるのは 熱さまでは踏み込めない身体


紅い肌を伝う指が苔生した

しどけなくもがき合う運命への逃亡者たち


愚かしくもプレイヤー 続けるほど嘲笑った

五月蠅いほど惨い夕焼け


今日が作り出した憂いという罪の花束を

いくつもの断罪の中で 千切れた青空に何を望もう


退屈に鬱積した眼差しの天国

鈍い微笑み 返す度に腐る口元

幻滅の余地も無い日々に今日も懲りず

失望見出し生きる糧とする 踏み込むこと覚えた野蛮な身体

先ず、今宵の心象解説の刻について

再三に亘り皆様を裏切る形になったことを深く御詫びしたい。


私は、これ以上嘘、即ち死罪に値する重罪を重ねぬ為にも、

軽率な目安などを易々と皆様の目に晒すべきではないと反省する。


私は、何時からかこんなにも無様になったのだろうか。

今までの私を構築していた、溢れ漲る欲望が

今は、萎んだ老婆の皮膚のように 心に煤を積もらせている。



『老い』

それは、逃るることの出来ない獣だ。

足掻けば足掻くほど、肉は引き裂かれ、愚かしく鼻は潰れてゆく。

深紅を身に纏えば、恐ろしくも迫り来る『老い』という波が、

君の元を去る訳ではない。

其れは、君自身のみすぼらしさや、空虚なまでの孤独、

汚れきった皮膚の全てを伝って、

『老い』という名の脅威を我々に擦り付けているだけである。


そんな中でも、思春期に描いた

ほのかに熱を帯びた狂乱を いとしく思い返すことが出来た時、

私達の中で『老い』は少し速度を歪めてくれると思う。

「馬鹿だ。」って思っていた 

そんな解釈 今更貴方には求めていないと強がっていた


移ろい気味な明日 後押しする声に

不快感と慕情で 涙を注ぎ込まれるようで


初めから美しさなんて見抜けなかった 愚かしいと言わんばかりに

貴方は代わりに 崩れそうな肌で どうしようもなく着飾っていた


心を簡単に戻すなんて図々しいもの

どう見たって不自然な調和が 心地良く嗤いを誘ってくれることもあるから


嘲笑うほど 見下すほど 貴方が愛おしく感じる

蝋(老)人形の様な素肌も 汚れるほど艶かしい


嘯いた風が 不意に稚拙な声を運んでくる

醜い貴方を 不可思議なまでに 狂おしく愛でていたい


またもや私は契りを破った。


何と愚かしい、何と無様、何と罪深き事象。



泥を塗る様な事を申せば、

四月という慌しき世情に於いて、

社会からの疎外感を常日頃感じている私であっても、

所詮は何の特殊価値も無い只の『ヒト』の1人なのである。

波に流されてしまうのも致し方無い。


ここ数日の新規再生活の中で、

私は激しく自らが疎ましがられていくのを感じる。

悔しさでミノンが溢れ出す。


量産体勢?


否。


苦しみ産み落としたミノンと、安上がりな空洞吐露は

同じ対価を支払うに値しない。


熟しながら、芳醇な腐臭を漂わせる。

そんな心構えを忘れないで居たい。