まだ十代の頃だった。
僕は好奇心と興味本位だけで横須賀のとあるバーで働いていた。
夜の世界は当時バブル期だった事もあり、とてもきらびやかだった。
高級クラブのホステスさんや、会社の社長さん、繁盛しているお店のオーナー達が常連でお店に来てくれた。
仕事自体は面白かったし、大人の世界を見れるのは十代の僕にとってたのしい体験だった。
その反面、夜の仕事をやっていると、なかなか友達と遊べない。
昼と夜とで、時間帯が合わないからだ。
そんな事で僕の日課は好きなバイクに乗って、海を見に行く事だった。
R134を秋谷~葉山~逗子へと抜けて、江ノ島まで行ったら、帰ってくる。
このコースで好きだったポイントは鎌倉の稲村ガ崎海岸だ。
今の工務店という仕事に就いたきっかけも稲村ケ崎だった。
当時、稲村ケ崎の国道沿いでおしゃれなカフェを造っている大工さんを見た。
真っ白な作業着で力強い骨組みのウッドデッキを組み込んでいたんだ。
その様を見た僕は一目で
『おれのやりたい仕事はこれだっ!』
そして3年間続けた夜の仕事を辞めて、工務店に就職した。
人としての造りが単純という事もあり、二十代の頃はまさに仕事一本の日々。
そのせいもあってか、ほったて小屋を造る事も出来たし、仕事も増えていった。
そしてこの頃、稲村ケ崎で仕事をする事があった。
海岸から少しも離れていないこのお宅には、湘南の家特有なルーフバルコニーがある。
そのルーフバルコニーから見える景色は。。
空と海が重なる水平線と、右手に江ノ島、左手には稲村ケ崎が見える。
『こんな景色ってあるんだ。。』
僕にとっては頭をハンマーで殴られた感じがする程、衝撃的な景色だった。
その時僕は思った。
『必ず僕もここに来る!』
一度決めたら、真っすぐいってしまうこの性格は果たして功を奏してくれるのだろうか?
そして今、僕は鎌倉を目指している。
僕は好奇心と興味本位だけで横須賀のとあるバーで働いていた。
夜の世界は当時バブル期だった事もあり、とてもきらびやかだった。
高級クラブのホステスさんや、会社の社長さん、繁盛しているお店のオーナー達が常連でお店に来てくれた。
仕事自体は面白かったし、大人の世界を見れるのは十代の僕にとってたのしい体験だった。
その反面、夜の仕事をやっていると、なかなか友達と遊べない。
昼と夜とで、時間帯が合わないからだ。
そんな事で僕の日課は好きなバイクに乗って、海を見に行く事だった。
R134を秋谷~葉山~逗子へと抜けて、江ノ島まで行ったら、帰ってくる。
このコースで好きだったポイントは鎌倉の稲村ガ崎海岸だ。
今の工務店という仕事に就いたきっかけも稲村ケ崎だった。
当時、稲村ケ崎の国道沿いでおしゃれなカフェを造っている大工さんを見た。
真っ白な作業着で力強い骨組みのウッドデッキを組み込んでいたんだ。
その様を見た僕は一目で
『おれのやりたい仕事はこれだっ!』
そして3年間続けた夜の仕事を辞めて、工務店に就職した。
人としての造りが単純という事もあり、二十代の頃はまさに仕事一本の日々。
そのせいもあってか、ほったて小屋を造る事も出来たし、仕事も増えていった。
そしてこの頃、稲村ケ崎で仕事をする事があった。
海岸から少しも離れていないこのお宅には、湘南の家特有なルーフバルコニーがある。
そのルーフバルコニーから見える景色は。。
空と海が重なる水平線と、右手に江ノ島、左手には稲村ケ崎が見える。
『こんな景色ってあるんだ。。』
僕にとっては頭をハンマーで殴られた感じがする程、衝撃的な景色だった。
その時僕は思った。
『必ず僕もここに来る!』
一度決めたら、真っすぐいってしまうこの性格は果たして功を奏してくれるのだろうか?
そして今、僕は鎌倉を目指している。