何処に行っても限定版しか無かったのさ。

 …本当に限定版かと思ったよ。



 内容がどんどん『翠眼の英雄』よりになってくるもんだから、設定の共有に気を付けないといかんね…。

 そんな訳で、書かずには居られない小咄。
 当然、題名も無いしセリフのみで短いよ。








シェイド「『組織』もまた…厄介な事をしてくれるね」

ユーノ「管理局だってそうさ。査察は進めてる筈だけど…間に合わないだろう」

シェ「特務六課が編成されたんだって? なのは達が対EC装備を使うみたいだけど」

ユー「うん、『ウォリアーズ』の武装を元にしたみたいだよ。あの戦いでもキッチリデータは押さえていたらしい」

シェ「試作機が『ストライクカノン』とか言ってたかな? 君の『ブレイブ・ハート』を凄まじく簡略化したデカブツ」

ユー「『魔導殺し』と相対する為の装備だから仕方ないさ。戦闘機人や君みたいなリンカーコア以外のエネルギー源があればバッテリーも要らない」

シェ「ジュエルシードの代わり…か。まあ、安定性はそっちの方が上だけど」

ユー「まさか『父さん』の研究成果を横取りして出してくるとはね? こっちが表に出られないと思って好き勝手に…!」

シェ「それは『レプリカ』だって同じだよ。前に潰した『生兵科』と別のチームなのにやる事が同じ…アプローチは違うけど」

ユー「カレドヴルフのラプターは内燃式エンジンで稼働するらしいけど、魔導騎兵と中身は一緒。外観とフレームは相当変えてあるにしても…」

シェ「ジゼルの出来損ないが一体何の役に立つ…と言いたい所だけど…『装兵科』から言わせれば、コストと信頼性と需要のバランスなんだろうなあ」

ユー「前にウチで実弾を使った時のデータも取られてる。…全次元世界に配備されたとして、それがどれだけの驚異になるか上は理解してない。当面は『レプリカ』の対抗手段になるけど…」

シェ「セイラ達の世界と同じ事をやろうとしている…なら、僕達がそれを止めなければならない」

ユー「今回は四つ巴さ。六課の動きは判らないけど、今回のはやては無限書庫…いや、僕の事も警戒している」

シェ「へえ…流石に、怪しんできたか。まあ『楽しいユーノ一家』も面子が増えたし」

ユー「フッケバインとは比べ物にならない戦力と規模だけどね。実際にホクト達も『EC感染者』には敵わなかった…」

シェ「だから、先を越された?」

ユー「…ヴァンデインのラボ襲撃…まさか、正面から行くとはね。君が居れば良い勝負だと思うよ?」

シェ「…あんまり関わりたく無いなあ…それに『高次元存在』の相手もしないといけない。あっちは『僕達』で無いと」

ユー「何時だって僕達は僕達だけが守れる存在を守るさ。EC系の事件はフッケバインと六課に任せられるだけ任せよう…時間は稼げる」

シェ「六課が解決出来るなら、それで良いさ。…じゃあ僕は行くよ」

ユー「無理はしないでよ?」

シェ「それこそ無理さ。戦えるのは、結界魔導師で創成の書を持ってて『力』があるのは僕だけなんだ」









 と、伏線を張るだけ張ってみる。

 実際、公式で『組織』に詰めてこられるとユーノ一家の出番はいらないだろうなあ…。