NHK朝のニュースで、ボディビルをつづけている77歳の男性を紹介してました。男性は毎朝3時に起きてジョギングをし、ジムに通って指導したりトレーニングを重ね、70代のコンテストでは1位ということでした。しかしこのクラスでは一人しかいないということで微笑んでしまいましたが、隆々とした筋肉は素晴らしいものでした。連れ合いの方も、「この人はいつも前向き!」とのことでしたが、最後にその老齢の男性も筋肉を盛り上げて、「私はエンドレス(終わりがない) !」と生き生きしていた姿が印象的でした。
▶︎ふっと思ったことです。「エンドレス!」、私たちの浄土真宗の教えに通じるなと。終わりがないと考えると元気が出るなと。
▶︎私たちは、『阿弥陀如来』という仏さまがこの命終わると同時に、私たちを「仏にする極楽浄土」に生まれさせ、すぐさま「さとりを開いた仏さま」にしてくださいますから、「死んだらおしまい」ではなく「苦悩するすべてのものを救うさとりの仏」としてはたらきつづけるわけで、まさに「エンドレス(終わりがない)の人生!」が恵まれます。
▶︎なぜそんなことが言えるのかといいますと「煩悩に惑わされ、迷い苦悩から抜け出すことのできない生きとし生けるすべてのものを哀れみ、捨てておけず、『南無阿弥陀仏』でさとりを開いた仏にして救う」ことを永一い永一い時間考えぬいて、とてつもない時間をかけて修行され完成された『阿弥陀如来』という仏さまがおられることをお釈迦さまがお説きくださったからです。
▶︎それも「死んだらおしまいとしか考えられない私のために苦労して『南無阿弥陀仏』で救うことを完成してくださったんですね。本当にありがとうございます」と素直にいただいてお念仏するとき、私の「エンドレス(終わりがない)の人生!」が決定するとのみ教えです。『南無阿弥陀仏』に出遇えてよかった、「私もエンドレス!」と心から叫びたい気持ちです。
(2017年10月20日\住職68才)