このところトランプ氏関連のブログをいくつも書いています。国際政治のテーマはあまり読まれないような気がしますが、戦後70年を生きて来た自分の考えをまとめるのにトランプ問題はよい機会だと思うのです。それで今回もトランプ氏関連。テーマはとうとう行くところまで行って「日米同盟の解消」です。

 

 

 トランプ旋風が日本でも吹き荒れています。昨日の参院TPP特別委員会論議のテレビ中継を見ましたが、トランプさんが改めてビデオメッセージでTPP脱退を宣言したことで安倍さんは窮地です。蓮舫・民進党代表が「安倍さんはトランプさんに会ってみたら信頼できる人だと思った、とこの前記者会見で言っていたけれどその根拠は何だったの?」と舌鋒するどく迫りました。安倍さんは「TPPはまだ発行していないから法的には脱退という言葉はあてはまらない」など阿呆な形式論をぶつぶつ言っていましたが、世界の首脳に先駆けてトランプ次期大統領にあったのが逆に世界に恥をさらけ出す結果になりました。

 

 

筆者もブログ(11/10)で「日米の絆を確かめたい、という事でしょうが、すぐに飛んで行くんじゃ、みっともなくありませんか」と書きました。トランプ氏と直に話してみて、数日後に彼が改めてTPP脱退を宣言するとは全く思わなかったのでしょうか。とすれば、安部さんはかなりおめでたい、それ以上にトランプ氏がしたたかな商売人ということですかね。

 

 

いずれにしろ、政府が転覆したわけでなく2大政党の枠内で政権担当が変わっただけで、外交政策をこうも簡単にひっくり返すような国と同盟を結ぶなどとんでもありません。同盟は即刻破棄するべきです。

日米同盟破棄がまことに難しい問題であることは承知です。再軍備反対から核武装論まで隔たる国論をどうまとめるか。それ以上に、一人一人がどこまで覚悟を固められるかが一番大事なところです。11月17日のブログ「憲法9条の書き換えは必要だが」で、半世紀前の入社面接試験のことを書きました。「他国の侵略を受けたらどうするか」という面接員の問いに筆者は「徹底非武装無抵抗」を力説しました。

 

 

しかし、孫3人がいる古希の今、愛する者たちのために、やはり抵抗の銃を取ることになるだろう、という気がします。日米同盟破棄の根底にはその覚悟が必要なように思えます。折りから国会に憲法審査会もあることですから、真摯な議論を期待します。