間もなく師走です。清水寺恒例の「今年の漢字」を予想してみました。世相を考えるに「倫(リン、みち)」だと思います。

 

 

 今年ほど不倫の話題を目にしたことはありません。ちゃんと読んでないのですが「ゲスの極み」という言葉をずいぶん見ました。「五体不満足」の乙武さんの不倫は何ともコメントのしようがありません。結局、離婚したようですね。出直し都知事選に出て敗れた会社の先輩、鳥越さんも不倫疑惑を喧伝されました。新都知事の小池さん人気は「都民ファウスト」の政治倫理が一本通っているからだと思います。世界を驚かせたトランプ氏の米大統領選勝利も、あれだけ人の倫(みち)に反した暴言を吐きながら勝ったからでしょうね。

 

 

 倫は「人間として守るべき道筋」のこと。倫理、人倫、不倫などの熟語があります。倫は有史以来の何千年をかけて獲得してきました。トランプ氏の暴言は女性蔑視という倫に外れるものと受け取られ猛烈な反発を受けました。なのに負けなかったのが不思議なのです。筆者も「建て前を駆逐する本音」というブログ(11/10)を書きましたが「倫」は欲望に負けやすいのですね。

 

 

 倫ならざること、広い意味での不倫に歯止めをかけるのは教育だと思います。