利用者本位の介護を目指して。

介護する上で重要なことは、利用者本位の介護をするということです。

では、利用者本位の介護とは一体どういうことでしょう。


利用者本位の介護とは、利用者の立場に立ったサービスを提供するということです。

例えば、

ある認知症の利用者、Ａさんがイスから立ち上がろうとします。
その方は大腿骨骨折後、手術の経験があり、歩行介助の必要があります。

そんな場面での職員の対応を想定してみましょう。

・対応例１

「Ａさん、ちょっと待って下さいね、スグ行きますから。危ないから座って待ってて下さいね。」
と、離れたところから声をかける。


・対応例２

スグに近寄って
「どうしました？どこかに行きますか？」
と、声をかける


さて、どうでしょう。利用者本位の介護・対応をしているのは対応例２ですね。

例が極端かもしれませんが、対応例１では利用者の立場に立っていません。

Ａさんトイレを我慢していて、急いで行きたかったのかもしれません。

対応例１では、一人で歩いて転倒されたら困るから待つように行ったのでしょう。

こういう場面、少なからず今でもあるでしょう。


また、衣服の着脱でも同じことが言えます。

ゆっくり時間をかければ自分で服を脱いだり着たりできるのに、

事業所側の時間の都合で着脱を手伝ってしまうこと・・・

これも利用者本位の介護とは言えませんよね。


事業所により、いろんな事情があるかと思います。

職員数の制限、時間の制限・・・・


いろんな事が解消されて、利用者本位の介護が実現できるといいなって思います。

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