かぎろひ屋のブログをご覧頂き、ありがとうございます。
インドで訪問した美術館(博物館)の染織の展示室を紹介してきましたが、最後にニューデリーにある国立博物館(National Museum)を紹介します。
入場料:300ルピー
カメラ代 :300ルピー
元からカメラスキルが無い上に手持ちであったのと、ガラスの反射で見苦しい画像が多いです。
すみません・・・
① 錦織(Brocaded cloth)
素材:絹、金糸
技法:織
地方:グジャラート(Gujarat)
年代:19世紀中頃
② バールーチャリー・サリー(Baluchari sari)
素材:絹
技法:織
地方:西ベンガル州(Murshidabad, West Bengal)
年代:18世紀(左)、19世紀中頃(右)
バールーチャリー・サリーは柔らかな風合いが特徴です。
細かな絞りで文様を表していますが、残念ながらキャプションが落ちていたので詳細不明です。
④ 諸地域の絣(向って左よりa,b,c)
技法:織(絣織)
地方:グジャラート(Gujarat)
年代:19世紀
素材:絹、綿
技法:織(絣織)
地方:オリッサ州(Orissa)
年代:19世紀
技法:織(絣織)
地方:グジャラート州(Gujarat)
年代:19世紀
⑤ サリー裾部分(Sari Amchal)
素材:絹、金糸
技法:綴織
地方:マディヤ・プラデーシュ州チャンデーリー(Chanderi)
年代:17世紀
⑥ 諸地域の刺繍
技法:織、刺繍
地方:ベンガル州(Bengal)
年代:20世紀
地域によって様々な刺繍があり、ベンガルの刺繍はカンタ(kantha)と呼ばれています。
素材:ウール
技法:織
地方:カシュミール(Kashmir)
年代:18世紀
⑦正面右
⑧ 諸地域の絞り染め
⑧正面左 ショール(Odhani)
素材:綿
技法:絞り染め
地方:ラージャスターン(Rajasthan)
年代:19世紀
技法:絞り染め
地方:ラージャスターン(Rajasthan)
年代:19世紀
技法:絞り染め
地方:グジャラート州(Gujarat)
年代:19世紀
前回アップしたインドの生地屋の画像を見て、社長から面白い話が届きました。
本来呉服屋では着物(反物含む)と一緒に布団も売っていました。
それは着物も布団も同じ生地を使っており、また着物が痛むと半纏にしたり布団の生地として使ったりしていたので、呉服屋でも布団(及び布団生地)を扱うのは一般的だったそうです。
さて、上の画像の生地が並べられている棚を手芸屋でよく見掛けますが、実はこの棚のサイズは国際規格らしいです!!
興味深いですね。
かぎろひ屋でも本店の寝具部に布団生地の棚がありますが、昔は呉服屋でもこういう棚が設けられ、生地を長方形に折り畳んで並べていたそうです。
因みにかぎろひ屋では現在でも婚礼布団や昔ながらの綿布団も扱っており、昔(数十年前)は婚礼布団の注文が毎週末必ずあったそうですが、最近ではごくたまに注文を頂く程度に減ってしまったそうです。
綿布団は最近見直されているせいか、購入なさる方や打ち直しの注文を頂きます。
それでも古い旅館や民宿で重い綿布団があると、既に懐かしいと感じてしまいますね。
かく言う私も冬の布団は羽毛です。