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尾道の鰹節屋店長による食育ブログ

和食やかつお節の素晴らしさを日本の、いや世界中の子供たちにひろめるべく、「食育インストラクター」の資格を取得。子育て中のお母さん方のお役に立てる情報をお届けして参ります。

みなさん、こんにちは。


今日はお米のハナシ。


一昨年の秋から尾道鰹節工房では、尾道市のお隣、三原市にある「桜の山農場」無農薬栽培されたお米を販売しています(お陰様で今年度分は完売致しました)。


「桜の山農場」については、以前のブログ でも簡単にご紹介しましたが、無農薬でお米を栽培されるということは私たちが想像している以上に大変なことのようで、雑草対策、害虫対策のために大変な努力をされているそうです。


その「桜の山農場」で収獲されたお米がこちら。

ところどころに黒い斑点があるのがお分かり頂けると思います。

この黒い斑点は、カメムシが稲の籾殻を吸ったあとです。


カメムシは、稲に穂が付き始めると田んぼに現れます。
そして乳熟期と言われる時期(米粒が形成する前、もみの中がまだミルク状の時)に、そのミルク状のお米を吸うのです。

米粒の黒い斑点は、その跡です。


見栄えは少し悪いかもしれませんが、

康にも味にも問題はありません


むしろ、この黒い斑点は無農薬で育てられたお米の証でもあります。


黒い斑点があるお米は、消費者から敬遠され低い価格で取引されるという理由から、多くの農家はカメムシを駆除するために農薬を散布しています


カメムシを駆除するには乳熟期に農薬を散布するのですが、

米粒を形成し始めるこの時期は最も農薬が残留する危険性が高い時期と言われています。


人には無害な小さな黒い点を除くために、有害な農薬が使用されていることを多くの人に知って頂き、そのことに違和感、というかおかしいんじゃないか?と感じる人が増えることで、少しずつお米を取り巻く状況も変わってくるんではないかと思います。


実は、恥ずかしながら私自身も最近までこのことを知りませんでした。

真っ白いお米と、黒い斑点がある粒が混じっているお米があったら、

真っ白いお米を選んでいたと思います。


自分たちが口に入れるものについて、そして子どもたちが口に入れるものについて、もっとしっかりとした知識を身につけないといけないな、とあらためて思う食欲の秋でございます。



尾道鰹節工房


あまり大きな声では言えませんが、

facebookもこっそり始めているので、こっそり覗いてみて下さい。
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