アメリカ株式個別銘柄考察① (アップル) | 投資兵法(勝つための投資哲学)

アメリカ株式個別銘柄考察① (アップル)

http://jp.reuters.com/investing/quotes/quote?symbol=AAPL.O


アメリカ株式個別銘柄考察1回目はアップル。


ご存知の通り、ここ1年で急騰しています。

4/4終値が624.31ドル、直近1年間の動向を見てみると52週安値が310.50ドル(2011/6/20)

52週高値が632.21ドル(2012/4/03)となっており、約1年間でほぼ倍になったという状況です。

ちなみに直近時価総額が約48兆円、これぐらいの時価総額で、1年間で倍になる銘柄というのは

極めて稀でしょう。


利益水準から見てみると、2011/12期の一株利益(EPS)が35.12ドル、2012/12期の予想EPSが43.35ドルです

から予想利益ベースのPER水準は14.4倍とそれほど割高な水準ではないと思います。ちなみにS&P500の予想ベースのPER水準は直近で23倍程度になっているはずです。


2011/12月末時点の純資産が90,054M$ですので、日本円にして約7.5兆円。PBR水準も6.4倍と、極端に割高感があるわけではありません。


アメリカでは、アナリストのかなり強気な見方が出ているようで、時価総額100兆円銘柄になるのではないかという予想もあるようです。確かに四半期ベースでびっくりするような利益を出しているので、今の好調が続くと仮定すれば、あながちありえないシナリオではないでしょう。


この会社のリスクは、ご存知の通り商品点数の少なさです。現状はiPhoneとiPadの売り上げが総売上の7割

以上を占めています。(逆にこの商品点数の少なさは利益率が高い源泉ともなっていますが)

今後、商品戦略を失敗するようなことがあれば、会社全体に与える影響度は高いと言えます。


そうは言っても、少なくともこれから2年程度は、現在の商品戦略の延長で十分利益を出していけると思います。

おそらく今年中にはiPhone5の発売があると思いますが、これは販売数など記録的な数字となるのではないかと思います。


最後に配当を出すことを決めましたが、これによって機関投資家はよりこの株を手放すことが出来なくなったでしょう。もともと時価総額から言っても、機関投資家は組み入れざるを得ない銘柄ですが。


投資戦略としては、若干の調整局面があれば、少しずつ拾っていくのが良いのではないかと思います。