今日は友人2人と共に、夕食に出掛ける事をメインに昼過ぎに集まる。ところが、何故か最初に向かった先は中京競馬場。大人として、週末のロマンを楽しむ事に。
さて、大して財布の中身に被害が出ないまま、最終レースが終わり夕食へ。折角なので、友人にお店選びを任せた所、岡崎にある営業時間が分からないお店を選択してきた。電話で確認した所、土曜日の夕方は営業をしていて、味噌煮込みもあるとの事。
滅多に集まらないメンバーで、敢えてそんな勝負をする必要があるのかどうか疑問に思いながらも、こうなったら突入するしかない。
愛知県岡崎市の「たつみ屋」にて。
飲食店や商業施設が立ち並ぶ幹線国道の脇で、忘れ去られたような雰囲気でひっそりと営業するお店での一杯。
なお、注文したのは「天ぷらみそ煮込みうどん定食」(原文ママ)。
愛知環状鉄道の北岡崎駅から、並行して走る国道248号沿いに北東に進む事、700mばかり。片側三車線の国道248号の、南向き車線に面して小さな店舗を構えているが、周囲には大きめの飲食店や商業施設が立ち並んでいて、このお店の存在感は希薄。国道から歩道を挟んだ場所がお店の敷地で、手前が駐車場、奥が店舗だが、駐車場は斜めに止めるスタイルで、やや狭い。外観もそうだが、店内も昭和の時代から時が止まったような雰囲気。テーブル席がメインで、その周囲を座敷席が逆L字状に囲む。ただ、古いお店だが清掃は行き届いている。
さて、暑くなりつつある気候に逆らうかの如く、全員が味噌煮込みをオーダー。オーダーから10分強で、女将さんによって味噌煮込みが運ばれてくる。細かい話だが、ノーマルの味噌煮込みと比較して天ぷら味噌煮込みは土鍋がワンサイズ大きい。見るからにサッパリ系のおつゆは、岡崎という土地柄から豆味噌だと思っていたが、赤味噌仕立て。少し味噌の濃さが足りないというか、力強さを感じなかったのだが、友人の味噌煮込みを見ると明らかにおつゆの濃度が違うので、個体差が大きいのかも知れない。麺は煮込み専用ではなく、他のメニューと共用。太さはごくごく標準的だが、しっかりと煮込まれている反面、少し力を失っているようにも感じる。
なお、天麩羅については別皿で南瓜、ピーマン、さやいんげん、茄子、エリンギに海苔を巻いた物、そして海老が付いてくる。サックリとした揚がり具合には遠いが、これだけの天麩羅が付くのだからそれだけで十分。また、食後のデザートとして手作りのゼリーが添えられる。また、特筆すべきは一味唐辛子の扱い。鮮度を保つために、客が来る度に店内の冷蔵庫から各テーブルに運ばれるというのは珍しい拘り。
味についてはやや厳しい評価になったかも知れませんが、特におつゆについては個体差が大きいと思いますので、それを除けばごくごく標準的な仕上がりだったと思います。コストパフォーマンスについては確実に優れています。
17時半を少し過ぎた時間にお店に入り、19時を少し過ぎた時間にお店を出るまで、夕食時のど真ん中でありながら他のお客はゼロ。大将と女将さんもそれなりに高齢。それを考えると、このお店の先行きはどうなるのかという不安も感じずにはいられませんが、久し振りに会った友人と長居しながらゆっくり話をするには最適のお店でした。
それにしても、渋いお店を引き当てるものです。