父の旅立ちからもうすぐ4週間が経とうとしています。
最期の時を思い返すと苦しくなってしまい、ずっと書けずにいましたが記憶が薄れてしまう前に書き残しておこうと思います。

亡くなる前日の7/28は私は17時まで仕事でした。
仕事を終えて子供たちを迎えに行き、夕飯を済ませてから子供たちも連れて病院へ向かいました。

父の元へ行くと横向きに寝ていて、ベッドの柵に頭をつけて少し苦しそうに見えました。
よく見ると少量ですが嘔吐していました。
そして、昨日まではなかった喘鳴が出ていました。
すぐに死前喘鳴だとわかりました。
意識はほとんどありませんでしたが、昨日までの穏やかな感じとは少し様子が違っていたので看護師さんの元へ行き、今日はずっとあんな感じですか?と尋ねました。

すると看護師さん、確かにちょっとしんどそうですね、と言い体勢を整えてくれたりシーツの処理をしてくれました。
そのあとは喘鳴も聞こえなくなり、穏やかな父に戻ったように見えました。
落ち着いたのを確認して、その日は帰りました。

なんとなく、夜間に連絡がくるかも…と思いなかなか寝つけませんでした。
その日は連絡がくることなく、朝が来ました。

当日の7/29。
病院に向かう前に洗濯やら家の事をしていました。
すると2番目の兄からLINE。
「お父さん、しんどそうやな」
兄が珍しく朝から病院へ行ってることに安堵して、なぜか無性に掃除をしたくなった私。
このところ、最低限の家事しかできていなかったので部屋も荒れ放題💦
この日は部屋の掃除を徹底的にしました。

そして昼過ぎに子供たちを連れて病院へ向かいました。
向かってる途中に病院にいる兄から着信。
嫌な予感…。
運転中でしたが、ハンズフリーにして応答。
いつも冷静で泣いたところなんて見たことがない兄がかなり取り乱してる。
「お父さん、呼吸止まった。」
これを聞いた瞬間、何とも言えない無力感とやっと楽になれたね!という気持ちが入り混じりました。

すぐに母を迎えに行き、病院へ向かいました。
母に呼吸止まったらしいよ、と言うと母は涙を浮かべながら楽に逝けたんかな?と言いました。
私はそうに決まってるよ!と言い、それからは無言でした。

父の病室に到着すると泣きはらした兄夫婦と安らかに眠る父がいました。

父のそばに行き
「よく頑張ったね!お疲れさま!ありがとう!」
うろ覚えですがこんなことを言ったと思います。

兄が病院に到着した時、すでに呼吸が荒かったそうです。
見ていませんが、おそらく下顎呼吸が始まっていたんだと思います。
兄はずっと父の手を握り、そばにいたそうです。
お手洗いでほんの数分離れた時に呼吸が止まったそうです。
兄が戻ると兄嫁が呼吸してないんちゃう!?と言い兄がお父さん!!と声をかけると最期の一呼吸をして息を引き取ったそうです。

なかなか来れなかった兄を待ってたとしか思えない最期でした。

そして、家族みんなが到着し7月29日13時30分臨終が告げられました。

最期まで本当に本当によく頑張りました!

お父さん

お疲れさまでした。


こうして2年間の闘病生活が終わりました。








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今日は、役所や年金事務所などいろんな手続きに一日中兄たちとかけずり回っていました。

あと、少しずつ父の遺品整理もしています。

あんまりいろいろ漁るのも気分良くないけど、やっぱり整理して必要ないものはちゃんと処分してあげるのも供養だと思っています。

整理していると色褪せた新聞が出てきました。
えらい古そうな新聞!何か気になる記事でもあったのかな?とよく見てみると、




日付けが私の誕生日でした😢😢😢






あとは、財布にこんな写真も入ってました。






私たち3兄弟の写真。

実は兄2人は、母の連れ子なんです。
兄2人は自分たちが父と血が繋がっていないことで本当の親子になりきれていないような、劣等感がずっとあったそうです。

でもこの写真を見て、そんな劣等感は吹っ飛びました!
父は平等に、私たちを愛してくれていました。

本当に父は偉大です。




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お悔やみのコメントをくださった方、本当にありがとうございます。
お返事もせずに、ブログを更新させていただきますことお許しください。


本日、親族とごく一部の近親者のみで家族葬をとり行いました。

小さいですが、すごくアットホームな会場で父の大好きだった人たちだけで、滞りなく無事に父を送り出すことができました。

昨日はずっと父と一緒にいました。
夜通し兄妹で父の話をしました。

本当に優しかった父。
子供、孫、兄弟、みんなに愛された父。
そんな父からは本当に本当にたくさんの愛情を注いでもらいました。

父を失った悲しみ、喪失感、
これほどのものかと
こんなに涙は出るものかと
父の存在がどれだけ偉大だったか
どれだけ大事な存在だったか
思い知らされています。

後からどんどん実感も湧き、今よりもっともっと、言いようのない悲しみに襲われるんだろうと思います。

父が病気になってからの2年間、二人三脚で闘ってきました。
その闘いを終えた時、私は正直やりきった感があり父に心からお疲れ様!と言ってあげることができました。

でも後からやっぱり、もうちょっとできることがあったんじゃないか?
父が不安な時、もうちょっと寄り添えたんじゃないか?
後悔の思いも正直あります。

ただ、父はもう苦しみや痛みからは解放されている。
この事実だけが今の私にとって唯一の救いです。

父の棺には、愛用していた帽子やベスト
病気が進行してきて、大好きなのにほとんど口にできなくなっていたお酒とタバコ、お刺身
私と主人、孫たちからの手紙
父の兄弟たちが一生懸命作ってくれた折り鶴
2年前に他界したおばあちゃんの写真
競馬の本
あとはたくさんのお花を入れて送り出すことができました。

今ごろ、思いっきり好きなものを食べたり飲んだり、趣味の競馬や将棋、ウォーキングなど好きなだけ楽しんでくれてるといいな😌✨





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