金のかからない部活、みんなができる部活。北佐久農業野球部の思い出。 | 小林じゅうたろう“感謝”と“笑顔”

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『お偉い人との宴席よりも こども食堂の片隅で ちゃぶ台はさんで聴く 
小さなこどもの声』
ひとり親子育て15年。でも苦悩が喜びに変わる瞬間があります✨その思いを込めて「こども食堂」(小諸と御代田)

小諸市議会一般質問(6月3日予定)
に関連したことです。

まず、写真は、

現在二十歳の長男が、

北佐久農業野球部の時の帽子です。


たぶん、高校の硬式野球部の公式戦用としては、

メチャ簡素で安価なものだと思います。

少なくとも長男が3年生の時
(平成24年)までの

北佐久農業野球部は、

公式戦用ユニフォームも、練習着と変わらない安価なもの。

「北農」の文字さえも入っていなかった。

私の長男は、グローブすら借りていた。
他にも同様な部員もいたのではない
だろうか。

地元以外への、いわゆる遠征も
ほとんどなし。

なぜか。

当時の監督、

『部活にお金がかかると、
家庭の事情で入れない子どももいる。
北佐久農業野球部に入りたい
子ども全員に入ってもらいたいんです。』

監督(当時)のこの言葉を聞いた
ひとりのお母さん、

『部活にはお金がかかると聞いていたので、うちの息子は入れないと思っていました。
北農野球部は、お金があまりかからない
ので入れました。本当にありがたいです。』

彼女は、涙ぐんだ。

北農野球部は、弱かった。

試合では、コールド負けせずに9回
までいけば、“よくやった”、だった。

でも、あそこには、

“部活の原点”があったと思う。

何十人もの部員がいて、ギンギン
バリバリ練習をして、大会で上位進出
や甲子園を目指す学校に負けない

『部活らしさ』があった。

浅間山をバックのグラウンドで、

わずか十数人で練習していた
北佐久農業野球部の姿。

私は、ものすごく好きだ。

(北農は、長男が3年生の時、
夏の大会としては、10年ぶりの
1勝をあげました。
なお、現在は佐久平総合技術高校です。)

《参考までに、
部活(中学校)にどのくらいお金が
必要か、を調べた資料》

『子どもの貧困白書』(子どもの貧困白色編集委員会)より。