Teachers College (Columbia) 留学記

Teachers College (Columbia) 留学記

2013年秋から、ニューヨークにあるコロンビア大学ティーチャーズカレッジで生涯学習(Adult Learning and Leadership, Master of Education Program)を学んでいます。
日々の学びの振り返り(Reflection)として書いている日記です。

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無事、大学院を卒業し、教育学修士を得ることになりました。
2月10日卒業です。

It is a pleasure to inform you that you have satisfied the requirements for the degree of Master of Education officially conferred on February 10, 2016.

こんな感じで、メールが来ました。たった一文なんだけど、大事な一文。

2年半、成人学習とリーダーシップ開発などを学んできました。自分自身が答えを出したかったテーマは「そもそも学びとは何を指すのか?」ということだったんだと思う。
入学前は、学び=学校教育のようなクラスルームで行われること というイメージだったんだけど、それは学びの一部分でしかなく、むしろ人は自身の経験から学ぶことの方が大部分です。経験学習やインフォーマルラーニング含め、それらを学んだ時に、自分自身はっとさせられました。

また、世界中から教育を志す人たちと一緒に学べたことも、自分の財産です。
コースの生徒会長をさせていただいたということもあり、生徒だけでなく、教授や、コロンビア大学のアドミニストレーターの方々などとコラボレーションして物事を進めていくことは、チャレンジングながらも、刺激に満ちた経験でした。

2年半という期間は、長いようで短い、また短いようで長い期間でした。一生懸命勉強したけれど、専門性とか、リサーチスキルという観点ではまだまだ不十分。まったく自信があるとは言えません。
「一つのことを極めるのに10年かかる」という言葉があるように、まだまだ学びは続きます。それは、プラクティショナーとしてかもしれないし、Ph.Dかもしれない。ベースは日本になると思いますが、今後も学び続けようと思っています。




【4月1日から仕事を始めます】
教育、福祉、国際協力などに取り組んでいる組織にご縁をいただくことになりました。
組織に貢献できるよう、しっかり頑張っていきたいと思っています。

幸運なことに6社から内定をいただいた中で、4月から働かせていただく組織を選択した理由は、自分の課題意識と事業内容が最もマッチしてたというのが挙げられます。
TCに出願したときの志望理由書をそのままその組織の志望動機にしました。それでもしご縁があるんだったら、それは僕にとって幸せな選択となると思いました。

人づくりを共通テーマとした産学連携の在り方を考えるというのが、僕がTCを出願した際に考えていたことなのですが、その組織は「ソーシャルイノベーションのハブ」という言葉を使って、現在、民間企業、NPO、役所、国際機関などと連携し、社会課題解決に取り組んでいます。これが、実際に取り組めるのであれば、僕にとってエキサイティングなフィールドになるはず。

そして、ソーシャルイノベーションのハブというのは、まさに言うは易く行うは難しですし、それなりのリソースが充実してないと実現できません。4月からお世話になる組織は、リソースに関してはかなり恵まれています。日本のその分野では実現可能性が最も高いのではないかと考えました。

早く貢献できるように、日々学び、成長していきたいと思っています。




【ブログ終了のお知らせ】
Teachers College卒業に伴い、日々の学びを残していたこのブログも終了します。
人の学びは「行動と内省」がセットで行われるべきだというのは、多くの教育学者が言っていることですし、僕自身も賛成です。
内省の部分を、このブログがある程度は果たしてくれていたのではないかと思っています。

この2年半で、多くの方からお問い合わせをいただきました。
・TOEFLがうまくいかない
・教育大学院、どこを出願していいのかわからない
・海外の大学院の勉強はどれくらい大変なのか
・Adult Learning and Leadershipでやっていることをもっと教えてほしい
・教育大学院卒業後のキャリア
など、質問内容は多岐に渡るものでした。実際に、質問者の中から現在Teachers College含め教育学大学院で学んでいる人も多くいます。

ブログは終わりますが、何かございましたら遠慮なくご連絡くださいね。(snack_bar_kikyoアットマークyahoo.co.jp)



現在も、新しいチャレンジが始まっています。
生涯学習者のひとりとして、また、自分自身の人としての成熟のためにも、今後もチャレンジを続け、自分の糧にしていきます。


どうもありがとうございました。

卒業プロジェクト、やっとOKが出ました。長かったー!!!!!!!!!!!!

Your paper is now complete and is accepted, so you can apply for graduation.
とのメールをもらいました。

燃え尽きたなー「School-to-Work Transition」の文献は、もう当分読みたくないです。

今回実感したのが「リサーチデザイン」の重要性。
この点が不十分だと、リサーチ全体に悪影響がありますね。土台がふらつく。結果、ペーパーの最後の方の「Limitation and Future Studies」の部分が猛烈に多くなってしまった。「あれもLimitationである」「これもLimitationである」ばかりのペーパーに…。

リサーチ系の授業は、Research on Organizational LearningやBasic Concepts in Statisticsなどを受講していたのですが、まだまだ不十分だったようです。
次のステージに行くために、リサーチメソッドをしっかり理解しようと思います。


とりあえず、これで大学院の授業は終わり。
成人学習や生涯学習というテーマを自分で選択した時から、一生学び続けようと決めているので、今後も修行は続きます。
今後は、「実践」の比重を増やしつつ、教育分野で貢献できるようにさらなる成長を目指します!


このペーパーのために、何度か通ったコミュニティカレッジ。



帰国してすぐ、転職活動や卒業プロジェクトの作成などに取り掛かっていたこともあり、更新が滞っていました。日本にいます。

卒業プロジェクトは、アカデミックアドバイザーとメールでやり取りをしながら進めています。
ほんとはアメリカにいるうちに終わらせる予定だったのですが、アカデミックアドバイザーが急用で僕のペーパーを見る時間がなくなってしまったんです。
なので、「メールでやり取りをしよう」ということになりました。

すでに1回完成版を提出して、それに対して修正依頼箇所をいくつかもらって、その部分を修正して送信しました。
今は返信待ちです。

ただただ、返信を待つだけというのがなんともいえないですね。
早く終わらせてしまいたいんだけどなー。


コントロールできないことはあきらめて、できることに集中しようと思います。

このブログもこの学期が終わって、就職決める報告して終わりにしようかな。
引っ越し準備が着々と進んでいます。



日通の海外引っ越しサービスにお願いすることにしました。
寮に住んでいるため、いわゆる家具のようなものは日本に送る必要がありません。授業の一環で購入したテキスト類が多くなりました。
あとは、パスポートのコピーを取るのと、申込書を記入することが残っています。


そして、日本の空港に着いてもやることがあるそう。
・通関の資料を2つもらう。
・空港にある日通に行って、手続きする。
の2つが必要だそうです。忘れそうだなー。


あと、携帯止めたり、郵便の設定も必要ですね。
ペーパー書きながら、うまく両立していこうと思います!!
燃え尽きました。最後の1~2時間くらいは、かなり集中してたと思う。

どうしても今日中にペーパーでここまで進めておきたいというところまであり、それに取り組んでいました。
普段は、夜12時以降は勉強しないという呑気なルールを設定しているのですが、今日は1時間ほど過ぎてしまった。まぁ今日はしょうがないね。

そして、明日はSomatic Leadership Developmentの授業の最終回。
これが終われば、今学期の授業は終了です。ペーパーはまだ終わってませんが。


「もうニューヨーク生活も終わりだな」とか感慨に浸る感じではなく、日々一所懸命取り組んでいる感じです。

明日もがんばります!!!!!!!!


今学期、合計5回行くことになったコミュニティカレッジ。
今日は、ティーチングスタッフの方々のお話しを聞かせていただきました。

コミュニティカレッジはオープンアドミッションをその特徴としているため、高校卒業資格を持っていれば誰でも入学ができます。
そのため、学生の中では、高等教育レベルの学びの準備ができてなかったり、社会的・財政的困難を抱えている学生も入学してきます。
その中で、コミュニティカレッジのティーチングスタッフは、多様な学生を支援していくことが求められます。ただ科目の知識を学生に伝達する以上のことが求められます。

ティーチングスタッフの方々と話をしていて印象的だったのが、「自分がロールモデルとなる」という言葉。
社会的、財政的困難を抱えている学生の特徴として、身近なロールモデルが存在しないことが多く、自分たちがロールモデルとなることを目指しているそう。そうなることで、学生たちが「自分も先生のようになりたい」と思ってもらえることが目標。
そのために、授業内容も常に改善をするし、日々の学生との会話もそれを意識して行っているということ。

この話を聞いて、もともと働いていた塾の経験を少し思い出していました。
全然、自分はなれたわけではありませんが、講師がロールモデルであることは、子供の学習意欲向上に影響を与えると考え、自分なりにそうであろうと努力していました。大学院を目指したのも、ある種ロールモデルでありたいという思いもありました。

たぶん、もう今学期はこれ以上行くことがないこのコミュニティカレッジですが、最終日に初心を思い出させてくれました。


初心を忘れず、明日もがんばります!


ペーパーを書くために、Somatic Leadership Developmentの本を読んでいます。
リフレクションペーパーとFinal Paper、一緒に書いたほうが短時間でよいものができると思う。

本を読んでいて気になった部分は、紹介されていたリサーチの部分。行動変容のために、どれくらい練習が必要なのか?というテーマ。

人は、300回新しい行動を繰り返すことで体が覚えてくると言われている。例えば、正確な動き、テクニック、また会話に関してである。
そして、人が新しい行動を無意識に取り組むことができるようになるには、3000回練習が必要と言われているそう。

そのため、人の行動変容を実現するためには、それくらいの反復が必要であるそうです。


これを読んで、人の行動変容は大変だなーと思ったことと同時に、今学んでいる経験学習や変容学習などの理論との関係性について。

経験学習は、経験→リフレクション→持論化→それをもとに実験というサイクルを繰り返すことを指します。
これは、1回の経験学習のサイクルの質を高める観点からはわかりやすい理論と思います。

その一方、行動変容を起こすためには、3000回反復が必要という観点も同時に知っておく必要があるのではないかということ。
行動が変わるなんて、そんな簡単なことじゃない。腰を据えて取り組む必要がありますね。



急いでペーパーを書かないといけないのですが、こういったリーディングは結構楽しかったりします。リーダーシップ系をしっかり学ぶことは、大学院に来た目的の一つだったので、がんばります!
卒業プロジェクトは今日ひと段落したと思うので、Somatic Leadership Developmentのペーパー2つを始めます。リアルに日本帰国が近づいてるのに、ペーパーが終わってなくてやばい。このままでは、日本にいながらまだペーパー書いてるという状況になりそう。

この授業は2つペーパー提出が必要で、一つがリフレクションペーパー、もう一つがFinal Paper。
Final Paperのお題が超長くて理解できず、そこでストップ。

これがFinal Paperのお題。長いと思いませんか?
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Write a 8-10 page paper summarizing how your learning has impacted your approach to and outcome of your individual challenge. This paper is meant to help you bring together your cognitive and body/sensory awareness and learning and purposefully apply it to the workplace or your personal leadership development. Areas to include are
1. Reflections from the literature,
2. Your experiences of the practices, both in class and outside of class
3. And the impact of your daily practice on how you have been able to approach and/or resolve your individual challenge.
4. How has your thinking, approach to relationships and problems solving changed?
Choose at least two practices you participated in to include and describe in more detail how you have applied them to your challenge and how you see them shifting your leadership capacity.
Address the ways your understanding of somatic has evolved over the course –
1. what was your understanding when you started the course and in what ways do you use it to see issues, problems, or people differently?
2. How have you or might you use a similar process in another domain i.e. work situation or individual challenge?
3. How have somatic practices challenged or enhanced your understanding of yourself and your leadership style?
4. What connections do you make to other body-based, mindfulness practices you are aware of or participate in and how can you see integrating these in future leadership challenges?
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これを理解するだけで時間がかかる。とりあえず10ページ程度ということはわかった。
10ページ程度であれば、本気を出せばいける。

もう少し細かく読むと、
①文献読んだもののリフレクション ②クラスと日々のSomaticのプラクティスに関して ③初回授業に設定したindividual challengeの克服にどう影響があったか ④あと自身の問題解決のアプローチにどのような影響があったか。

また、Somaticの理解に関しては、
①授業始まる前のSomaticの理解の状況 ②ほかの領域でどのようにSomaticが使えるか ③Somaticがどのように自己理解を向上したか ④ほかのマインドフルトレーニングとの関係性など

くらいかな。
これ10ページで書けるのかな。それぞれが薄くなりそうだ。
というか、このペーパーはリフレクションペーパーに内容が近いので、2つのペーパーのシナジーを利かせて書きます。

おし、明日から書きます!早く終わらせて、引っ越し準備を始めます!


今こそ、本気を出すときだ!
がんばれ!自分!
今学期もラストスパート!

先ほど、教授に卒業プロジェクトの1st draftを提出してきました。またフィードバックがもらえるそう。
今日初めて、すべてのデータをくっつけてみたら全部で50ページのペーパーとなりました。
1回印刷するだけでかなりの紙とインクを使いますね。

どんなフィードバックがもらえるのだろうか正直少し不安ですが、連絡を待とうと思います。


そして、明日はコミュニティカレッジに再度訪問してきます。今学期4回目で、たぶん今回がラスト。
コミュニティカレッジの先生と話ができるとのことだったので、ここでもフィードバックをもらおうと思います。コミュニティカレッジに関する何か新しい視点をもらえたらありがたい。
ペーパー、また印刷しないといけないですね。
参考記事:2015年11月20日 コミュニティカレッジで阿波踊り
参考記事:2015年9月25日 コミュニティカレッジ訪問


そろそろ、Somatic Leadership Developmentのペーパー2つを始めないといけないと思い、今日から始めました。
リフレクションペーパー:7日(月)締め切り
Final Paper:14日(月)締め切り

リフレクションペーパーは思ったことを書けばよいので、少し気が楽だったりします。Final Paperはしっかりやらないと。
もう一回リーディングを始めようと思います!


がんばります!
昨日、プリンストンに行ってきました。ニュージャージー州にあります。大体1時間半くらいで着きます。
ペーパー終わってないけどね。

正門を抜けて見える建物。


「プリンストン大学は、コロンビア大学と同じアイビーリーグだし、たいして変わらないだろう」と思っていたのですが、全然違った。
町全体の雰囲気、例えば人種が白人ばっかりだったり、建物がヨーロピアンだったり、しかも超大富豪が住んでいたり…。アインシュタインの家があったり。
プリンストン高等研究所には、様々な分野における世界有数の学者30名が研究しているらしいです。もはやどれくらいすごいのかも、イメージできない。

大学院の選択の際に、どの町に住むのかって大きなポイントなんだなーって実感。プリンストンは教育大学院ないんですけどね。


さて、今日は切り替えてペーパーを書いていました。
ペーパーの完成度は80%。無駄な表現をかなり削って、あと必要なものをつけたしてかなりすっきりした。
これでなんとか、明日教授に見てもらえるレベルにはなったはず。そう信じたい。

とか言いながら、時々後日チェックすると全然ダメな内容のときもありますよね。
一日置いて、もう一回チェックしてみます。