1 | 2 次ページ >> ▼ /
2010年02月27日

村上春樹、河合隼雄に会いにいく / 村上春樹

テーマ:村上春樹
一時期心理学に興味を持って、河合隼雄さんの本ばかりむさぼるように読んでいた時期がある。

ユング派だとか、何派だとか深いことはまったくわからないが、河合先生の書く本は、他の心理学の本よりも圧倒的にわかりやすい、という特徴があった。
権威主義的ではなく、実践者としての心理学、というスタンスが感じられる方だった。

そんな河合先生と村上春樹の本が出たときには驚いた。

当時、好きな二人がよりにもよって対談して本まで出すとは、まったくの予想外だった。

そして、あの村上春樹が河合先生の手にかかると、これまで誰にも見せたことのない素顔を読者に見せることになる。


村上春樹の作品、村上春樹自身に興味がない人は読んでも面白くないだろうが、過去から作品を読み続けているファンにとっては非常に興味深い対談になっている。



まず、村上春樹の初期の作品のテーマとなっているのが「デタッチメント」。
人間関係においても、社会との関係においても、初期の作品には「コミットメント」という概念が薄い。

友達である「鼠」と「僕」の関係にしても、驚くほどドライに描かれている。
そして二人とも現実社会での生活感がない。

そのドライともクールとも言える作風が一般に受け入れられるとともに、村上春樹は文壇からの「コミットメント」に辟易し始める。

そして、ついには村上春樹本人が日本から「デタッチ」することを選択し、欧州、米国と生活の拠点を海外に移す。

そこで彼が書いた作品は「ノルウェーの森」と「ダンス・ダンス・ダンス」。
どちらの作品も、デタッチメントがテーマと言えなくもない。
そしてどちらの作品も「たいせつなもの」が目の前から消えてしまう物語だ。

海外生活が終わりにさしかかる頃、仕上げた作品が「ねじまき鳥」になる。
この物語はこれまでと一転して、テーマが夫婦間の「コミットメント」になる。
そして、主人公は「たいせつなもの」を一貫して探し続ける。

デタッチメントからコミットメントを経て彼は日本に戻ってきた。

その後、また彼は新しい境地へと向かいつつある。

河合先生の話の引き出し方が上手なので、村上ファンには必読の一冊。



ところで、村上春樹が村上龍について記述している文章はあまりないと思われるが、この本には珍しいことに少しだけ言及されている。

「ぼくは村上龍というのは非常に鋭い感覚を持った作家だと思っているのです。彼は最初から暴力というものを、はっきりと予見的に書いている。ただ、ぼくの場合はあそこへ行くまでに時間がかかるというか、彼とぼくには社会に対するアプローチが違うということはありますが。」






村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)
河合 隼雄 村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 8475






AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2010年02月24日

アフターダーク / 村上春樹

テーマ:村上春樹
渋谷での夜(11:56PM)から朝(6:57AM)までの、ある少女と家で寝ているその姉を取り巻く物語。

この本は村上春樹のやや実験的な試みを読み取ることができる。
物語を語るのは、特定された誰でもない。

空から、空間から、壁から人々を見つめる、実体のない「視点」が物語る。
その視点の推移によって、読者は場面を同じように転換させる。

いつものように、はっきりとした結末はない。
彼の作品は今までだって明確な結末はなかった。

ファミレス、ラブホテル、売春、暴力、引きこもり、ドロップアウト、家庭。

こうして、この物語のキーワードを抜き出すと、現代の縮図が浮かび上がるようでもあり、見えにくかった物語のテーマも明らかになるような気がする。

実は今日だって、この物語と同じ様な事態が渋谷では展開していてもおかしくない。
いや、きっと似た様な状況が展開しているんだろう。


外見からは想像出来ないような暴力を働いたあとで、早朝にエリートらしき男はセブンイレブンで牛乳を手にする。

朝までバンドの練習をし続けた若者が、朝飯を仕入れるためにセブンイレブンで牛乳を手にする。

まったく異質なものが、とある一点で無意味に交わる。




二本に交錯した線は、その後も交わることはない。

都会には様々な線が入り乱れている。
そこ(渋谷)で朝まで過ごすことがあれば、まれにいろいろな線に交わることがある。

太い線、細い線、赤い線、グレーの線、歪んだ線。

深夜(アフターダーク)には、明るい光で見え難くなっている線が、それぞれ鈍い光を放ってうごめいている。


この本を読むとカーティス・フラーの「ファイブスポット・アフターダーク」を無性に聞きたくなる。
これが「ひしひしと」いいんだ。





アフターダーク (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
売り上げランキング: 28366
おすすめ度の平均: 3.5
4 カメラワーク
1 つまらない。
5 実験作
1 駄作
3 村上春樹、はじめて読みました






AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2010年02月22日

雨天炎天 / 村上春樹

テーマ:村上春樹
出版社は違うが、「遠い太鼓」の続編と考えて良いだろう。

1989年秋から村上春樹が訪れたギリシア正教「アトス」とトルコ一周の旅。

「遠い太鼓」からは違ってかなりシビアな旅が展開する。


女人禁制の地、ギリシアのアトス巡礼の旅に出かけるのは良いが、そこには幾多の困難が待ち受けていた。
そもそも巡礼の地だから、娯楽の要素は皆無。
娯楽の要素が無いだけならまだしも、修道院から修道院への移動は徒歩の上、道は険しい。
たどり着いた修道院は、修行の地であるが故に食事は非常に質素。

出版社の企画だとは言え、なぜこれほどまでに苦労して旅をするのか。

とある修道院では、カビが生えたパンを食べざるを得なくなる。


次に彼が回ったのはトルコ。

お人好しが沢山いることは理解出来る。
そして、トルコの置かれた国際状況が新聞よりも理解出来る。
複雑な歴史、多様な民族、国境を接する国々との軋轢。

アトスの旅行記に比べ、トルコの文章には戸惑いがみられる。
おそらく本当に戸惑っていたからだろう。

イスタンブール、カッパドキア。
観光旅行からだけでは理解出来ない、トルコの魅力満載。

とはいえ、やはり行ってみたい、という感想は持つことが出来ない。

アトスの禁欲的な行程。

ある種危険な雰囲気を感じるトルコ。


やはり村上春樹独特のエッセイであり、その地に行ってみたいとは思わない。


このエッセイ自体は何度読んでも楽しいのだけれど。





雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 142221
おすすめ度の平均: 3.5
5 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドを思い出す
5 旅情気分をそそられる
3 読み物としては…
5 雑な本
4 たまに読みたくなる本






AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2010年02月21日

遠い太鼓 / 村上春樹

テーマ:村上春樹
村上春樹の紀行文。
正確には紀行文ではなく、紀行エッセイ。

紀行文も紀行エッセイも同じようなものだが、村上春樹の紀行「エッセイ」には文体の「スマートさ」から離れたユーモアが感じられる。

村上春樹が1986年秋から1989年秋までの3年間を暮らした、ギリシアとイタリア。

欧州での生活を始めた初期のイタリアの文章からは、言いようもない彼の疲労が感じ取れる。

そして読む者も疲労を感じてしまう。
このままこの分厚い本を読み進めて良いのやら・・・

しかし、欧州での生活が進むにつれ彼の筆も滑らかにすべり始める。
描写にユーモアが混じり始める。
読む者も彼の生活を想像上での追体験をすることにより、楽しさを共有することになる。

あとは彼独特の文章で一気に最後まで読ませてしまう。


村上春樹ファンにとっては、彼が欧州で過ごしたこの3年間に生まれた作品に興味が向く。

彼がこの3年間に仕上げた作品は「ノルウェイの森」と「ダンス・ダンス・ダンス」。
そうか、あの頃彼は欧州にいたのだ。

正確な日時などどうでも良い。
あの作品をタイムリーに読んだ者なら、あの時代感覚は肌で覚えている。
あの作品は欧州の空気の中で書かれていた。


読む者が「一度は訪れてみたい」という感想を「抱かない」のが彼の紀行エッセイ。

しかしあとがきで書かれているが、二度と行きたくないと思いつつ、時間が経つとまた訪れてみたくなるのが彼の行った場所。

言われてみると、いつか読み返してみたくなるのも村上春樹の紀行エッセイである。







遠い太鼓 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
売り上げランキング: 8171
おすすめ度の平均: 5.0
5 これを読んで海外へ!!
5 決してガイドブックではない
5 40を手前にしてチャレンジをした作品であったということが分かる。 
5 読むと旅に出たくなる本
5 旅行記






いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2010年02月19日

東京奇譚集  /  村上春樹

テーマ:村上春樹
奇譚。

不思議な話。

奇譚集というからには、村上春樹の手による不思議な話がつまっている。
ような題名だが、実は奇譚というほどでもない。

そもそも村上春樹の短編は「奇譚」がかっているものが多い傾向にある。

5つの話で構成されるこの短編集は、村上春樹ファンには違和感の無いストーリーが多い。

それでも、最初の話「偶然の旅人」は村上春樹の体験談とともに描かれており、読者にとっても「あり得ない」ほどの奇譚でもなく、印象深い。


JAZZバーで冴えない演奏をするトミー・フラナガン。
そこで、せめて彼に弾いて欲しい曲を2曲願う村上春樹。

とある人が、カフェで読書しているときに出会った人妻。
彼女は偶然にも隣の席で同じ本を読んでいた。

深い仲になりそうになるも、彼の素性から先には進めず。
その彼の素性から疎遠になっていた姉に、思いもかけず連絡をとることになる。

そこで起きたシンクロニシティとは。

奇譚集というほどではないが、ある種独特の雰囲気を持った短編集であることに相違ない。






東京奇譚集 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 12336







いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2010年02月18日

夢で会いましょう / 村上春樹・糸井重里

テーマ:村上春樹
不思議な作品集。

なぜか村上春樹と糸井重里が組んで作り出した。

それもカタカナの言葉をずらずらとならべて各自がその言葉をテーマに文章を書く。

村上春樹、糸井重里この二人が組んだ文章が面白くないはずがない。

村上春樹は本書の最初に、彼と糸井重里の文章の違いは記号をつけなくとも読者にはわかるはず、と言っている。

この本を初めて読んだのは確か、高校時代。
当時はどちらの作品かなど見当もつかなかった。

しかし、今では全部とはいわないまでも、8割くらいはどちらが書いたのかわかるようになった。
だから、何だ、と言われても別に何もない。

この作品集も、とりたてて言及することはない。

ただし、非常に面白いことだけは確かなことだ。






夢で会いましょう (講談社文庫)
村上 春樹 糸井 重里
講談社
売り上げランキング: 113598
おすすめ度の平均: 4.0
2 小説を消費するということ
5 摩訶不思議なショートショート
4 サーファーとシティ・ボーイ
3 正直・・・
4 ショートショート






いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2010年02月16日

神の子どもたちはみな踊る / 村上春樹

テーマ:村上春樹
「地震のあとで」というテーマで書かれた短編集。

地震とは。

そう。
あの1995年の阪神淡路大震災。


すべての話に震災が絡んでくる。

この短編集は私にとって特別な位置づけにある。
といっても、最初の話が「UFOが釧路に降りる」という題名で、私が釧路出身だからに過ぎないのだが・・・

おそらく村上春樹も釧路を訪れたことがあるのだろう。
春先の道脇の除雪された黒ずんだ雪や、街のはずれの石屋とラブホの並んだ通りなど、釧路に住んだことがあれば、ありありと目に浮かぶ場面が登場する。


震災を受けて書かれた、という背景からか、全体のトーンは総じて暗い。

しかし、震災がメインテーマになっている話は一つもない。
でも、あの悲劇の記憶が静かに重くひとつひとつの話に絡んでくる。


唯一、「蜂蜜パイ」という作品のみが心を落ち着かせてくれる。
女一人、男二人。
ずっと仲良くやってきた三人の関係が少しずつ変わっていく。
それでも絶妙なバランスをとりながら関係は継続していく。
みんな最後まで仲が良いのに、微妙に関係がずれていく。

柔らかな希望がこの作品にはある。

この作品集の最後にこの作品を配列したのは、やはりかすかな希望を見たいと言う村上春樹の願望もあるのかもしれない。

なんとなく「ノルウェーの森」を思い起こさせつつ、まったくフレーバーの違う作品に仕上がっている。





神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 19866
おすすめ度の平均: 4.5
3 短いからこそのよさ。
5 個人的には『タイランド』も好みですが
5 感激のかえるくんが震災を救う
3 実体のない水
4 人の心の拠り所とは






いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2010年02月15日

スプートニクの恋人 / 村上春樹

テーマ:村上春樹
村上春樹にとっては少し変わった(他の作品も変わっているが)恋愛小説。

主要登場人物は3人。
村上作品は主要登場人物が3人のことが多い。

ただし、今回は多少人物の関係性が他の小説とは異なる。
そして、ストーリーの展開も他の作品とは異なっている。

人物の関係性については読んでいただくとして、ストーリーの主題がこれまでと違うことが面白い。
他の小説であれば「生と死」が大きなテーマとなっている。

この小説は「生」に重きを置かれて書かれているような気がする。


確かに途中「すみれ」に絡んで死が意識されないわけではない。
しかし、それは飽くまで仮定としての死であって、存在の消滅にはつながらない。

そして、結末に向けての展開がやや唐突な感がある。

他の作品も確かな解が示されているわけではないが、この作品についてはとにかく解も何もあったものではない。

最後の最後の展開は非常に驚く。


そこまで投げ出して私たちはあなたの何を理解すればよいのだろう。

作品自体が難しい訳ではないのに、トータルではやはり難解だ。




スプートニクの恋人 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
売り上げランキング: 9784
おすすめ度の平均: 4.0
4 スプートニクの恋人
4 最初は好きではなかった。けど・・・
5 こっちの方が100%の恋愛小説
3 慣れが必要か
5 徹底的な孤独と喪失感に満たされた恋愛小説






いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2010年02月12日

約束された場所で / 村上春樹

テーマ:村上春樹
「アンダーグラウンド」と対になる作品。


アンダーグラウンドが一貫して被害者からの視点だったことに対し、今作では村上春樹が対象となるオウムとは何だったのか、と振り返りつつ元信者にインタビューを行った。

インタビューという点においては同じだが、村上春樹のスタンスがやや異なる。
アンダーグラウンドでは村上は聞き手に徹しているのに対し、今回はインタビュー中に間の手を入れ、疑問を呈している。
それが、読み手の疑問を的確に代弁しているからすごい。


しかし、読み進めていくにつれて、違和感が生じる。

ここに出てくるオウムの元信者は、みんなクレバーでピュアだから。

理屈っぽい人もいれば、本当の意味での「純」な雰囲気の人もいる。

対して被害者側がメインの「アンダーグラウンド」では、被害者のキャラクターはとにかく様々。
庶民の生活とは、そんなところだろう。

なぜにオウム信者はピュアな感じがするのか。
いや、だからこそ外界から隔絶したサティアンでしか暮らせなかったのだ。

世の中とは種々雑多、綺麗なものの裏側にはべっとりした汚染物質がついている。
でもそんな裏側を抱えつつ、みんな生活を送っている。

その現実に目を向けたくなければ、現実世界から逃避しなければならない。
その場所がサティアンで完結するオウムだった。


完璧すぎる世界はどこかおかしい。

村上春樹はそんなニュアンスのことをサリン事件のずっと前に「世界の終わり・・・」で語らせていた。

アンダーグラウンドを読んだ方は是非こちらも読んでいただきたい。
そのコントラストにきっと驚かれるだろうから。





約束された場所で―underground 2 (文春文庫)
村上 春樹
文芸春秋
売り上げランキング: 10104
おすすめ度の平均: 4.5
5 今だからこそ、もう一度読み返すべき一冊
5 元優等生達の「正義」について
5 1Q84
4 普通って何だろうね 
4 オウムの闇が考察出来る(元)信者へのインタービュー集+河合氏との対談&後書き






いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2010年02月08日

アンダーグラウンド / 村上春樹

テーマ:村上春樹
厳密には村上春樹の作品とは言えない。
彼が書いているわけではないから。

しかし、証言した60人近くを、ほとんど村上春樹がインタビューしている。
彼が書くのは、インタビューした方の印象とその背景のみ。

危機的な状況から回復したが、まだうまく話せない方と面会した際の状況(一人)だけを村上春樹が描写している。
そこで、あれだけ生と死を描写してきた村上春樹が、「生きる」ということがどういうことなのかと言う「根源的な命題」に直面した、と書いている。


以前から生と死をテーマに書いてきた作家が、圧倒的な事実を目の前にして「生という根源的な命題」とまでいわざるを得ない状況がそこにあったということだ。



1995年3月20日。
地下鉄サリン事件が起きた日のことは今でもはっきり覚えている。
当時、茅場町の近くにオフィスがあった。
鳴り響くサイレンの音。

当時私も東西線で通勤しており、路線こそ違え、一つ間違うと被害者だったかもしれない。
都内に通勤する方は、そんな方がたくさんいただろう。

たまたまその日が早く出る日だった人、遅く出る日だった人。

運悪く乗り合わせたものの、運良く被害が軽症で済んだ人。


多くの方が命を落とした阪神大震災の2ヶ月後、テロによって12人の方が命を落とし、数えきれない方々がその後の人生を大きく変えることになった。

なんの落ち度もない方々が、訳の分からない連中によって被害に遭い、社会復帰後も後遺症から来る能率の低下等により会社をやめざるを得ないなどの二次被害を受けた。

あの理不尽な事件をどう総括すれば良いのか。
麻原が死刑になったとしても、未だに消すことが出来ない漠然とした不安。



千代田線の駅員だった方の証言が重い。

彼は、「オウムみたいな人間たちが出てこざるを得なかった社会風土というものを私は既に知っていた」と言う。
日々駅で多数の人間に接していると、マイナスの面がよく見えると。
他人の批判はしても自分の責任は果たさない、そんな人間が1995年当時既に増えていたということだ。

あれからもうすぐ15年が経つ。

あのようなものを生み出す社会が変わったと言える自信が私にはない。






アンダーグラウンド (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
売り上げランキング: 6135
おすすめ度の平均: 4.5
5 恐ろしいです、こんなことが実際起こったと思うと・・・
5 真のサリン事件の記録であり、マスコミが放送しない被害者の方々の真実の物語
5 「世界の圧倒的暴力」と「作家の倫理」について
5 時間は流れるが…
5 人間社会という薮の中の中の真実






いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)
1 | 2 次ページ >> ▼ /

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。