私が子供の頃、祖父母とも同居していた。

祖父との思い出はそんなにないけれど、早い時間に熱すぎる湯船に一緒に入ったこととか、キャラメルを買ってもらったこと、

塗り絵が上手で子供ながらに感動したこと。

学校で作った作品が下手くそで持って帰った次の日には作り変えていて全く違う作品になっていたこと。クラブに行って朝帰りして、めちゃくちゃ怒られたこと。結婚式で東京に来てもらって、渋谷スクランブルの前で、ずっと帰りたいって言われてたこと。笑


思い出はたくさんあるんだけど祖父自身についてあまり知らないんだよな〜。

何色が好きで、何の食べ物が好きで、何が趣味なのか。なんで、死んだ祖母はあんなに祖父が嫌いだったのか?祖父の姉がどんな人生を歩んだのか。どんな子供だったのか。


今日は珍しく父がLINEに登場し祖父のことについて話し始めた。5月に癌が再発し、8月の今日に緩和ケアへ移行することになったそうだ。

5月はゴールデンウィークに帰って会って話したのにな。3ヶ月の間に⁇というのが率直な気持ち。


私がおばあちゃん子だったにも関わらず、死に目に会えなかったことを10年すぎても後悔している。

祖父はまだ生きているのだから会いに行きたい。


私がわーっと声を上げて泣くと、娘もびっくりはして泣いていた。申し訳ない。

もう90歳を越えているし、来年は会えないかも、これが最後かもと思いながら毎度帰省の度に接してはいるものの、いざガツンと事実を突きつけられるとただただ後悔ばかりが押し寄せてくる。


私がアラフォーになるまで生きてくれてたのに私何してたんだろな。