年末年始、どこに行くわけでもなく
長い時間を共に過ごしたJasmin母娘。
有り余る時間をたっぷりとかけて
我が家そしてJas自身の現状をひとつひとつ説明し、話し合い、

今年中に施設入居
という結論に達した
……ハズだった。

そして静かに今年も始まり、
昨日久しぶりにデイサービスに行った母。

デイサービスで、今年の抱負、と聞かれ

絶対施設には入らない!!

と誓ってきたのだそう。

あ…そうですか……ショック!

ワタシだって、喜んで母を施設に入れようとしているわけではない。
不自由があっても自宅での暮らしを望む母の気持ちは
痛いほどよくわかる。
最後の最後、ワタシの頑張りの限界まで
母の望みを叶えてあげることができれば
そうしたい。

けれどもそれでは10年、20年後のJasminはどうなる?

ワタシの抱負だもーん
みんな(デイサービスのご友人方)
そうだ、そうだねって言ってくれたもーん
音譜

と得意満面の母。

実情説明&説得にかけた年末年始の時間は無駄だったのか。。。

早くも抱負の書き直しが必要なのか、と、
七草粥をすすりながら思いめぐらせる。
やれやれ。。。しょぼん

前回のブログから1年以上が経っている。
Jasにとってはとってもしんどい一年だった。

ペースメーカー植え込み後の母に変わりはなく
食欲も旺盛で、臓器はいたって健康。

だけど筋力は、当然ながら日に日に弱まっていて
身体はリハビリにもついていかなくなってきているようす。
できないことも毎日増えている。哀しい現実。
それも84歳という年齢を考えれば、致し方なし、なんだけれど。

それにしても気持ちは強くて、全然凹んでいない母。
それはなによりありがたい。

そしてワタシは……

年とともに、体力が落ちてきて
正直、介護はどんどんキツクなっている。
母もワタシも、日々できないことが増えてきて
2人揃ってこの状況はヤバくないか、と不安にもなる。

と、愚痴りだせばきりはなく。

それでも、
今年こそ、「光り」ある一年にと、
祈りを込めて迎えた新年。

よき一年になりますよう。
20150104
寒さのせいもあってか、どうにもパワー切れ気味のJasmin。
思い通りにいかないことはすべて母に起因すると思い込んでしまいがち。

それにしても、たとえ母親といえども、
ここまで娘の人生に浸食してきていいものか!?と、
どうしても思ってしまい。

で、コイツ、実は私の親じゃないのでは、と思い至って
言ってしまった。

ね、ほんとは私のお母さんじゃないでしょ。
ホントは○○公園のコダヌキなんでしょ。
タヌキが化けて、私のお母さんと入れ替わったんでしょ。

タヌキだもん、こないだまで4つ足歩行だったら、二本足じゃ歩けないんでしょ。

まだまだ未熟なコダヌキだから、その左手、前足から化けそこなったね。



なんてまぁ、ずいぶんと残酷な言葉である。

しかし……そんなことでめげるJas母ではなかった。

あーあ、とうとうタヌキにされちゃったよ。

と言った後は、

すみませーん、タヌキなんでできないんですけど、やってくださーい

と、着替えの介助を求め

すみませーん、タヌキなんで取れませーん。とってくださーい。

と、TVのリモコンを取ってこさせたりする。

Jas、まったく敵いません、この母には。

化けそこないのタヌキだと言われたところで凹むでもなく
TVを見ながらナノスチーマーでお肌を磨く。
スチーム
お口もあけて、スチームを吸い込む。
喉が潤って気持ちいいんだそう。

そしてさっぱりした顔で、
よかったぁ、Jasちゃんが結婚してなくて
定職もなくって♪

なんて呑気なことをのたまう。

おかーさんの介護ですべての時間とエネルギーを使い果たしているのを見て、この娘の老後はどうなるんだろうと心配にならないの?

ううん。Jasちゃんはなんとかする人だもん♪

不毛な会話に費やす時間とエネルギーがもったいない、と
今日も自由奔放なコダヌキに白旗をあげるJas。

人間でもタヌキでも、生き抜くことは厳しいですね、おかあさん。
自分の生活を取り戻そうと喘ぐ日々。
動いただけ穴をあけ、そこに落ちて、もがく。
もがくほどに落ちていく。
這い上がってくれば、また、別の穴をあけてしまう。
そして、また、性懲りもなく、落ちる。
そんなブルーな日々。

そして母はというと。
年末の慌ただしい時なのに、総合病院への病院通いを続けている。
これがまた、運転手兼付き添いのJasにはなかなかの重労働。
帰宅した瞬間から、今度は家政婦の仕事が待っているし、
母の毛染めや爪切りといった美容師や看護師の仕事もある。
あーあ。

仕事に復帰したいJasを自分の手元に引き留める術として
病院通いを利用しているとも思えないわけでもなく……
だって食欲もあるし、夜もよく寝ているし、ホント、元気そうな母。

昨日は、「なんだか胃がもたれる」と
母が自分で医師に訴えて申し込んだ胃カメラ検査。
一昨日も循環器内科を受診したんだけどね。

年末。連休前。そして冷たい雨。
ということで病院の駐車場はいつになく長い駐車待ちの列。
車寄せで母を降ろし、院内の待合スペースに移動したものの、
一人では一切動かない母を何十分も放置しておくわけにもいかず、
路上のパーキングロットに駐車して、
「歩行困難者使用車両」の標章と
行先とJasの携帯番号を書いた紙をフロントグラスにおいて、院内に駆け戻った。

で、胃カメラ検査が終わって車を取りに行ったら……
しっかり張られてました。

シール

なんでーーー、パーキングロットだし、ちゃんと標章出してたのに……と、
警察署に電話したら……調べてくれて、言われてしまった。

「標章の有効期限が切れてます」と。

がーーんがーん
「標章の有効期限」。まったく気づいておりませんでした。
完璧に私のミスです。
標章

本当に切れてました。11月25日に。


しかし……

後部座席に積んだ車いすも見えるはずだし、
携帯番号も書いてあるんだし、
失効して一か月もたっていないんだし、
ペタッと貼っちゃう前に、
ちょっとお知らせくれたりしてもいいんじゃないか、
人としてそのくらいの温情があってもいいんじゃないかと、
あのミドリガメのようなチェックマンの嬉々とした姿を思い浮かべ、
自らの落ち度だとわかっていても、
ひたすら凹むJas。

反則金、いくらかなぁ……1万5000円だったかなぁ。
ご馳走、食べられたのになぁ。
Jas大好きな福袋だったら、どれほどの中身が入っているだろう。
せっかく仕事しても、こういう落ち度が続いていては、
経済的にはちっとも潤わないし、ストレス要因も増える一方。
なんのために頑張るん?

なんて考えると、すごくすごく凹む。
最近の失敗はこれだけじゃなく
あれもこれも、あっちもこっちも、なんだった。
ひとつ穴に落ちるたびに
どうしてもその前に落ちたいくつもの穴のことを思い出し
どんどん落ちて行ってしまう。

凹んでいる場合ではなく
さっさと新たな申請をしにいかないといけないのに
時間が足りない。
体が足りない。
なんで私は一人っ子なんだろう。
なぜ、母のことでこんなにも時間とエネルギーを使ってしまうんだろう。
どこをどう変えれば、もっと要領よく対処できるんだろう。

ため息と疑問符ばかりが続いてしまう。
こうしてまた穴をあけていくんだと
わかっているのに、切り替えられない。

穴と落ち度に喘ぐばかり。
これじゃ仕事はできそうもない。
はぁ

好転のきっかけはどこにあるんだろうか。
暖かな(そんなに暑くなかった)バンコクでふにゃふにゃにとろけて帰国したら、
日本は、秋を通り越して冬の足音が聞こえている。
びっくり!!びっくり

Jasとほぼ同時に帰宅した母は、「あーーー、やっぱり家はいいナー」と、TV三昧。
そして、家事に追われるいつもの日々に一気に引き戻されたJas。

あっという間に年末になっちゃう。
愚痴っていたり、戸惑っている時間はない。
わかってはいるんだけどね。