眞由 おはよう
今日もバリ暑くなりそうやね
港島は蝉が喧して‥喧して‥今年も頑張って鳴いてるよ
あっ!そうや
頑張って病院に行って来たよ

ほんまは携帯禁止やけど、今2つの科を同じ日の時間をずらした予約やから、もう誰も居なくて看護師さんに許可もらってん
(ここの病院も、家で具合が悪くて倒れたら、眞由が一時保護されて…私の知らない間に強制施設入所をさせられてること知ってる)
眞由がくれた手紙を見てもらったら
「今の身体のことを知ってたら、こんな酷いことはでけへんはずやのに…」
と泣いてはったよ
それと、お腹に注射もしたんよ
覚えてる?
暫くは痛くって硬いシコリになって‥シコリが柔らかくなると痛みも消えていく注射
いつも眞由が横に居てくれて、励ましてくれたね
注射の痛さよりも、眞由が居ない辛さで泣いてしまったわ

相変わらず抗がん剤の副作用で、肌の色が汚いやろ
でも、眞由と生きたいから我慢してる
また予約診察の始まる待ち時間に、食べ物と飲み物を
「はい!半分個」
「美味しい~幸せやね。凄い幸せ~」
と言いながら飲食して、眞由と幸せを感じたい
そんな日が本当に来て欲しい
私がこの世から消えてしまうその前に…