シュガートマトのブログ -3ページ目

シュガー来訪者

 つい先日、東京のある市場の担当さんと、仲卸業者さんが遠いところ日高村まで足を運んでくださった。



目的は、もちろん商談と、産地の状況を視察するためだ。



 暑くてシャツの袖をまくる日が続いたかと思うと、うっすらと寒くてセーターを着る日があったりと、4月は天気が不安定だったが、生憎その日も朝からどんよりと曇り、今にも雨が降りそうな空模様だった。


産地を案内するには、とてもベストとは言い難い天気だった。




今回案内先に選ばせてもらったのは、生産者の矢野さんと壬生さんのハウスだった。

お互いのハウスがすぐ近いということと、以前市場を訪問した際に顔を合わせているということで都合が良かったからだ。


どちらのハウスでも、シュガートマトの栽培についての話と、震災後の販売の状況や、今後の見通しについての情報交換がなされていた。

生産者側と販売者側がお互いに知りえない情報を共有しあうのは、こういう産地訪問や市場訪問では最も意義のあることだ。



もぎたてのトマトは、強烈に植物の香りがする。
あるいは青臭さといえば分かりやすいだろうか。


当たり前といえば当たり前だが、店頭に並んでいるトマトの香りが常識になっている感覚からすれば、おそらく想像すらできない。



仲卸さんも、もぎたてトマトの試食をした際に、真っ先にそのことに言及された。


さすが青果物を取り扱うプロである。市場での香りとは全く別だという。



トマトは樹からもいだ瞬間から「植物」としてのトマトから「食物」としてのトマトに変わっていく。


店頭に並んでいるのは、完全に「食物」なのだといえる。



産地側の人間からすれば、トマトの味について敏感に反応してもらえるというのは、非常にうれしいことだし、生意気なことを言わせてもらうと信頼もできる。




しかしこれは裏を返せば、シュガートマトの味が落ちたときも同じことが言える。



だからこそ美味しいモノをつくる努力を怠ってはいけない。




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To Be Continued…

平成23年3月25日

東北地方で、あの未曾有の大地震が起こってから2週間になる。

震災で亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈り申しあげ、また、被災地の一日でも早い復興を願うばかりだ。



 

先日、トマトの生育状況はどうかと思い、生産者の壬生さんのハウスをぶらりと訪ねてみた。

生憎ご主人は不在だったが、奥さんがいらっしゃったので、お話を伺うことができた。



現在収穫しているのは、6、7段目の実。

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10、11段と花が咲いており、間の8、9段目にはまだ小さく青々とした果実がゆっくりと熟れている。

お邪魔したときはちょうど収穫を終えたばかりだったようで、真っ赤なトマトがびっしりと詰められたコンテナがいくつも重ねられていた。


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辺りに充満する鮮烈な甘い香は、もぎたてのトマトだからこそだ。



 トマトの栽培に関する質問をいくつかしたが、その中で最も気を遣っているは、やはり水の管理だそうだ。


その日その日の天気や気温、トマトの状態を見て、最も適切な量を灌水する。


同じハウス内においても、長く水を遣るところもあればすぐに灌水を止めてしまうところもある。


壬生さんは簡単に臨機応変にというが、形のないものに合わせて形を決めていくようなもので、実際はなかなか出来ることではない。

やはり名人芸といえる。



農家が一生懸命作ったシュガートマト。



けれども、それだけではまるで意味を成さない。

買ってくれる人、食べてくれる人がいるからこそ、そこに意義が生まれてくる。


だから、日高村のシュガートマトをご愛顧下さるのは非常に嬉しく思う。



なんでいきなりこんなことを言うかというと、最近震災関連のニュースや新聞を見聞きして改めて人の繋がりの重要性を痛感したからだ。


個人の人生は個人のものだとよくいうが、現在私たちの生きている人間社会の中では、人は一人では生きられない。

自明の理である。とすれば、人生は他人とある程度共有しているのだと気づく。


人生が自分のものだなどというのは、野生の動物でなければ、言い訳以外には有り得ないのだ。

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赤と黒

大変長らくお待たせ致しました。




ついに、というか、やっと糖度10以上のトマトを厳選した「ロッソプレミアム10」のネット販売を開始しました。といっても、もう一週間以上前の話。




当初の予定では、1月中にはホームページにアップできると踏んでいたのだけれど、結果としては随分遅れてしまいました。大変申シ訳ゴザイマセン。




しかし、遅れたのにはそれなりの理由があるのです。


産地では、シュガートマトの生産者同士で、今までに何度もシュガートマトの食べ比べをし、そのなかで、これならばロッソプレミアムという名前に堪えうるだろうというトマトを模索し続けてきた。


そして、求めていた味のトマトが採れたのが、2月中旬頃だったという訳だ。




こういった経緯のロッソプレミアムだからこそ、味の方はまさに推して知るべし。


パッケージも、トマトの色(ロッソ=赤)に似合うように黒を貴重としたモダーンなデザイン。


まずは目で楽しみ、次に舌で楽しむ。これ定石。



シュガートマトの中でも、作り手が本当に美味しいと認めたロッソプレミアム。


一度、食してみてはいかが?



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