2007/08シーズンと比べて考える理想のフォーメーション | Japan Gooners~アーセナルニュースネットワーク

2007/08シーズンと比べて考える理想のフォーメーション

*アーセナルの戦略についての話題でコメント欄に貴重なご意見を頂き、ありがとうございます。その返信の意味を兼ねつつ、皆さんとも共有したく、記事にさせて頂いています。

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parさんの議論にはいくつか鋭い点が指摘されている。
思い出して頂きたいのは、2007/08シーズン当時、我々はロシツキ、フレブ、そして時々エブエをサイドMF(SH)として使っていた。しかし、私の視点から見て、彼らの役割は本来のウィンガーからは程遠いものだった。それより、サイドでプレーした攻撃的MFと言ったほうがより正しいと思う。

2007-08シーズンは、我々はより中盤を中心に、時間をかけた組み立てとカウンターアタックの組み合わせでプレーした。そして、フラミニがセンター/ 守備的MFのポジションで素晴らしく良くプレーしていて、守備的にもより堅かった。よって、私が思うにフォーメーションが選手のパーソナリティやアイデンティティに似合うものであれば、とても効果的だろうだと思う。


参考までに、昨季と2007-08シーズンの統計を比べてみた。

<2007-08>
計: 38試合
勝利: 24試合
引き分け: 11試合
敗戦: 3試合
得点ゴール数: 74ゴール
失点ゴール数: 31ゴール
合計ポイント: 83 Pts

<2009-10>
計: 38試合
勝利: 23試合
引き分け: 6試合
敗戦: 9試合
得点ゴール数: 83ゴール
失点ゴール数: 41ゴール
合計ポイント: 75 Pts


$Japan Gooners~アーセナルニュースネットワーク-フラミニ守備


2007-08シーズンを見ると、昨季に比べて守備的にはより強力だったものの、それほど得点を決めなかったという点が良く分かる。そしてこの守備面での成功要素の一つは、他でもないフラミニだと思う。守備的MFとして、彼がモンスターのごとく敵を抑えていたことに異論は出ないはずだ。あの年、彼はパワーとスピードと執拗さで、私が見た中でもベストのフットボールをプレーしていた時だと思う。

しかしながら、今の選手たちを見ているとそのアイデンティティは当時とは違うものだと感じる。永遠にボールを保持していられるフレブもいなければ、ロシツキのナイスパスや創造性も影を潜めているし、それに当然ながらフラミニの執拗さと守備的能力は今の選手たちの中に見つけることはできない。最近はゲームの組み立てにもあまりスピードはない気がする。よって、最終的に我々のフォーメーションは、攻撃面および守備面に影響を与えずに、現存の選手たちのキャラクターにマッチするものである必要があると思う。

私が4-2-3-1のフォーメーションを提案した一つの理由は、後衛の4人の前に2人の守備的MFがプレーする点だ。痛ましくも明らかなのは、ソング一人では中盤を抑えきるのは難しいということ。そして、コシェルニーという新しい若手選手がセンターバックとして入り、後衛がどこまで堅くなるかも分からない。このことから、守備的MFが2人いるほうが、1人よりも安心できるということが言える。しかし、rkさんが指摘されたように、守備面での安定感と言う意味では問題が残ると思う。

今のところは、4-2-3-1は興味深い選択だし、ポテンシャルはあると思うが、確実に上手くいくという自信は持てないというのが現実だろうと思う。


by レフティ


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