タマフルの映画コーナーが衣替えしてから一度も感想メールを送っていなかったので、感を取り戻すために本来見る予定はなかったアイアンマン3をTOHOシネマズ日劇にて鑑賞。
3つあるスクリーンのうち一番小さなスクリーンのScreen 3で映画を見るのはアベンジャーズ以来。007特集はScreen 2だったし、肩身が狭かったレ・ミゼラブルは巨大スクリーンのScreen 1だったから、10ヶ月ぶりくらいのご無沙汰だった。おかげで、どの辺りの座席で見るとしっくり来るかを忘れてしまっていた。買った座席が前方すぎて首が痛かったけど、こういうこともある。
有楽町駅周辺には3つのTOHOシネマズがあって、それぞれ特色がある。シャンテはオサレ洋画、有楽座は娯楽作。日劇はリンカーンみたいな映画も上映するし、アベンジャーズみたいな娯楽作も上映するシネコンらしいラインナップだと思う。一番足を運ぶのはシャンテ。娯楽作はTOHOシネマズ六本木で2作連続で見ることが多い。有楽町で2本連続で映画を見ようとすると、どうしても複数の劇場をハシゴしなくてはいけなくなる(上映作品が少ない映画館が多いため)ので、移動が面倒くさい。六本木には外国人の観客が多く、洋画を現地で鑑賞している雰囲気を味わうことができる。大きな理由はこの2つ。たとえ隣り合わせのTOHOシネマズ日劇と丸の内ピカデリーでも、数メートルの歩行が面倒くさく感じてしまうのだから仕方がない。
バイト先がこの辺りにあることもあって、映画を見るにはいい環境にいる。シネパトスはなくなっちゃったし、テアトル銀座はもうすぐ閉館しちゃうけど、それでもまだたくさんの映画館がある。まだ行ったことがない映画館もある。宇多丸師匠がこの空の花を見に行ったスバル座にはいつか行ってみたいと思い続けて1年が経った。もう見た映画とか、興味のない映画ばっかり上映するんだもんな。驚愕のアナウンスを聴いてみたい。

で、映画の感想だけど、08年の「アイアンマン」はやっぱり偉大だったなと再確認できたのが最大の収穫。レベッカ・ホールまじかわいいわーとか、クライマックスの舞台が特攻野郎Aチーム the MOVIEに似ててアガるわーとか思った。それだけ。アベンジャーズ2楽しみにしてます。
面白いけど長く感じる。150分くらいの映画かと思ったら127分だった。どうでも良いシーンが多すぎじゃないのか。100分くらいに編集できたはずなのに。新神戸駅での機動隊うんぬんの話はどこに行った。奥村と一緒に車に乗ってはどうだったのか。どうでもいい。松嶋菜々子の髪型がかわいくてすてき。そんな感じの映画。
4月はオーディトリウム渋谷に4回足を運び、7本の映画を見た。プッシャートリロジー、ダークシステム&ダークシステム2、そして「ハナ」。この中で一番好きなのはプッシャー3だが、唯一泣いたのは「ハナ」だけ。他の映画が涙を誘うものではないのは置いておくとして、この超王道スポ根映画には感服した。

ハナ ~奇跡の46日間~
2012年/韓国映画/Color/HD/127min
原題 “KOREA”/英題“As One”

出演:ハ・ジウォン(映画『TSUNAMI』ドラマ『ファンジニ』『シークレット・ガーデン』)、ベ・ドゥナ(映画『空気人形』『グエムル』『クラウド アトラス』)
ハン・イェリ、チェ・ウニョン、イ・ジョンソク、バク・チョルミン、キム・ウンス

かつて韓国で空前の卓球ブームを巻き起こしたスター選手、ヒョン・ジョンファ(ハ・ジウォン)。しかし中国の壁にぶつかり、惜しくも銀メダル止まりに終わっていた彼女に、千葉で行われる世界卓球選手権大会を控え、南北統一チームが 結成されるという知らせが舞い込む。周囲の猛反対にもかかわらず、彼女は初の南北統一チームに参加を決意する。南北 の選手たちは練習方法ライフスタイル、価値観まであまりにも違い、事ある毎にぶつかり、チームを代表する実力者ジョンファと北のリ・ブニ(べ・ドゥナ)の神経戦も日増しに深刻になるのだが…。


実のところ、「ハナ」を見る予定はなかったのだが、ダークシステム2本立ての上映時間が21時からのため、バイトが終わる17時からそれまでの時間をどう埋めようか悩んだ結果、18時45分から上映の「ハナ」を見て暇をつぶそうという結論に至ったわけだ。ペ・ドゥナが出てるから目の保養にはなるだろうし、面白ければちょっと得した気分になるかもしれんなー程度に思っていたのだが、上映終了後にはパーカーの袖がビショビショになってしまっていた。

正直言って卓球シーンは良くない。敵国選手の動きはあまりにもぎこちなく、チームコリアの選手たちの動きと比べると不自然だ。話が面白くない映画だとこういうアラが余計に気になってしまうものだけど、しかし、そんなものは最後にはどうでもいいことだと思えてくる。主役の二人が機敏に動いているだけで十分になって、最終的には二人(ともに女性)の子供になりたいとか、いや結婚したいとか考えてしまう。ああペ・ドゥナの親族になりたい

物語のキモとも言える韓国代表と北朝鮮代表の選手たちの友情が育まれていくシークエンスは見ていて微笑ましい。フィクションならではの脚色が良いのだと思う。全員でディズニーランドと思われる遊園地やどこかわからない動物園に行くシーンはその後の展開を考えるとトンデモなのだが、選手たちの笑顔を見ているだけで見ているこちらも楽しくなる。フィクション万歳といったところ。クライマックスでは感情が爆発して号泣を誘うシーンの連続に繋がってくる。こいつお姉さんとか呼んでやんの!じゃあ俺は弟になりたい!でも言葉が通じなくて辛い!とか考えだすともう終わり。


一応欠点はあって、登場人物の年齢が全くわからない。千葉国体の話が出てくるまでの間、ジョンファとブニは高校生だと思っていたけど、実際は23・4歳だった。もっと調べたら、ペ・ドゥナは今34歳だった。韓国の菅野美穂ですね。おわり。
昨年の「ドライヴ」のヒットにより、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の過去作の日本公開を望む声が大きかったのか、今年に入って日本初公開の映画が5本もある。2月にユーロスペースで開催されたノーザンライツフィルム・フェスティバルでは「ブリーダー」「Fear X」の2作が公開された。僕も2本とも見に行ったが、大賑わいだった。立ち見まで出たらしい。
反響の大きさから今回のプッシャートリロジー一挙公開が実現したのだと思うが、意外なことにあまり動員がよろしくない。僕は3日連続で19時からの回を見に行ったのだが、18時ごろに劇場に到着し、チケットを購入したところ整理番号は1日目が9番、2日目が4番、最終日の今日は18時30分頃に劇場に到着して3番だった。結局10~20人ぐらいの観客が集まってはいたが、あまりにも少なすぎる。ポレポレ東中野に観客を吸い取られていたのか、みんなDVD&ブルーレイを買ったのか。本当に勿体無い。



さて、ここまでの文章は鑑賞後すぐに書いたものだが、すっかりそのことを忘れてしまっていた(現在5月1日)ため、感想は簡素に行こうと思う。章立てたキチッとしたレビューは別にいいやね。誰も見てないのだから。

まず、レフンのデビュー作にして初期の代表作である「プッシャー」から。可もなく不可もなく、もっと面白くなり得た作品だろうな、と思った。主人公フランクの恋人で娼婦のヴィクというキャラクターの使い方があまりにももったいない。フランクとくっついたり離れたりして、最後はフランクの馬鹿さ加減に怒って全財産を盗んで逃走する…だけ。これだけ。薄っぺら。もっと彼女のパーソナルな面(フランクや娼婦という仕事についてどう思っているのか。どんな性格をしているのか)を見せていれば、フランクの行動を理解しやすくなるし、馬鹿さ加減の説得力も増すのに。もったいなかった。

「プッシャー2」は3部作の中で一番印象が薄い。「1」でボコボコにされて死んだかと思われたトニーという人物がじつは生きていて、グランド・セフト・オートである父親に認めてもらおうと右往左往するんだけど全て失敗して最終的に父親を殺して自分の赤ちゃんを攫って逃走しておしまい。通過儀礼とか父親越えは大好きなテーマなんだけど、この映画はダメだった。ただラストだけは良かった。自分の赤ちゃんを抱いて疾走するシーンは、自身が成し遂げられなかった父親越えを次世代に担わせようという見た目だけはかっこいいシーンになっていて、今でもはっきりと思い出せる。

この3部作の中で一番面白かったのが「プッシャー3」だ。過去2作に登場したミロという麻薬王が年老いて時代についていけなくなってしまい、狼狽する姿を描いた映画だが、中盤から終盤にかけてはレフン映画では異例のスプラッタコメディになっている。因縁をつけられた若いグループの男を殺してしまい、処分に困ったミロがかつての相棒と共に遺体を解体する一連のシーンは「ホステル」を完全ギャグ映画にしたような感じ。死ぬほど笑ったし、前の席に座ってた女性客は笑いすぎて息切れしてた。こういう映画は大好き。また見たい。
新作映画のレビューをはじめることにした。基本的にネタバレレビューなので、気になるなら読まないように。
記念すべき1作目はウェス・アンダーソン監督の「ムーンライズ・キングダム」。
$( ・ω・)いやどす


3/14 TOHOシネマズシャンテ

あらすじ: 1960年代ニューイングランド島。自分が養子だということを寂しいと感じながらボーイスカウト活動をしていたサム(ジャレッド・ギルマン)は、常に本を読んでいる少女スージー(カラ・ヘイワード)に恋をする。キャンプでの生活になじめない二人は文通を始め、キャンプから勝手に抜け出し森で自由気ままに過ごしていた。一方、村では保安官(ブルース・ウィリス)やスージーの両親(ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド)らが、二人を捜していたのだが……。

 ウェス・アンダーソンの映画をまともに見るのは今作がはじめてで(2011年のファンタスティック Mr.FOXをレンタルしたらなぜか日本語吹き替え・字幕が出なかったので見れずじまい、という経験あり)正直なところ、あまり期待せず、TOHOシネマズシャンテに足を運んだ。
 結論を言ってしまえば、この映画チョー好き!たまらん!悶え死ぬ!悶え死んだ!!

 ストーリーが素晴らしい。子供社会に馴染むことができず浮いた存在だったサムとロージーが惹かれ合い、求め合い、共に子供社会から脱出し大人の階段を登ろうとする。
$( ・ω・)いやどす
…すてき過ぎて死ぬね。この時点で悶え死んでる。小中高と自分の立ち位置になんとなく違和感があって、グループの中では少し浮いた存在だった私としては、二人に感情移入せざるを得ない。
 二人が目的地の入江に向かう途中、ボーイスカウトの隊員たちが二人を引きとめにやってくる。
$( ・ω・)いやどす
「お前たちは俺のことが嫌いだろ。黙って見逃してくれ」「そうしたいところだけど、残念ながらそれはできないんだよ」
 このアツいやりとりのあと、殺傷能力のある武器を手にした隊員たち(!)は二人に襲いかかる!放たれる矢!突進するバイク!絶体絶命の二人だったが、矢はキャンプで飼っていた犬に命中し、バイクに乗っていたいけすかないガキはロージーの左利き用ハサミで負傷。隊員たちは退散する。

こうして二人は子供社会から見事脱出して目的地「ムーンライズ・キングダム」で肉体的にも精神的にも大人になるわけだけども、なにこの美しいストーリーは。腐乱死体も悶える美しさ。たまらん。

クライマックスからラストにかけても良い。大人社会から拒絶された二人は嵐の中、教会の塔から見を投げ出す覚悟を決める。
「ここから飛び降りたら死ぬかもしれないから、先に言っておく。僕を好きになってくれてありがとう」

…すてき。「すてき」としか言い様がない。

 この映画には「すてき」がたくさんある。美しい風景や演劇調のクライマックスなど、たくさんありすぎる。
今回は「すてきな顔」に注目。まず、サムの顔がすてきね。上記画像の中央、ピンク色の服を着た女の子がロージーで、その下でしゃがんでいるのがサム。新宿バルト9でポスターを見た時は女の子かと思った。こんな顔の女たくさんいるよね!あと、A Christmas Storyのメガネ小僧に顔がそっくり。
$( ・ω・)いやどす
サムくん


$( ・ω・)いやどす
A Christmas Storyのメガネ小僧

途中から同一人物にしか見えなかった。眼の色しか違わないんだもん。
顔といえば、エドワード・ノートンの顔もまたすてきね。「ディクテーター身元不明でニューヨーク」のカメオ出演時の顔も良かったけど、こっちのほうがすてき。
$( ・ω・)いやどす
アホ面

ブラピと殴り合ってた人とは思えない、弱々しくてすてきな顔。
映画史に残る人殺し、ブルース・ウィリスの顔もエドに負けてない。こんなに弱々しい顔のブルース・ウィリスを見たことがあるか。

$( ・ω・)いやどす
あんた誰?

こんなのがテロリストに占拠されたビルにいても、役に立たないよ。たぶん。
他にもチンクルみたいなおっさんや、ゲイ臭漂うボーイスカウトもいる。すてきな顔を見たいなら、すてきなストーリーに涙したいなら、ムーンライズ・キングダムを見るっきゃない。
引越し後の出来事
・頭痛が痛いながらものすごく寒い渋谷で6時間を過ごし風邪をひく
・1週間まるまる寝こむほどひどい風邪になり、やつれる
・外と変わらないくらい部屋が寒いと思ったら窓が少し空いてた
・手湿疹が両手にできる
・口内炎ができる
・iPhoneの脱獄に失敗して復元に一日かかる


ビバ練馬、ビバアンラック
今年見た新作映画はたったの32本。その中でランキングを作った。

1.ドライヴ
2.おとなのけんか
3.この空の花 長岡花火物語
4.エクスペンダブルズ2
5.ディクテーター 身元不明でニューヨーク


どの映画も思い出すと笑顔になってしまう傑作ばかり。特にドライヴは生涯ベスト映画になり、今後何度も何度も見返すことになると思う。
自分で作っておいてこんなことを言うのはどうかと思うけど、非常にブサイクなランキングになってしまった。おとなのけんかとディクテーターが同居するランキングはどうかしてる。
ふと、今年映画館で見た新作映画が何本あったかが気になったので、Evernoteのメモを調べてみたところ

J.エドガー
ヒミズ
ヒューゴの不思議な発明
おとなのけんか
ドラゴン・タトゥーの女
戦火の馬
スーパー・チューズデー 正義を売った日
ヘルプ 心がつなぐストーリー
ドライヴ

以上9本だけだった。どれもこれも印象深い映画だったなぁ。スーパー・チューズデーとヒューゴは他のに比べるとちょっと薄いけど。
ダントツで好きなのはドライヴで、おとなのけんかと戦火の馬は見て本当に良かった!と思えた。ヘルプも良かったし、J.エドガーで号泣したのも記憶に新しい…。

今年見る新作映画の目標を立てることにした。見るノルマは30本に設定。
「少年は残酷な弓を射る」「ネイビーシールズ」「アメイジング・スパイダーマン」「ダークナイト・ライジング」「ゴッド・ブレス・アメリカ」「アベンジャーズ」「眠れぬ夜の仕事図鑑」「強奪のトライアングル」「ディクテーター」
「アウトレイジ ビヨンド」「エクスペンダブルズ2」「アイアン・スカイ」「希望の国」「それでも、愛してる」は絶対に見に行く!特にゴッド・ブレス・アメリカとディクテーターが楽しみ。この日本だけは絶対に外さないだろ…多分。


久々のブログ更新なのにまた映画ネタ、なんなんだ俺の人生は。
ピザを食いながら考えた。俺の趣味はつまらん。

野球観戦、映画鑑賞、ギター、麻雀…同じ趣味を持つ人同士なら盛り上がる趣味ではあるが、例えば「大仏鑑賞」のような奇抜なものではない。あなたの趣味は何ですか?という問に「大仏鑑賞かなぁ…」と答えれば、もうそれだけで10分は会話が持つ。私の趣味は大仏鑑賞ですと公言できる人物なら、大仏に関する莫大な知識を持ち合わせているだろうし、誇りも持っているだろう。俺も他人に誇れるようなマイナーな趣味がほしい。

つまりは、なんの個性も魅力もない俺という人間をマイナーな趣味を持つことで装飾してみたいなーということ。

しかし、ペプシを飲みながら思った。
どうしたら「マイナーな趣味になりそうな何か」を知ることができるのか?
当然ながら、マイナーならマイナーなほど入り口を探すのは難しい。大仏鑑賞はその対象自体は身近に存在するが、大仏なんか見ても楽しくねえよ!という人が圧倒的多数派だからマイナーな趣味と呼んでも差し支えない。
そういう方向で探してみると、「冷蔵庫の唸る音鑑賞」や「霧吹きの音の違いマイスター」など、趣味というは変態のそれとか言えないものしか浮かばなかった。

ポップコーンを食べながら別のアプローチを考えてみた。
例えば「街の音」について。コンビニに入店した時になる音とか、電車が来た時になる音とか、信号機の「通りゃんせ」について深く研究し、音を聞くだけでこれはファミマ!とかこれは高田馬場!とかこれはコモディイイダ前の交差点!とか言い当てることができるようになれば他人に誇れるんじゃないか?と。
でもこんなものは全く楽しみようがないということに気がついた。


他にもいろいろな考えが頭を駆け巡ったが、これといったものもなく、連休最後の日は終わってしまった。

そのうち思い浮かべばいいか…



敗北感にまみれながら、母に押し付けられた体重計に乗った。
わりかし増えてた。
たまにビックリするくらいおしっこが出る時がある。僕はそのことを「除霊」と呼ぶ。体が軽くなったような気分になるからで、どれだけ溜め込んでいたんだ俺の膀胱は…といつも驚愕する。
中学生の頃、野球部の顧問に「排尿を我慢しすぎると膀胱が破裂して死ぬ」と教えてもらってから数ヶ月の間は、寝るのが怖かった。寝てる間に膀胱が破裂して死ぬんじゃないか?と不安だったからだが、今考えると本当にアホなことじゃなと思う。あるわけない、そんなこと。
今日もまた、大量のおしっこが出た。僕は除霊しながらいつも思う。お願いだからもう二度と取り憑かないでくれ…