スカーレットの愛情ものがたり -90ページ目
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一年

あなたに初めて会ってから


  一年が過ぎました


たった一度の


  あなたとのひと時


まるで夢の中にいたようで


  時間はあっという間に過ぎ去り・・


決して振り返らない


  あなたの背中を見ていました


今年は会えるかな


ただ待っています







今日は久しぶりに虹を見ました。


大きな半円を描いた柔らかな色は


ちょっぴり寂しかった私を慰めてくれたようで


小さな幸せを感じたよ。



暮れゆく空を眺めて


一人音楽を聞きながらの夕食にも慣れました。


それも今はちいさなしあわせ。


生きているから感じられるしあわせ。











ペルセウス座流星群

見上げた空に

 天からの便り

  流れる星一つ


この星の行方を

 追いかけていきたい

        夏の夜

遠い・・

今日は あなたが


  近くにいるように 思えます


あなたの苦しみを


 自分の様に感じます


でも、


 でも、 あなたは遠い


今日も虚しく


 呼び出し音が鳴るだけ



明日は


 電話に出てくれるでしょうか


 

あなたへ

今日は何をしていましたか


旅から帰って、疲れてもうベッドの中でしょうか


何があなたを苦しめているのでしょう


その苦しみを


  私に分けてくれませんか


あなたの弱さを私にだけ


  見せてくれませんか


でもあなたの心の中には


  他の人がいるんでしょうね


それでも


  私はいいのです


短いけれど


  あなたと繋がる


   ほんの少しの時間を大切にしたいだけ



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