早いもので父が亡くなって2ヶ月が経ちました。
今日15日は月命日なので朝、夫や子供たちをそれぞれ見送ったあと
母と2人でお膳の仕度をしてお経をあげました。

アルツハイマーって病気は、家族とゆっくりバイバイする病気だと聞いてから
ずっとそう信じてたのにバイバイの時はあっと言う間に来てしまい、
せっかちな性格だった父らしい逝きかただったのかも。



子供の頃、家族ででかけるとき。
父は自分の洋服や靴がどこに仕舞ってあるか知らないから、
「これじゃなくて○○の上着で・・・」とか「○色の靴で・・・」とか
全て指示して母に身支度の準備をさせてた。
そして自分の仕度が終わるとサッサと車庫から車を出して玄関の前につけ、
エンジンをかけて車内で待つ。

子供だった私と妹も父に「早くしろ」と怒られるから慌てて車に乗り込む。
車の中で退屈な演歌を聴きながら母を待つ。
母は父の仕度でバタバタしてて自分の仕度はまだまだって状態なのに(苦笑)
それなのにせっかちな父は「遅い。」とクラクションを鳴らし始める。
母はぷりぷり怒りながら玄関に鍵をかけ、車に乗り込む。
そして車が走り出したら「あ!○○忘れた!」(笑)

父が急かすからいつも何か忘れてた母(苦笑)
今となっては懐かしい思い出かな。



介護も楽しいことばかりじゃなかった。
辛いことのほうが多かったね、母さん。
でも時折見せる父さんの笑顔が救いだったよね。


看病の終わりって、元気になることなんだろうけど
介護の終わりって、死なんだよね。
ゴールが死だなんて介護ってホントしんどいね。


介護する側もされる側も毎日笑顔でいられる介護が理想だけど
現実はそんなに甘くないよね。


30代の私はこれから将来、誰かを介護する日が来るんだろうな。


そのときは
お互い
ちゃんと笑顔で
毎日
過ごしたいな。
過ごせたらいいな。



それが父の病気から学んだこと。

これでなりのブログはオワリです。

こんなブログを今まで読んでくれてありがとうはーと

みんなバイバイ。



LOVEクローバーくもとにじ

なんでかねえ。
なんで父さんが死なんといけんかったんかねえ。
水曜日にはちゃんとご飯いっぱい食べて、自分で歩いて部屋まで帰ったのに。
なんでかねえ、父さん。


水曜に、いつものように父に会いに行き、昼食介助をした母。
それから1週間後に父が亡くなったわけで・・・
父が亡くなってから、よく独り言のようにつぶやいている。
最初は私もなんでかねえ?と思ったし言ってたけど時間って残酷です。
これが父の寿命だったんだと、私は思えるようになりました。

でも母はまだまだ、そうは思えない。

母が父の亡くなった病院へ行き主治医と話をしてきた。
ビックリした。
今さら何を聞きに行ったんだろう?と。
でも、主治医の先生が言うには父は大腸癌だったらしい・・・

癌?

入院した日に撮ったレントゲン(CT?)に大腸癌の所見があるので
火曜日に安定したから水曜日に検査をしようと思ってたんです、と。
腸閉塞も大腸癌からきているのでは?と思っていた、と。
でも検査をする前に呼吸困難を起こしてそのまま・・・・

アルツハイマーという病気は脳が侵されるから通常の人なら癌の痛みに耐えられないけど
父にはそういう痛みはなかったでしょう、と。
でも痛みを感じない分、自覚症状もないから気付かずに進行もしてたんだろうけど・・・

きちんと検査してないからわからないけど大腸癌は末期のような所見だそうです。
母もレントゲンを見せてもらい、納得した・・・というか納得せざるを得なかったと。

大腸癌だったんだ・・・
そうれなら更に、父の死が納得できる。
しかも癌の痛みも感じることなく旅立てたのだから。

父の最期は、貧血もあったので輸血をしていた。
でもその輸血が肺炎を起こす引き金になったかもしれない。
血液が合う、合わないでなく。

それに胃にパンパンに血が溜まっていて、管でどんどん出して、空になったはずなのに
次は水が溜まる。
その溜まる水が、気管に誤って入って肺炎になったのかもしれない。

父の死因である肺炎はいろんな可能性がある。

ただ言えることは肺に溜まる水を看護師さんが一生懸命に出してくれ、
「あの看護師さんはすごい良くしてくれて感謝してる」
と母も妹も言ってる。
そんな看護師さんにお世話してもらい、母と妹が見守る中旅立てた父は幸せだったのではないでしょうか。


無事に自宅にて執り行うことができました。

母方の伯父&叔父が前日に手伝いに来てくれ、なんとか準備ができたおかげです。

そうなんです。

自宅のリフォームがなんとか家の中が終わり、外壁塗装も終わり、足場の撤去が終わったのが法事の2日前ラスタ

だから前日は荷物を片付けたり、家具を移動させたり大変でした~汗

下駄箱も移動させてましたからねっahaha;*

今まで父の祭壇はリビングに置いてたんですが、法事ということで仏間に移動。

部屋が狭いぞっ涙

廊下にもカーペット敷き詰め、部屋の外にも座ってもらうしかないね、こりゃ溜め息

と、廊下にカーペット敷き詰め・・・

うん、大丈夫でしょう!

そしてリビングでは親戚一同(20人)に座ってもらい食事をして頂けるようテーブルセッティング。

法事より疲れる汗

なんとかかんとか、座れるように準備完了ミッキー



肝心の法事です。

定刻通りお寺さんも来てくださり、皆さんにお経の本(貸出用)を配ってくれ、

みんなで住職さんの後を追ってお経を唱えました。

普段、お葬式や法事のお経って長く感じるんだけど父の法事だからか、

一所懸命、お経を目で追って一緒に唱えてたからなのか、

あっと言う間に終わった気がする。

そしてお通夜のときのお話しに続いて今回のお話しにも感動しました涙


こちらの○○さん(父)は、晩年は病気で家族のことも理解できてたかどうかという状態だったと伺ったのですが・・・

極楽浄土では、全ての病気がなくなります。治るんです。

だから○○さんは今、元気で極楽浄土に向かわれ、何年か何十年か、ご家族を待つことになります。

そして・・・奥様が行かれたときには、『あのときはよく看病してくれたね。嬉しかったよ。』と、きっと言ってくれるはずです。

○○さんは感謝されてると思いますよ。

極楽浄土でまた会える日まで、生きてる皆さんは毎日を頑張って生きてください。



涙がぽろぽろこぼれてきた。

父が亡くなってから散々泣いたし、法事だしもう涙なんて出ないと思ってたからハンカチなんて準備してないし(=´;ω;`=)

そっか~、父さん極楽浄土ってとこに行ったんだね。

そこではもうアルツハイマーじゃないんだね。

そっか。