去年、元同僚Uさんから「味噌作り、来る？」とさりげないお誘いがあったのだけど、

行ったときには終わっていました。気温を見ながら進める味噌作り、時間が勝負だったのです。

今年は嫁ともどもハリキッテ行くと――間に合った！蒸しあがった黄金色の大豆たちが、

待っていてくれました。

もちろん、ふたりとも味噌作りは初体験。Uさんの指示のもと、

大豆は石臼に入れて、つぶします。

これが味噌の元になる大豆のペースト（と呼べばいいのだろうか？）。

こちらをつぶす度合いは「だいたい」でいいそうですが、

大豆ペーストに加える豆麹と米麹、そして塩は、しっかりと気合を入れて

混ぜなくてはいけないのだそう。少し冷たいのをガマンしながら混ぜたら、

うんしょ、うんしょ。麹と大豆を合わせて、こねこね。

子どもが喜びそうな、まるでハンバーグ作りのような作業。

（これをそのまま焼いて食べても美味しそう）

で、これをぎゅぎゅっと丸めて…！

殺菌済みの味噌仕込み容器の中にうりゃっとばかりに叩きつけて、空気を抜きます。

ベシャッ　バシッ…日頃のストレスを発散しながら!?容器に投げつけていきます。

手元のタネが空になったら、丁寧にならして、その上には蓋塩をふりかけて。

さらに、果実酒用の焼酎を容器にシュシュと吹きかけて、殺菌。ラッピングして、

あとは１ヶ月後の天地返しまで、待つのみ。

かんたんそうだけど、やっぱりコツが要る「百の手習い」の一。

…Uさんの手計算を見れば、それは一目瞭然です。お百姓さんにはほど遠い都会育ちの

僕らですが、少しでも昔の知恵を学んで、“生きる力”を身につけなくては。

調味料を作るという貴重な経験をさせてくれたUさんに、多大なる感謝！

そして、できあがりがとても楽しみです。

味噌を作る