タモ・竿
昨年丸い型に癖を付けたモミの木のタモ枠をようやく仕上げ、ついでに郡上竿の元も同様に仕上げました。
タモ・竿共に初めにカシュー塗料の黒を塗り、
完全に乾いたのを待って、金箔を巻きました。
箔押しの接着剤が完全に乾いたのを確認して
上に、透けを塗ります。
工程的には塗った後のほうが良いですね。
藤を巻いた部分に本漆の摺り漆をしました。
写真は一回目で漆を塗料用シンナーで希釈した
物を摺りました。
七回の摺り漆を繰り返しました。
やってみてわかったことは、面がとってある藤ツル
は両サイドの小口からの漆の吸込みがあるので
全体的に黒っぽくなったということでした。
面取りが少ない藤ツルなら表面のツルツルした部分
がもう少し茶系がかかるのではないかと思います。
又、箔蒔き塗りの仕上がりも【透け】ではこの藤ツルの
色とのバランスを考えると【淡透け】を塗ってもう少し
金箔が派手になるようにしたほうが良かったのかと思います。
なにぶん初めてのことでしたので、良い経験になりました。
キット剣鉈
昨年の秋に福井のある谷に入ったら熊笹の
柄の部分は考えすぎて木の部分と刃の柄に入る部分
を木工用と鉄用のドリルで分けて穴をあけたために
穴にずれが生じみっともなくなりました。
そこでずれて穴のあいた所にケヤキで埋め木
をして一晩おいて固めました。
なんとか穴が分からなくなり自分でもお気に入りの
今から思うと柄の部分の工程が逆で、先に刃を柄に付けてから
漆を塗るべきでした。でもギリセーフでした。
アマゴ
今日久しぶりにアマゴ釣りに出かけました。
行きつけの喫茶店で9時頃までいて、それからの
釣りでしたが、条件が良かったせいか19匹釣れました。
一応春祭りの御馳走ができました。
桜は今日咲き始めましたが、川ではいまだに
キンパクという虫が取れます。今までの常識では
4月に入ると瀬虫に変わりますが、川では瀬虫の
子供もいません。やはり、季節がずれています。
このタモの枠はモミの木でタモとしては二流です。
昨年の五月くらいの写真でまたの所がV字形で
下の写真のように、植木鉢で枠が丸くなるように
矯正しました。これから郡上竿と同じように
下の枠は、今では郡上の山には殆どないといわれている
紐でくくるだけで丸くなり又の部分も左右に水平に
張り出しています。
下の写真は、私が知る限り郡上で最後のカヤ葺き
屋根の家です。今ではカヤがトタンで覆われいますが