エースパトロール | iPadGamer

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このブログは、iPadに関するゲーム情報、攻略記事、プレイ雑感などをつづっています。取り上げて欲しいゲームがありましたらコメントにて。

ゲーム業界には、数多くのゲームデザイナーとかクリエイターとか呼ばれる人たちがいる。中でも、有名作品を作り上げるスター的な存在は、子ども達のあこがれの的。「○○のつくるゲームがいつごろ出る」とかいう話を良く聞いたりもする。

当方、寡聞にして日本人のスターゲームクリエイターを余り知らないのだが(田尻智とか遠藤雅伸くらい?)、海外のクリエイターの作品については、名前買いすることもしょっちゅう。シムシティのウィルライトとか、ポピュラスのピーターモリニューとか、ウルティマのリチャードギャリオットとか、ウィングコマンダーのクリスロバーツとか・・・ちょっと古いね。

その中でも、iPadGamerの心を捉えて離さない、この名前を冠したゲームが出たらとりあえず買うのが、今回紹介するシドマイアーだ。シヴィライゼーションとかを作った偉人である。この名前がついていたら、とりあえず人にも勧めて外れはない。

iOSでプレイできるシドのゲームは、これまでCivilization RevolutionやPirates!があった。Civの方はiPhoneのみ日本語版が出ている。また、Pirates!はiPad版のHDとユニバーサル版があるので、好みの方でOK。トシさんのゲームキャストの情報によると、Civ5の移植もあり得るとか。

・・・当方、土下座外交しなくてもいいCivRevは、Civというにはちょっとヌルすぎると考えていた口なので、Civ5と聞いてワクワクが止まらない。



おっと、前置きが長くなった。今回はそのシドの冠がついたSid Meier's Ace Patrolのお話。シドのブランドが初めて、移植ではなくiOSオリジナルで出るということで、話題になっている。


Ace Patrolは、WWI時の複葉機による空中戦を題材に、敵戦闘機との空中戦のキャンペーンを戦っていくゲーム。といっても、RoGのようなフライトシムではなく、大戦略のようなヘックスベースのターン制シミュレーションだ。・・・このご時世に、ターン制というところが、やはりシド


このゲーム、いわゆるフリーミアムで、ダウンロードは無料だが、そのままではイギリスのキャンペーンの序盤しか遊べない。続けて遊ぶには、課金をする必要がある。ただし、この場合の課金は「下巻を買う課金」であり、iPadGamer的には何の問題も無い。


イギリスのキャンペーンの続きが85円。その他の国のが各170円で、ドイツ・アメリカ・フランスの三ヶ国セットは350円とお得になっている。


迷わず三ヶ国セットをゲット!。・・・しかし、落ち着いて考えてみると、プレイする可能性があるのはドイツキャンペーンだけだったりする。また、ネットのコメントでは、各国のキャンペーンには「ほとんど内容差が無い」とか・・・。無駄な買い物をしたかもしれないが、まあ良いとしよう。


続いて、エース機をゲット!。これは、いわゆる「スキン」を購入するもの。購入すると、実在のエースの機体の配色が使えるようになる。いわゆる「課金機体」ではなく、単なるスキンなので、購入したからといって特に機体性能が上がるわけではない。
※ただし、ゲーム内で選択可能な「特殊能力」に、スキンを購入したエースの持つ能力が追加で選べるようになる。例えば、リヒトホーフェンのスキンなら"The Baron"(クリティカル率上昇)、ギヌメールなら"Test Pilot"(プロトタイプ戦闘機選択可)など。




初回プレイはチュートリアルとして、イギリスキャンペーンが始まる。通常プレイするときは、最初にメニュー画面が出る。


新規スタートすると、Full GameとAccelerated Gameが選べる。フルはチュートリアルから、アクセルはチュートリアル終了後から始まる。


国の選択。好きな国を選ぼう。


自分の戦闘機部隊は、4人のメンバーで構成されている。最初に、リーダーを選ぼう。各メンバーの名前の下に書かれているのが、先述の「特殊能力」。旋回に強かったり、墜落しても怪我しなかったりなど、様々な能力がある。低レベルでは何を選んでも良いが、高レベルでは正直グリースモンキー(機体のダメージ回復が速い)が良いような・・・。




チュートリアルに出撃。敵の気球を破壊するミッションだ。


操作は簡単。ターン制で、自分のターンが回ってくる度に、次に動くマスを指定する。ただし、WWI時の飛行機という点を踏まえて、垂直急上昇とか9G旋回みたいな無理な起動は不可能。動けるマスにはボタンが出るので、そこを2回タップすればよい。


自機が現在可能なマニューバの一覧。ダイブやバンクなどの通常のマニューバはいつでもできるが、インメルマンターンなどの高度なマニューバは、レベルアップしないと覚えられない。


高度の概念が導入されており、高度が高いほど、様々なマニューバが連続してできるようになっている。例えば直進の場合、通常2マスまでは前に進めるが、更に3マス目に進むときはダイブとなり、高度を1失う。地上ギリギリの時は、この起動が取れない。「高度命」だった複葉機の戦闘を、上手く再現している。


また、急旋回にも制約がある。旋回中は、レベルアップでマニューバを覚えない限り、直ちに逆方向に切り返すことは無理。また、ある程度急旋回を続けると、強制的に直進しか選べなくなる。こんなところも、機体剛性が足りずに、旋回し続けると空中分解してしまったWWIの戦闘機の特性を再現している。


緑色のマーカーの示される位置を選ぶと、敵機に攻撃できる。敵機が受けるダメージは、右上に表示される。


緑色が何箇所か表示される場合もある。プラスマークの出ている地点が、最も大きなダメージの出る場所だ。


ただし、闇雲にプラスを選べば良いわけでも無い。場合によっては、攻撃できなくとも、良い位置取りを狙うような起動を取った方が良い。理想は、真後ろからの射撃だ。このときは大ダメージが出るので、位置取りを重視したマニューバを行おう。




基地メニューでは、ミッションを選んだり、機体をアップグレードできたりする。


パイロットメニューからは、名前を変えたり、飛行機を選んだりできる。


昇進したり勲章をもらった隊員に、新しいマニューバを覚えさせているところ。何を覚えるかによって、戦闘の仕方も変わってくる。強力なエースマニューバを覚えさせるか、通常機動を強化するか・・・。


昇進すると、受けるミッションも選択可能となる。赤は攻撃ミッション、青は防衛ミッションだ。ミッションの難易度によって、もらえるポイントが異なる。


スキルレベルのところでは、難易度の選択が可能。・・・悪いことは言わないから、最初はルーキーにしておこう。レジェンドとか、全然無理だ。


ミッションが進むと、敵に次々に新型機が投入される。ブリストル、ソッピースキャメル、スパッド・・・どれも強敵だ。


各戦線の最後には、自軍にも新型機が到着する。もちろん、リヒトホーフェンの代名詞、フォッカーDR.Iも来るぞ。




ミッションの画面は、スワイプやピンチで動かせる。多数のマニューバを覚えると、動かせるマーカーが増えて、タップしづらくなる。その時は、画面を拡大したりローテーションしたりしよう。


ちなみに、ユニバーサルアプリなのでiPhoneでもプレイできるが、画面が小さいので、ややプレイしづらいかも(画面はiPhone4S)。


戦場には、所々に雲がある。この中に入ると、攻撃は受けない。雲を有効に活用しない限り、後半のステージで勝つことは難しい。


敵に撃墜されて負傷したり、機体にダメージを受けすぎると、数ミッションの間、出撃できなくなる。エースがこうなると辛い。


また、敵陣で撃墜されると、捕虜になる。捕虜になると、次のクリスマスの捕虜交換の時まで出撃することはできない。なお、一人も出撃できないときは、ミッションをパスすることになり、自動的にそのミッションは敗北になる。


幾つかのミッションを終了すると、一つの戦線終了。勝利数や敗北数に応じて、その戦線全体での勝敗が決まる。


全ての戦線をプレイし終わると、最終的な戦闘の勝敗とスコアが記録される。なるべく高いスコアを狙って頑張ろう。

「下巻を買う課金」