太陽に恋して

太陽に恋して

ファティ・アキン監督作品



シアターN渋谷にて、大好評レイトショー中 夜9:15~11:00



(JR渋谷駅西口下車 歩道橋で246を超えJTB正面の桜通り上がる)





6/3より 愛知 名演小劇場にて公開。


運命の女性に再会するためにハンブルグからイスタンブールまでヒッチハイクするハメになったダニエル。日常を抜け出してしまった彼に頻繁に訪れる数々の偶然の出会いや別れ、そして再会。あり得ない! ご都合主義! 漫画みたい! とはオレは思わない。旅してるとこういうことってしょちゅう起こるから。 

  よろずエキゾ風物ライター・サラーム海上


「愛より強く」 http://elephant-picture.jp/aiyori  同時公開

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その夏、僕は何千キロも旅をした。君の前にたって想いを伝えるために。

【INTORODUCTION】

「愛より強く」で第54回ベルリン国際映画祭にて金熊賞を受賞したファティ・アキン監督の原点とも言える本作は、温かく、ウィットにとんだ作風により、ドイツ映画のイメージを覆したとしてニューヨークタイムス、ワシントンポスト他、世界各国の有名紙が大絶賛。また、モーリッツ・ブライブトロイ「es[エス]」他、若い俳優を発掘して起用するなど、映画監督としての多才ぶりを世に知らしめる作品となった。

【STORY】

生徒たちにバカにされ、夏のヴァカンスにさえなんの予定もない、そんなさえない教育実習生のダニエルが、美しいトルコ人のメレクに一目ぼれをする。彼女を追ってハンブルクからイスタンブールへ。偶然にも、彼に思いを寄せる自由奔放な女性ユーリが仲間に加わり、破天荒な旅がはじまる。喧嘩、誘惑、その果てには身包みをはがされ、ドラッグを初体験し、国境警察から留置所に放り込まれるという始末。どうしてもメレクに逢いたいという気持ちからか、あるいはどんどん好きになっていくユーリの影響か?長い放浪の旅の間に、偏屈で面白みのなかったダニエルの性格が変わり始める。果たして、ダニエルは無事イスタンブールにたどり着き、メレクに再会できるのか。それとも・・・。トルコのエキゾチックな音楽にのせて贈る、ロマンティック・ロードムービーの傑作。

監督・脚本 ・・・ ファティ・アキン

1973年、ハンブルク生まれ。とにかくずっと映画に興味を持ち続けていたが、初めは俳優を目指し、1993年よりテレビ・ドラマで数々の端役を演じていた。しかし、おきまりの役柄(トルコ人)や職業に拘束されることに嫌気がさし、一年後、ハンブルクの造形芸術大学で映画の勉強を始める。1995年に、最初の短編映画『Sensin- Du bist es』を発表。これに続く『Getürkt(雑草)』が多くの映画祭で上映され、監督として名を成すことになる。

映画ファンや批評家に対して、その実力を証明してみせたのが、最初の長編映画『kurz und schmerzlos』である。故郷ハンブルクを舞台にしたこの作品はドイツ映画祭でノミネートされたほか、1997年のバイエルン映画祭では、ファティ・アキンが最優秀若手監督賞を獲得している。

アンドレアス・ティール監督の『Kismet』では、俳優としてカメラの前に立った。

『愛より強く』で2004年の第54回ベルリン国際映画祭のグランプリ金熊賞を受賞。さらに2005年にはカンヌ国際映画祭の審査委員を務めるなど、ドイツを代表する監督となっている。最新作はイスタンブール音楽のドキュメンタリー『CROSSING THE BRIDGE』。

カメラ(撮影)・・・ ピエール・エイム 

ピエール・エイムは、フランスの熟練カメラマンである。ルポタージュ(『プノンペン』)やCMクリップ(ネスレ、ラディオ・ワン)のほか、短編映画から、一大センセーションを巻き起こした、マシュー・カソヴィッッ監督の『憎しみ』のような長編娯楽映画まで、ジャンルを問わず活躍している。

編集 ・・・ アンドリュー・バード 

短編映画『Sensin- Du bist es や『Getürkt(雑草)』から始まり、『kurz und schmerzlos を経て、本作に至るまで、ファティ・アキンの映画が映画館の大スクリーンに登場して以来、いつもそこにはアンドリュー・バードの名がある。1959年ロンドン生まれ、ハンブルク・ヴァールハイムシュタット在住。

音楽・・・ ウルリヒ・コジョ・ヴェント

 1962年ハンブルク生まれ。ハンブルク在住の作曲家、ミュージシャン、作家。1995年に、監督ファティ・アキンやヴュステ・フィルムプロダクション(制作会社)と共に、『Sensin-Du bist es』の仕事を始める。以来、Getürkt(雑草)』(1997)、『kurz und schmerzlos』(1998)、『太陽に恋して』と共同制作を続けており、高い評価を得ている。


モーリッツ・ブライブトロイ(ダニエル)

1971年、俳優のモニカ・ブライブトロイとハンス・ブレンナーの息子としてミュンヘンに生まれる。彼が受けた演劇教育は非常に国際的なものである。21歳でハンブルクの劇場で初舞台を踏む前の3年間、彼はローマ、パリ、ニューヨークで学んでいる。その後、ハンブルク・シャウシュピールハウスの『ロミオとジュリエット』や、タリア劇場での『リチャード三世』に出演。

1993年、ニコ・ホフマンの『SchulzSchulz』でテレビデビューを飾り、同年、ペーター・ティムの『Einfach nur Liebe』で映画初出演。その後、ライナー・カウフマンの『Stadtgespräch』でブレイクし、その一年後には、『Knockin'On Heaven’s Door (ノッキン・オン・ヘブンズドア)』のアブトゥル役で、批評家や観衆を湧かせることになる。俳優としての功績が称えられ、エルンスト・ルビッチ賞を受賞。日本の観客には『ラン・ローラ・ラン』(97)、『ルナ・パパ』(98)、『es[エス]』(01)などが印象深い。2006年のベルリン国際映画祭にて主演男優賞を受賞するなど、今やドイツを代表する俳優の一人となった。

クリスティーナ・パウル(ユーリ)

1974年生まれ。1991年、ニクラウス・シリング監督の『Deutschfieber』で最初の映画出演。1994年、ザールブリュッケンで開催されたマックス・オフュルス映画祭において、最優秀若手俳優賞を受賞。1996年、トビアス・モレッティやラルフ・バウアーと共演した『Workaholic』でブレイクする。彼女の女優としての功績が称えられ、1996年には、バイエルン映画祭でも受賞。

女優の仕事をこなす傍ら、クリスティアーネ・パウルはベルリンで医学を勉強する。1999年に医師としての研修期間を終えている。

マフメット・クルトゥルス(イザ)

1972年生まれ。『kurz und schmerzlos』で映画初主演。ファティ・アキンにより演出されたこの作品は、内外で大きな注目を浴びる。アレクサンダー・ヨヴァノヴィッチとアダム・ボウスドウコス らとともに、ロカルノ国際映画祭において銅豹賞を獲得する。他に同じくアキン監督の短編『Geturkt(雑草)』(96)や『トンネル』(01)に出演。

イディル・ユネル(メレク)

1971年生まれ。ベルリン芸術大学で演劇を学んだあと、トルコ語劇団ティヤトロムの舞台に立つ。Ceyda(ジェイダ)役を演じた『kurz und schmerzlos』で、すでにファティ・アキンと一緒に仕事をしている。

ブランカ・カティクル(ルナ)

1970年、ベルグラード生まれ。ノヴィ・サドの芸術アカデミーを卒業。ベルグラードやノヴィ・サドで、様々な舞台作品に出演。『It’s not easy to handle men.』で映画デビューを飾った後、ベルグラードのラジオやテレビ局の演劇グループに参加。これまで、様々な劇映画に出演し、ユーゴスラヴィアでは数多くの賞を受賞している。西側の映画ファンにとっては、エミール・クストリッツァ監督の『黒猫・白猫』(1998)に登場する、欲望のはけ口として扱われるブロンド女、イーダ役 ― 最終的には幸せな結婚をするのだが―で有名。