What Is the World Made Of? | そらまめ書林の本棚

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What Is the World Made Of?: All About Solids, L.../Kathleen Weidner Zoehfeld
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物質の三態(固体・液体・気体)について書かれた絵本。

日本にはなかなかこういうテーマの絵本はないですね。

が、翻訳本は出ています。

せかいはなにでできてるの?―こたい、えきたい、きたいのはなし (みつけようかがく)/キャスリーン・ウェドナー ゾイフェルド
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翻訳本のほうを以前に読んで気になったところがあり、

ずっと原書を確かめたかったのですが、

ようやくわかりました。


翻訳本で「湯気=水蒸気」と取れる

訳をしてある部分があるのです。

湯気は白くなって目に見えているものですから、

水蒸気(気体)ではありません。

正確にいうと細かい水滴(液体)が浮かんでいる状態ですね。


原文ではその部分は

The steam is concentrated water vapor

となっています。


これなら問題はありません。


「湯気は水蒸気が寄り集まったもの

(寄り集まって小さな水滴になったもの)です。」


ということだと思います。

翻訳本の正確な言葉は今手元に本がないのでわかりませんが、

ある会のときに「これはちょっとおかしいのでは?」

という話になりました。

訳されたのは科学の専門家のかたのようなのですが。


水が気体になったものを水蒸気ということ自体

蒸気(=steam、湯気)と区別がつきにくく

わかりにくいですね。


最後のページにペラッと文字だけで簡単な実験が

いくつか書かれているのですが、

これがなかなかよいです。

この部分は翻訳されていたかな~?




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