気が付けば10月
全然あの日から自分の中の時間が進まない感覚
ふと
あ、これは夢なんだ。
夢に違いない
目が覚めたらしんはいるんだ。
そうだよ、早く目覚めなきゃ。
と、突然変な錯覚に陥る。日に何度も。
朝の目覚めも、夢だったんだ。良かった夢で。
と寝ぼけながら部屋を見渡し、遺影のしんと目が合う…
やっぱり死んでるやん…
そんな毎日を、何となく繰り返す。
死を受け入れるって何なんだろう。
我が子が死んだ事実をどう受け入れたら良いのかな。
仕事柄沢山の人達と毎日会うので、辛い顔ばかりしていられない。
笑顔で接客して、何とか1日をやり過ごす。
たまに凄く辛くなる。
あの子の死を無駄にしたくないので、何かの行動を移さなきゃならない。
でも今はまだ無理かなぁ…
葬儀の時
生きたくても長く生きられない人、病気で苦しんでる人がいるのに、その人達に失礼だよ。
と、棺にいるしんに話しかけてる友人に、心臓を鷲掴みされた様な感覚になった。
命の尊さ…
しんには伝える事が私にはできなかったのだろうな。
崩れんばかりに顔をクシャクシャにして笑う幼い頃のしんを思い出しては、抱きしめたくてたまらなくなる。
長い暗いトンネルから早く抜け出したいです。