作業員の日常を描いた作品
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151214/00/in-the-evening/88/e7/j/t02200315_0349049913511058315.jpg?caw=800)
エキセントリックな本であることは
間違いない、しかも漫画で…
あのことから4年半あまり経過し
人類として除染などという作業を
抱えていたりすること自体が
異常極まりない状態であるはずなのに
それすらも違和感が薄れ
国の金が注ぎ込まれていることにすら
もう非難のトーンもあがらない
1巻が出た時には
誰がこんな本を読むのだろうと思ったが
3巻にもなると、そこそこの話題にもなっている
一つには報道では
非難がましい調子でいろいろなことが
流れるものの、
実際に現場で何が行われているのか
殆ど言っていいくらい
正確なあるいは詳細な情報が与えられない
情報を正確に伝え、あとはその受け手が
良し悪しを判断すれば良いのに
報道する側が本来の取るべき行動を逸脱して
観点やスタンスを盛り込んだうえで
情報を伝えてくる
思い上がりも甚だしく…
でも、それは怪訝しいと、
我々だって何時かは気づく
だから、こういう本が注目を浴びるのだと思う
とはいえ、5年や10年では
この巨大な負のモニュメントの
収束作業は易々とは幕を下ろさない
人類として愚か極まりない
結末を招いてしまっているのに
当事者の国民として
それに下を向くことすら
もう忘れてしまっている