・・・・・・の後篇です。
――前回までのあらすじ。
武蔵五日市に集まった体力のアリアリ余った(ほぼ)若者たちは、バスで檜原村の竹ハウスに到着すると、心臓破りの階段で息を切らし、ジャングルを切り開くように登山道を再生し、飢えた野獣のように下山すると、そこには「平米ファーム」という名の畑がありました。
そして!?

何十年も放置されて失われてしまった登山道を復活させるという使命を果たした午後12時。
参加者のお腹はすっかり、ぐー。
「平米ファーム」というのは、村人が耕せなくなった休耕地を開墾し、希望者が1平米ごとにオーナーとなってMy畑(マイバタ)を持つ。My畑で野菜を栽培し、都会で売るなり田舎でそのまま食べるなり、とにかくそこを通じて田舎と都会がつながろう! というgreensmileのチャレンジプロジェクトです。
4月に植えた野菜が、そろそろ間引きの時期。
かぶなんて、8時代の銀座線みたいにこんなぎゅーぎゅーに肩を寄せ合って早く抜いてあげないと!
まずは、My畑オーナーさんたちが間引き(という名の収穫)。



かぶは、案外するっと抜ける。

みんな飢えてますから、このままがぶっといっちゃっている人もいます。
「平米ファーム」の野菜は無農薬なので、畑からそのまま食べられます。土がついていても、そんなのオッパニャハー(クメール語で問題なし)。

ここは決してかぶ畑ではありませんよ。
スナップえんどうも収穫です! これ、びっくりするくらい甘いの。だから採っては食べ採っては食べ、軽く食べ放題みたいになってました。
豆と名乗らせていただいている、このわたくし、不肖黒川豆。他人の気がせず、いとしさと切なさと心強さがむぎゅ。

オラさ、根菜も食いてぇだぁ~。と思ってたら、じゃがいもも収穫できた!

野菜の収穫って、なぜ、こんなにも心を満たすのでしょう。ほらこのみんなの笑顔!

不機嫌な顔して野菜を収穫する人っていないよね。これぞgreensmile! あんたの不機嫌な彼女、ハイヒールなんて脱がせてここへ連れておいでよ。

そんな感じで心を満たしても、満たされないのが胃袋でございます。
竹ハウスに帰ってBBQと行きましょうかね。


こんな景色の坂道を下りていくのですよ。(再確認させていただきますが、ここ、東京都でスヨ)
竹ハウスに着いたらすぐに食べたい。
さーさーさー、炭おこして、野菜切って、コップに酒ついで、かんぱーーーーーーい。


草食男子よ、肉を食え。

一緒に、ひとつのことをやり遂げた仲間と食べるBBQは格別。
ビールなんて、直で体の細胞になっちゃっている感じ。この細胞が体内で分裂して、隅々まで幸せを運ぶんだ。
幸せといえば、このgreensmileの活動をいつもスタッフとして支えてくれている2人が結婚した。
ちょっとサプライズでお祝い。

さて、このBBQ。なんと、檜原村の村会議員さんらが視察に来ましたよ。
「うるさーーーい!」って叱りにではなく、「一緒に村を盛り上げよ!」って。
地味に活動していた我々ですが、今回は、念願の村人とつながることができました。

これぞ、田舎と都会をコネクト。
84歳(10分後に歳を聞くと85歳に増えてた)の村のおばあちゃん「まっちゃん」も遊びに来てくれました。
一緒に日本酒を飲んで交流。
次に村に来たら、お家に遊びにおいでよ、と、まっちゃん。家にカラオケセットがあるんだって。
でも、10分で1歳をとっちゃうから、次来たら200歳くらいになってるかもね。

参加者と村人とおばあちゃんと楽しい時間を過ごしていたら、あっという間に帰りのバスの時間となりました。
名残惜しいところで終わるのがいいんです。
だって、また続きをやりに来たくなるでしょ。
バスが来る前に、バス停で、みんなで記念撮影。(まっちゃんもいた)

笑顔こぼれる日曜日でした。
みんないろいろな気持ちで帰路についたと思います。

後日談です。「日曜日BBQ行こうぜ!」の誘いで参加し、ただ食べるだけかと思いきや、うっかり騙されて山登りの上に巨木と対峙させられた若者から、スタッフKちんのもとにメールが届きました。
「とても楽しかったので、また誘ってください」
こんな言葉が、私たちの原動力となるのですね。
次回「平米ファーム檜原村」イベントは、7月21日(土)です。今回の参加者はもちろんのこと、多くの方々の参加をお待ちしています。
イベント告知は、facebooグループ「greensmile」kと、あと、じゃじゃじゃじゃじゃーーん。まもなくオープンする、greensmileウェブサイトで行います。(www.greensmile.asia)だよ。
2回に分けて今回のイベントのレポートをお届けしました。参加者そして関係各位ありがとうございました。
最後に一言だけ。
オラ、ニッポンの野菜が、好きだーーー。
完