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藤村節炸裂です。

堅苦しくなく、すーっと読めるのは、
ビジネス書なのに、小説みたいなストーリー仕立てだからでしょうか。

あるカメラ販売店の売上をどう伸ばしていくか?が主な内容で、
最近流行の情報系ビジネス(情報起業みたいなの)が好きな方には、
ちょっと向かないかもしれません。

でも、商売の面白さを思い出したいとき、
やっぱり「小売店」というリアルな現場は、ドラマを感じます。

特にポップの活用、BGMの活用、・・・など、主人公が、
お客様の「体験」という感情的世界に踏み込んでいき、
成長していく姿が目に浮かぶように描かれてます。

それでいて、たんなるいい話で終わらないのは、
心理学なり、実証されたデータなりに裏打ちされた、定量的な根拠があるから。
そこはさすが藤村さん。

読み応えありです。
独自
エクスペリエンス・マーケティングで有名な、藤村さんの本。

一貫・集中して「体験」にこだわった様々な売り方(特に小売店での販売方法が特徴的)を提案なさってます。

藤村さんの著書は、他にもたくさんあって、僕もたくさん読んでますが、とにかくこの方、エピソードを書くのが本当にうまい!個人的に、うまくいってるビジネスのエピソードって、「能書きいらず」のおもしろさなんです。

たくさんのエピソードを、よくこんなにかき集めてこられるなーっと、感心してしまいます。

「なるほどなー」、「そういう方法があったかー!」と、楽しめるエピソードがいろいろ出てきます。
エピソードは藤村さんの持ち味だと思うんで、本屋でざーーっと立ち読みして、
エピソードをかき集め、自分の引き出しを増やしていくのもいいですね。

例えば、本書のタイトルにもなっている、「独自化」っていうことでいうとですね、

ネタをばらすわけにもいきませんから、ヒントを、・・・

もし、あなたがタクシーの運転手さんだったとして、タクシーという商売を、どうやって
「他には無い、あなただけの、予約でいっぱいになるタクシー」に変えられますか?

一つの解答例が、本書に出てきます。
僕はこの話、すごく面白いと思ったので、よかったらみつけてみてくださいね。


蛇足ですが、小売店なんかをやられている方で、ポップの書きかたなどを研究されたい方は、
藤村本は必読だと思います。類書はありますが、藤村さんのが一番深くて、分かりやすいですよ。
ga
と、いうわけで、「ガズーバ!」です。
禅太郎さんの著書のなかで最初に僕が読んだ、そしてとてーも衝撃を受けた本。

やっぱりすごい人なんだなあと、読み返してあらためてワクワクします。
この人にとっては人生は冒険そのものなんじゃないですかね。

はやくも、ちょっと古い本になりつつありますので、その辺はご了解の上で、もし本屋で見かけたら立ち読みしてみてください。ユニークな著者の思考、行動には、「ニヤリ」となりますよ。
すごい

そんなわけで、これも紹介。
おしゃれなセルフコーチングの本、
ていうことでいいと思いますが、ジャンルを決めにくい本でもありますね。

何か悩んでいるときに、ふと手にとって、混乱した頭の中をすっきりと整理させる。
そんな機能的な本でもあります。

悩んでいるときは、僕の場合、小説を読んで、あえてさらにぐるぐると哲学的思考の輪の中に没頭してしまう方法と、ビジネス書を読んでとりあえず気分だけモチベーションアップさせてしまう方法があります。

この本はその中間の役割をうまく演じてくれる、すごい本です。

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たしかにすごいよ!

大橋 禅太郎には以前から、興味があります。ガズーバって本がすげーおもしろくて、当時会社員だった僕は人に薦めまくってましたが誰にも理解されなかったw。起業家の本なんてそんなになかったもんなあ。

で、こんどは会議のやり方ですか。
おお!こ、これはすごい。全然堅苦しくないし、押し付けがましくないし、うさんくさくない。
シンプルなのに・・かっこいい本です。

ちなみに僕は会社員じゃないから会議なんてほとんど関係ないのですが、脳内会議してセルフコーチングみたいなことができないかなあとひそかに思案しているのです。禅太郎さんは以前、コーチングの本も出されていましたから、むしろそういう使い方をしてほしいのではないでしょうか??

でも本書の一番の魅力は、この著者の人間的魅力、というか体験の幅広さにあるんでしょうね。読んでいてものすごい風圧を感じる、熱意が伝わってくるような本です。テーマは立ち読みになってますが、たぶんこれ、買っちゃうと思います。
営業
なるほど、これはおもしろい!

定量化、データ化、基準設定の手をゆるめてはいけない・・。
僕が要約するのは大変おこがましいですが、著者の主張にとても納得したので、このように紹介させていただきたいと思います。とはいえすごーくやわらかい文章で、多分誰が読んでも面白く読める本です。

とくに組織で働いていらっしゃる方には、ご自分の組織のご様子とくらべて著者の主張がどうか、比較する楽しみもありますね。僕も個人事業ではありますが、様々な会社の方とお会いする機会がありますし、どこの会社にも営業はありますから、大変興味深く読みました。

また、実生活でもですね、例えば何々を頑張る、とか言うじゃないですか。でも頑張るってなんだ?という。とにかく基準、ルール、つまり合理的に考えられる部分がもっとあるでしょう、といいたいわけです。例えば何をどこまでどうやれば、仕事をしたことになるのか?どうもそういうのは、日本では個人レベルで考えてやる、つまり「頑張る」ことが美徳とされているようです。

でもそれでは、いったい組織で仕事する意味はあるのですか?というなんともカッコイイ主張。そうはいってもねーって日本的な思考環境につかった僕はつい思ってしまいますが、でもなんとなく「言ってくれて、ありがとう」的な気分にもなったりしてw。

どこの会社さんでも、営業というのは、とかく「もっと頑張れ」が横行しているところのようです。それがいけないのかどうか、僕には分かりませんが、すくなくとも本書のような視点がまったく役に立たないということはないような気がします。営業に限らず、すべての仕事に応用可能な一冊。


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そういえばいっとき、「自分探し」、「天職さがし」が流行っていたような気がしますな。
最近はもっぱら転職ブームですけど。

本当にやりたいことを見つけよう、みたいな。
仕事に納得いってない人って、多いんですね。

そういう考え方自体がとてもぜいたくな、豊かな発想ですよね。人間、食べなければ死んでしまうわけですが、生きるためのお金がどうにか得られるようになると、今度はやりがいを求めるようになるんですかね。





13

稼ぐ人とはなにか。

子どもの頃に何かで読んだ、「ハイゼンベルクの不確定性原理」を思い出しました。

不確定性原理とは、極微の粒子の観測をしようと、電子の位置と運動量を測るといった場合に、位置を正確に測ろうとすればするほど、運動量の方は誤差が増え、また、運動量を正確に知ろうとすれば、今度は位置があいまいになってしまう、というもの。だから両方を完全に同時に知ることはできないらしい。

この原理は、実にさまざまなことを示唆しているような気もするのですが、
といって、それがなんなのか?うまく僕のあたまでは整理できません。

見ようとすればするほど、逆に見ようとしたことによって、より見えなくなる。
あるいは違ったものをみてしまう・・・?

稼ぎ方を本によって知ろうとしたとき、僕の心は何をみようとしているのか?
そして実際には何をみているのでしょうか?

それは求めることによって逆に遠ざけられた、真実の名残・・・。

 かぜ

夏はものうく、ほろ苦く過ぎ去ってゆく・・・。

なんて、思わず詩人を気取らずにはいられない。
あらためて村上春樹のスタイリッシュさ、乾いた感じを味わえる作品ですねえ。

最初は、ストーリーを追うような、いってみれば普通の読み方に慣れてしまっているせいか、わかったようなわからないような、口に入れたはずの綿菓子があまりにもすんなり消えてしまったときの空白感がありますね。

大好きな本です。


おぶ

かなり濃いですよw。

好きな人はすごい好きになれそうな本。
合う人にとってはすごく合う。
合わない人には、なんですかこれ?ってなりそうな予感がします。

とはいっても、
著者はワクワク系マーケティングの創始者と呼ばれている、小坂裕司さん。
実績もある方で、決してあやしい本ではありません。好みが分かれそうだといいたいだけで。
でもそういう切れ味のある本のほうが、当たり障りのないものよりいいですよね。

冒険の作法は、登山とかキャンプのことではなくて、ビジネスの話。
自分の仕事に感動を呼び込む方法、といったところでしょうか。
仕事とは・・・?なんて気分のときは、手にとってみたい本。