「自信」って、立っている
いつのまにか立っている
いつのまにか大きくなった子どもみたいに
自分より大きくなっていたりする
「大きくなったね。」って感心したりする
「自信」って、物言わない
ただ見てる
ただ見ていてくれる
微笑んで見ていてくれる
そして、背中を押してくれる
「自信」って、重い
その人にあった重さがいい
無理なダイエットもよくないし
食べ過ぎもよくない
その人の思いの分の重さがいい
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そこに、ほらそこに、
そこにあるじゃない
そこまできているじゃない
ここにもあるはず
あそこにもあるのに
聞こえるはず、感じるはず
降ってくるかもしれない
落ちているかもしれない
そこにあるはず
そこにきている
そこにも、ここにも、あそこにも
あなたの周りにちりばめられている
見えないけど、感じるものが
触れられないけど、わき上がるものが
卒業式の日、受付に、生徒から家族への手紙
「母へ」と書かれた見おぼえのある字
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母さんへ
今までお世話になりました。
ケラケラ笑ったり、すぐ泣いたり
自己チュウですみません。
今までありがとうございました。
怒ってくれたり、一緒にぐち話したり、うれしかったです。
おもしろい母さんが大好きです。
これからもお世話になります。
よろしくお願いします。体に気を付けて。
母さんが私の母でよかったです。
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もうやめよう
もう終わりにしよう
思いきって背を向けよう
すっぱりと後ろを向こう
後ろを向いたら遠くが見える
必ず足が一歩出る
行き先ははるかかなたにはっきり見える
足は軽やかに動き出す
向こうに見える大きな空を
見上げて風をきりながら
ひたすらひたすら信じていける
だから、今、思いきって背を向けよう
そうなっていた
そうなるようになってきていた
そして、こうなった
すべてがこうなるようになっていた
こうなるだろう、と思っていたから
こうなるはず、と信じていたから
こうなるまでに、すべての時がそそぎ込まれていた
こうなるまでに、すべての空気が関わっていた
こうなるまでに、すべての現象が生まれてきた
こうなるためには
こうなる、と誓っていくこと
こうなるわけを、積み重ねていくこと
こうなるはず、と染め上げていくこと
ご飯がおいしいこと
今日も体が動くこと
眠れること
笑顔でいられること
笑顔を見るためにすること
人の喜びを見ること
自分の喜びが人の喜びになること
人の喜びを自分の喜びとすること
人として生きていること
人のために自分が活かされていること
はたして地球は何回回ったのだろう
はたして季節は何回めぐってきたのだろう
はたして月夜は何回あったのだろう
何も知らないふりして森は何回つぶやいていたのか
何も見ないふりして空は何回まなざしをくれたのか
すべてが、今あるために
すべてが、ここにいるために
すべてが、息ひとつあるために
みんなみんな用意されている
みんなみんな待ちかまえている
すべてが、この日の受け皿となり
すべてが、この地球上で出会うためにみんなある
目的地の駅まで行き着かない
ホームを間違えて
乗る電車を間違えて
電車に乗ったら特急で
電車は駅をみるみる通過して
また乗った電車が快速で
乗り換えの駅で反対方向の電車に乗って
気が焦り、疲れ果て…
まあ、気長に待っていれば
電車は必ず来るだろう
明日にでも電車は来るだろう
と、ひらきなおってベンチに座ったら
……
目が覚めた
空から雨が降ってくる
空から雪が降ってくる
空から光も降りそそぐ
空から温もりも降ってくる
空から闇もやってくる
思いがけない喜びも
必ず空からやってくる
思い描いたその時も
必ず空からやってくる
空から降ってくるものは
必ずドラマの脇役で
脇役あっての人生を
ためらうことなく堂々と
楽しみおかしく演じればいい