カキオキ
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絶対的なポップネスであり究極のロックンロール。
懐かしくも真新しく、ビターでありスウィート。
ポップンロールジューサーミキサーEXTENSION58が、
その幅広い音楽性をハイブリッドさせ新たな新境地へと昇華させた。
NOWでありTHENな時々ドキドキポップソング全10曲。
2014年3月5日発売。
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「Google 「次のターゲットはスタークラフト」 囲碁の次はRTS」について思った事

twitterでは書ききれないので、1年半ぶりにブログを書いてみる。
Google 「次のターゲットはスタークラフト」 囲碁の次はRTSで人工知能の勝利を目指す?

チェス、囲碁、将棋とAIが人間を超える時代。
次のターゲットはあのスタークラフトだそうです。
だが、これはちょっとだけ物申したいのですが、チェス、囲碁、将棋などの完全なシンキングゲームと違って、スタークラフトはリアルタイムゲームなので、スタクラでAIが人間に勝利したとしても、それは必ずしもスタクラの「戦略」に置いてAIが人間に勝利したと言う意味にはならないと思います。

スタクラは最大200のユニット(ある条件で最大600になる可能性もあるがそれはさておき)と、無制限に建てられる建物を、全てリアルタイムで同時に操作するゲームです。
人間のプレイヤーはそれをマウスとキーボードをフルに使って操作しなければならないわけです。
ですが、AIの場合は1フレーム単位での圧倒的な操作量と無類の正確さを持ち合わせる事になると思われます。

何が言いたいかと言うと、「戦略」に関する思考が発展途上段階で、人間より劣った状態でも、コンピューターならではの圧倒的な手数でAIが人間に勝ってしまうと思われるからです。

AIの進化に取って重要なのは、あくまで戦略で人間を超える事が重要であって、手数ではないはずです。
この問題をAI開発者がどう考えているのかが非常に興味があります。
例えば、人間と同様に、5本指のマニピュレーター2本をAIで操作して、キーボードとマウスを操作させると言うならば、公平だと思うのですが。
それで人間に勝てたら初めてスタクラの「戦略」に置いてAIが人間を超えた証明になると思います。


PS.
ここからは少々、スタクラ経験者向けのお話で、知らない人は読まなくても良いです。
例えば、ゴースト、サイエンスヴェッセル、クイーン、デファイラー、テンプラー、ダークアルコンetc..みたいな、一々操作する必要があるが、即死級の凶悪スキル持ちのユニットは、どんなに手が早い世界トップランカーの方でも、恐らくAIには全く敵わないと思われます。
人間が一々、マウスでクリック、もしくは10個まで登録できるキーボードショートカットでスキル持ちユニットを選択して、スキルをキーボードで選び、対象の敵ユニットを選択してスキルを使用すると言う操作を、AIは一瞬でこなしてしまいます。
しかも、AIはキーボードショートカットを登録する必要はなく、MAPのどの地点であろうが机上の空論ではありますが、7フレームでスキルを発動する事ができます。
(ポインティングデバイスでショートマップ上を移動で1フレーム、それをクリックで1フレーム、表示された画面で任意のユニットにポインティングデバイスの移動で1フレーム、それをクリックで1フレーム、スキル選択はキーボードショートカットで1フレーム、対象の敵にポインティングデバイスを移動で1フレーム、それをクリックで1フレームの計7フレーム)
そして、建物の発展や資源収集なども、全て行いながら、最大200のユニット(と建物)全てを操作できると思われます。
まあ、それはそれで神掛かった操作スピードを見てみたいなあと思いますが。

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「イントゥ・ザ・ストーム」感想【ネタバレほぼなし】

やばい、今日で丁度1年ブログ書いてないわ!
と、言う事で、タマフルに送った最新の感想メールをちゃちゃっとコピペして記事にするよ。

イントゥ・ザ・ストーム」感想。
災厄に対して様々な思惑で行動する人間達のドラマが一つに収束していく快感と感動の大傑作。
4DXでの鑑賞で100点満点で95点です。



竜巻から逃げたり、逆に追いかけたりする映画。


竜巻の描写が4DXによる風や水しぶき等の体感要素と非常に相性が良い。
それでいて静かなシーンでは体感演出を極力控えたケとハレを使い分けたチューニングが好印象。

竜巻の表現や、建造物や車などの破壊表現がすさまじくかつリアルでCGの違和感が微塵も感じられないのが素晴らしい。
全く遠慮のないド派手で非常識な破壊表現であるにも関わらず、どう見ても本物の竜巻にしか見えないリアルで説得力のある描写に終始圧倒されました。
特にクライマックスで竜巻が炎を巻き込みレッドドラゴンの如く様相で天空へと伸びる様や、巨大なアレが幾つも竜巻に揉まれて飛び回るシーンは素晴らしかった。
馬鹿馬鹿しさを通り越した超現実的なシチュエーションなのにも関わらず、それすらも飲み込む圧倒的な表現力で完全に再現しているために、微塵もウソ臭さを感じる事無く、素直にこの世の終わりのような状況を体感し、思わず引きつり笑いをしてしまいました。
CG表現のみならず、実物のオブジェクトによる破壊された街や物の表現もマクロ、ミクロの視点の大小問わず非常にリアルで現実感があり、強い絶望感を感じる事ができました。
総じて、どんなとんでもない状況でも、全くウソ臭くなく現実として再現してしまう、スタッフ達の映像開発力に拍手を送りたいです。

ディザスタームービーと言うと、どうしても主役は災厄その物になりがちですが、今回は人間ドラマがとても良くできていたのが何よりも素晴らしかった
竜巻に巻き込まれる人々だけではなく、あろうことか、竜巻の撮影を目的としている人々にもフォーカスを与えたのが今回は凄く上手いなと思いました。
怪獣や巨大隕石など、破壊可能な災厄がテーマの場合は、それらを破壊根絶する等の根本的解決を目指す人々を物語の軸に据える事が多いです。
ですが、それらとは違って竜巻は根本解決が不可能なので、その代わりにカメラで追う人々の視点を加える事で、ただ逃げたり脱出したりと言う一方的なディザスタームービーにならず、人間側から能動的にドラマが展開したのは非常に良かった。

パニック映画やホラー映画に置いては、登場人物がキャラ立ちしすぎていると、余計な安心感を抱き、恐怖が薄れるので、登場人物にはある程度のモブ性、つまりその他大勢感が要求されると思います。
本作では、ホームビデオ等で撮られた体で、各登場人物が、モブ性を自然にまといながら登場する作りで、誰が死んでもおかしくない感を維持しているのがとても良い。
そして、その他大勢に過ぎなかった登場人物達が、竜巻への対応とともに成長し、そして合流していく展開がとても上手く、登場人物同士でも、観客の視点でも、かけがえのないあいつらに変わっていくドラマ作りがとても秀逸だと思いました。
特に息子の持っていたナイフの意味の変化や、竜巻ハンターのピートが成長し、彼に対する嫌悪感や不快感が尊敬に変わっていく熱い展開等、本当に見応えのあるドラマが多くとても素晴らしかった。
あれ?この手の映画の主役は竜巻じゃなかったっけ?と思ってしまうくらいのアイツらの熱いドラマと成長っぷりに感動してしまいました。
竜巻ハンターのピートが念願かなって観たあの景色には完全号泣。
とにかくお前たちが大好きだ!

あと、プリズンブレイクのサラ役で有名なアリソン役のサラ・ウェイン・キャリーズさんがやっぱり良い。
今回も、太いんだか細いんだか解らないけど、独特の女の強さを感じました。

他の映画をダシにして、褒めるのは良くありませんが、本作と同じく、人間には抗えないディザスタームービーであるレジェンダリー版ゴジラに感じた人間ドラマの意味の無さに対する回答が本作には詰まってるなと思いました。
どんなに敵が強大でも、無力な人間なりに感動できるドラマは作れるんだと本作はパニック映画の可能性を改めて証明したと思います。



DESTINYついに今週リリース。
楽しみやで。

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「エンド・オブ・ウォッチ」感想【ネタバレ若干】

久々の更新。
タマフルのムービーウォッチメンで紹介された映画で観ていた物は全て感想書いてるのでいっぱい溜まっているのだが、アップするのがめんどくせえ。
もうとっくにビデオも出てる作品も、容赦なくアップするかなー。

エンド・オブ・ウォッチ」感想。
緊迫感溢れる警察対ギャングのモキュメンタリー映画。
100点満点で75点です。


この映画は、犯罪に対して捜査を進める刑事では無く、犯罪の矢面に立つ最前線中の最前線の警官が主人公なのが良いですね。
事件の謎解きだの聞き込み捜査だのと言った、気難しい事は抜きで、悪党だらけの街を直接パトロールしてその場で矢継ぎ早に事件が発生し、そして解決していくスピード感が全く退屈知らずで素晴らしいです。
主人公達の危険と隣り合わせの任務と対比させるように、彼らの恋人や家族との平和なシーンの存在が、死亡フラグさながらに、不安感を煽ってくれるのも素晴らしい。
ちっぽけなヒーローが正義を貫き通したからと言って必ずしも報われるとは限らない、物語的に都合よく話が転ばない構造が、今まさに現地で起きている現実を感じ取れました。
バディ物としてもとてもよく出来ていて、会話をすれば毎回毎回口論に発展するも、それだけにお互いを真の兄弟のように思っている二人の関係性が羨ましくすら思えました。

本作を観てると同じく銃火器越しの一人称視点があったりする「ネイビーシールズ」を思い出しますが、正直、映画の出来は雲泥の差で本作の方が上です。
やはり、演者が本物の軍人よりも、ギレンホールやペーニャ等の役者が演じたほうが遥かに華があるってものです。
本作のスタンスは一見ドキュメンタリー風ですが、ドキュメンタリーとしては存在し得ないカメラが普通に出てくることから本質的にはフィクションだと思いますから、「ネイビーシールズ」同様、本物ではあるが素人の「素」で表現するよりも、偽者ではあるが役者の「演技」で押す方がやはり王道だし正解だと思いました。



※以下、若干ラストの展開が読めるネタバレあり(読んでもつまらなくはならないと思う)。
ただ、非常に無粋で稚拙な意見と怒られそうではあるけど、個人的にはこの続きが観たかったとおもいました。
お話的には、ここからの復讐劇があって盛り上がって大団円でしょと、どうしても思わずにはいられなかった。
でも、存在がそもそも不明な黒幕はともかく、さし当たっての最前線の悪党共は、その場で綺麗に処理しちゃう事で、それ以上は話を広げず、現在進行形の凶悪な現実を問題提起したいのだろうと受け取りました。
※ネタバレ終わり------------------



後、正直、カメラワークはちょっとやりすぎで、「ワールド・ウォー・Z」なんかもそうだったけど、切り替えが細かすぎる。
基本、2~3個の劇中カメラが行きかいするので、イマジナリーラインも完全に滅茶苦茶で、無理やり頭揺さぶられて、「どうだ、迫力あるだろう」と主張されてるような気がしてしまった。
もちろんそれが臨場感を出すための演出と解ってはいるが、あまりにも切り替えが激しすぎて流石に肉体的にも疲れてくる。
カメラのぶれもそうだが、頻繁な切り替えがとにかく気になった。

劇中設定では、二人の主人公の胸に固定カメラをセットし、他にギレンホール演じるテイラーの手持ちのカメラとドライブレコーダーの4台がある事になっているが、実際にはそれ以外の存在し得ないカメラによるカットも多量に登場してくる。
だから、そういった存在しえない黒子のカメラの登場で、本作が実は、ドキュメンタリー「風」つまり、モキュメンタリーですら無い事が度々思い出させられてしまいその都度、精神的ノイズになって若干しらけてしまったりもした。
まして、劇中で同僚や上司から、カメラ撮影をやめろと突っ込まれる描写が度々あるので、尚、それでもこれで撮影している事自体が本当に嘘くさく感じてしまった。
完全な戦場ドキュメンタリー「アルマジロ」や、完全にワンカメラでのモキュメンタリーの「クローバーフィールド」のように、全てを劇中人物が用いるカメラのみにするか、通常のフィクションの映画と同じく、映画内世界には存在しないカメラを配するか、どちらかに振ったらどうなっていたのかも興味がある。

後、割とどうでもいい突っ込みですが、ナイフが片目に直角に刺さってる描写は正直どうかと思いました。
若干、特殊メイクのアラがちらちら見えちゃって、割とリアルだった映像が急激にチープに見えて来てしまった。
流血も入れておけばアラは見えずに普通に迫力のある絵面だったのにと残念でならない。
後、ケツを掘られるだのとか言ったジョークが出てきた時に、ペーニャ演じるザヴァラがローションを取り出すのだが、なんでそんなもん今持ってたんだよと思わざるを得なかった。
押収物かなんかだったのかな?

追伸。
宇多丸氏のガッチャマン評の時、今時「ロス」って呼び方は無いでしょって宇多丸さんが仰られてましたが、ロスって呼び方、恥ずかしいですかね?
多分、僕がヒップホップとかに触れてこなかったからだと思うんですが、普通にロス市警とか呼んでました(笑)。
知人がマドンナの「ライクアバージン」をずっと「テイクアバージョン」だと思い込んでいて、別の人から「お前、ずっとそう言ってたのかよwwww」と辱められていた時の記憶がキラキラと蘇りました。
僕の中のロス疑惑はまだ終わっていなかったようです。



携帯ゲーム機のFPSで間違いなくダントツ世界一のクオリティ。
まじですさまじい。
ところが、僕のVITAの左スティックの左右入力が突然壊れちゃって横歩きが出来なくなっちゃって、それがこのゲームの仕様なのかと思っちゃったよ!

KILLZONE: MERCENARY



そしてPS4キター!
本体のみ

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カメラ付き

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「アフター・アース」感想【ネタバレ若干】

「アフター・アース」感想。
ウィル・スミス親子競演ばかりクローズアップされているが、開けてビックリまさかのシャマラン監督大復活映画。
100点満点で90点です。


予告編が劇場でやたらパワープレイされていたのにも関わらず、シャマラン監督作品である事が全く触れられていなかったので、直前で知ってとてもビックリしました。
ああ、今やシャマランって配給会社が隠したくなる要素なのかあと思いました。
予告だけのイメージだと、スミス親子競演のみがトピックの薄っぺらい企画物SF映画で、おまけにあのエアベンダーで落ち目になって広告でも名前伏せられちゃったあのシャマラン監督でしょwなどと、エアベンダーを観た事も無いのに勝手にど失礼な事を思って劇場に望んだのですが、
とても敷居が低くて誰でも受け入れられる作りなのに反して、物凄くテーマが深いお話で、しかもなんの高尚な感じも無く、素直にとても面白くてビックリした。
父子の絆を通じて人が乗り越えるべき通過儀礼が凄く深く描かれていたように思います。

父親の通信によるバックアップでなんとか危機を乗り越えていく序盤の二人三脚の展開から、酸素供給薬の不足を正しく報告せず嘘を付き、帰還命令を無視して独断する、まさに親離れしていく反抗期のような展開へと続いていき、通信が途絶え、親との繋がりが途絶する青年期へと進んでいく。
襲い来るクリーチャーや、閉じる草木で表現される夜の極寒、敵とも味方とも断言できないが何か途轍もなく大きな力の象徴である巨鳥の存在など、誰しもが人生の成長期に出会うであろう何かをあらわしているように思える。
全ての展開が、親との関わりや決別、他人や世界がもたらす障害を通過儀礼として成長する人間の有様をドラマに凝縮したような感じで、とても密度が深く味わい深い。
そして人の恐怖を感じ取るモンスター「アーサ」とのラストバトルのカタルシス。
この険しい道のりがあったからこそ、キタイは期待に応える事が出来たと素直に思える成長譚。
ラストで、キタイがアーサにトドメを刺すシーンを、無名の乗組員がビデオ視聴して関心しているカットも、人々の新しい英雄の誕生を表していて凄く好きです。
まさに一人の人間の成長の縮図。

特に、敵か味方か結局わからない巨鳥の存在は、実にシャマランらしいなあと思い、僕がこの映画で最も気に入った点だった。
巨鳥の行動原理はどうとでも取れるので、人によって解釈が違うだろうが、何か、人生における敵とも味方とも付かない存在との出会いを連想させてくれる。
巨鳥は実人生に当てはめると先輩とか上司、はたまた、配偶者のような、上手い付き合いを見出さなければ生きていけない他人を表しているのだろうか。
割と敵味方がハッキリしている作品の中で異彩を放つ存在で、どうしても心に残ってしまう。

ところで、主人公の名が「キタイ」なのは単なる偶然なのか?
いずれにせよ父や家族や人類の「期待」に答えた、その名に恥じぬ男に成長したと思う。
人の恐怖を感じ取るモンスター「アーサ」に対して戦いを挑んだが恐怖を隠す事が出来なかった為に死んだ姉の名が「センシ」なのも単なる偶然なのだろうか?
劇中、幾度か主人公に助言する姉の幻想は「戦士」の教えを説いていたのかも知れないと思うとまた感慨深い。

後、この作品が良かった点は、老齢化が問題視されているハリウッド超大作にしては主演が大幅に若返った事です。
それでいて、ウィルスミスの威光はしっかり拝借出来ているので、コマーシャル的にも言うこと無いでしょう。
スミス親子競演をアピールする為にシャマラン監督は割り食った感じはしますが、作品が評価されればそんなの全部良い方に跳ね返って来るから万事OKだと思います。

とまあ、ベタ褒めで書きましたが、ぶっちゃけこの映画、設定に突っ込み所は多いです。
なんでアレだけのテクノロジーがあるのに近接兵器しかないのかとか、そもそもあの程度のモンスターは余裕で駆除できるだろとか、地球は危険度最大って割にはキタイの装備が貧弱だっただけで然程危険でもなかったよねとかetc..。
ただ、設定の突っ込み所ってのは、そういう話だからって事で納得できるし、本当にやっては行けない、設定以降の物語上の嘘や人々の行動原理に嘘は無いと思うので僕的には全然OKでした。
スミス親父が息子のバックアップに使うモニターシステムのテクノロジーとか結構楽しかったし。
後、オペでザク化するスミスとか微笑ましかった。
動力パイプ的に。

PS.エアベンダーもちゃんと観ます。


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「HK/変態仮面」感想【ネタバレ若干】

HK/変態仮面」感想。
役者の肉体と演技で映像化された「けっこう仮面」男版。
100点満点で80点です。



原作は全く未読の状態で鑑賞しましたが「それは私のおいなりさんだ」等の定番ネットスラングの元ネタがこの「変態仮面」なのか感動しました。
鑑賞後にwikiった所、あの週間少年ジャンプでの連載で、しかも連載していたのは20年前だと知りビックリ。

和洋関わらず、やれバットマンだ、やれアイアンマンだ、やれスパイダーマンだ、やれガッチャマンだと様々なヒーロー達が、ハイエンドCGや最新のアクタースーツを駆使してリアルに映像化されている昨今ですが、それに対し、たいしたCG処理もせず、特注と思われるスーツは覆面と肩にかけたブーメランパンツのみで、後はドンキで売っていそうな網タイツとスニーカーを奢り、仕上げにパンティを被ると言う、殆ど裸同然のチープないでたちの「変態仮面」の再限度の高さは大変素晴らしかったです。
和洋のライバルヒーローを遥かに上回る原作再現度にも関わらず、これを現実化するとここまで物凄い物になるのかと絶大なインパクトを受けました。
ライバル達になんらひけを取らないどころか、ことインパクトに関して言うなら、上か下かは判りませんが、明らかに同じステージには存在していない圧倒的な存在感さえあります。
これは、「変態仮面」を再現する為に絶対的に必要な要素である、完全な肉体美を、主演の鈴木亮平が完璧に再現した事と、そしてそれを最大限にアピールする為の肉体の演技演出が完璧だったからだと思います。
一目見て「ああ、こいつは変態だ、ヤバイ」と判る数々の奇跡的なポージングを、観客の動揺を完全に支配する様に完璧なタイミングでつないで行く変態仮面のアクション演出は本当に素晴らしく、「良い意味で嫌な物を観た」と言うホラー映画的な恐怖と紙一重の爆笑をもたらしてくれました。
恐らくは、原作のファンであり本作の脚本協力を担当した小栗旬がかなり良い仕事をしたのでは無いかと想像。
CGやスーツに頼った作り物ではなく、実際の役者が肉体を駆使して映像化したからこそ、「変態仮面」のフィジカルなヒーローっぷりが最高に際立っていると思います。

仕事を選ぶ事を忘れた役者陣の痴態丸出しの演技もこの映画の最高の見所だと思います。
主演の鈴木亮平はこの作品のために1年間に及ぶ肉体改造を行ったとの事で、完璧な肉体美にノンケの僕でも惚れ惚れしてしまう程です。
後半までは「顔」と「体」を同時に出さない事で、変身後はスタントマンが演じていると中盤までは本気で思っていたほどです。
「どこの誰かは知らないけれどカラダはみんな知っている」という「けっこう仮面」イズムですね。
SMの女王様が仕事の母親をあの片瀬那奈が痴態丸出しで演じている惨状も、もう、この人がここまでやっているってだけで爆笑&合掌です。
9割方悪乗りで構成されている、ムロツヨシの多分アドリブの演技も大爆笑です。
特に、ムロツヨシが悪の巣窟で手下に対し、ぼそぼそと延々愚痴を言い続けたり、全く脈絡無く突然怒鳴り散らし、不条理な怒りをぶつけたりするアウトオブベース(基地外)ワールドはたまらない物があります。
堤幸彦作品のように現場に居る人間しか笑えないような心底くだらない「悪乗り」とは根本的に違い、観客を意識した「悪乗り」なので、本当に素晴らしく大爆笑できました。
そして、変態仮面の最大のライバル真の変態仮面a.k.a.戸渡を演じた安田顕は、本当に今後の俳優業への悪影響を心配せざるを得ない完璧なアウトオブベース(基地外)演技が最高でした。
戸渡が「強さに変態力は関係ない」とマジ暴露するシーンや、「変態仮面」に勝利した直後の「放って置いてくれ」と言い放つシーンは笑い死にそうになりました。
彼が己の乳首に刺激を与える度に笑いを堪えると同時に妙に共感してしまいました。
「ああ、こいつ、僕と同じ嗜好だ」と。

ストーリーですが、笑ってばかりの本作ではあるけど、その能力のルーツにあの両親ありと言うサラブレッドな設定にK-I-Z-U-N-A-絆-を感じた。
序盤で語られる両親の出会いのシーンですが、ただ大爆笑シーンであるだけでなく、後々親子の絆を強く感じさせてくれる結構良い話的に効いてくる伏線でもあるんですよね。
それと、凄く重要なのが、序盤できちんと市井の人々を救う展開を簡素ながらも入れた事。
ヒーロー物は、市井の人々を救ったり、逆に助けられたりして一般人と関わる展開が無いと絶対に面白くありません。
スパイダーマン3が前作前々作に比べて圧倒的につまらなかった理由がまさにこれ。
無償の活躍を見せてこそヒーローであるし、何よりも、我々観客の視点が、市井の人々の視点ですから、この展開は必要不可欠。
まして、この作品の場合、中盤以降、実に純度の高い変態ライバル達が大量に登場してくるので、序盤中盤までにしっかりした普通の人々との関わりを見せて、観客の基準を確立しておかないと、「変態のインフレ」に頭が慣れてしまって、絶対に面白く無かったと思います。

※ネタバレ反転
ラスボスは日本のヒーロー映画ではもはやお馴染みのとにかくデカイCG製ボスでチープ感まるだしだったのが残念。
低予算ドラマ「勇者ヨシヒコと魔王の城」でもお馴染みの福田雄一監督だけあって、ここの低予算な感じは観客が突っ込めるように仕掛けを入れてくれれば、低予算を逆に利にできたのになあ。
「勇者ヨシヒコと魔王の城」の第1話ラストの、恐らく馬が予算不足で調達できなくて、山田孝之のバストアップの揺れ演技だけで乗馬を演じたシーンは大爆笑したなあ。
ただまあ、劇場用映画で予算が無い事を大々的にギャグにするってのは、流石に正直萎えるからやめたのかも知れないですね。
後、ヒーローの「戦う準備が整うまで敵が待っててくれる現象」はそれ自体はすでに様式なので別に今更悪いとは思わないけど、ムロツヨシに突っ込み台詞の一つや二つ言わせてくれれば笑いに昇華できたのになあと少し残念。


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「シュガー・ラッシュ」感想【ネタバレ若干】

シュガー・ラッシュ」感想。
ビデオゲーム世界の舞台裏での大冒険。
100点満点で100点です。
オールタイムベスト更新しました。

アクションゲームの悪役ラルフとプログラムの不具合に侵された少女レースゲームの少女ヴァネロペの大冒険。


すげえ映画ですよこれ。
3Dアニメだとか、ファンタジーだとか言ったジャンル映画として100点ではなく、全方位に、誰にでも100点の映画だと自信を持って薦められる素晴らしい作品。
ビデオゲームが題材ではあるけど、知識は特に無くても、あれはどういう意味なんだろうと疑問に思ったりして、心に引っかかってしまうような点はほぼ無い作りなのが素晴らしいですね。
もちろん、ビデオゲームの知識があればより楽しめる事受けあい。
数々の人気キャラクターとカメオ出演や、あのコマンドやら、エクスクラメーションマークやら、悪役達がディスカッションしあうセラピールームが実は世界一シンプルで有名なあの悪の巣窟だったとか、抱腹絶倒のネタも満載です。
ちなみにあのコマンドで爆笑してたの僕だけでした。
tedの熊ん子の時もそうだったなあ。

本作で感心したのは、突拍子も無い本作独自の設定やルールを長い解説抜きで解りやすく、かつ面白く観客に提示している所。
例えば、ゲームマシンに何か不具合が起きたときは外界で故障中の張り紙が貼られ、それがゲーム内のキャラクターの視点からも確認出来る所等です。
張り紙を貼られる事により、外界の光がさえぎられ、心なしかゲーム内から見ると夕焼け色に変化し、終末っぽい雰囲気を漂わせたりする所など実に上手いです。
後、本作のメイン舞台となる、お菓子の国のレースゲーム「シュガー・ラッシュ」に設定された火山口の溶岩だまりとそれを噴出させるあるアイテムに現実のジャンクフードをあてがっている所なども実に秀逸。
設定が綿密に作られているので説明などほぼ無しでも、それらがどう機能する物なのかを、笑いや感動と共に絵で伝わってきます。
キャラ設定も実に秀逸全員なんて書いてたらきりが無いので代表的な所を挙げます。
ドンキーコングシリーズがモデルと思われる80年代の「フィックス・イット・フェリックス」の主人公フェリックス(恐らくはドンキーコング3の主人公がモデルと思われる)や同作のサブキャラクター達も80年代のゲームキャラらしく、動きが滑らかでなく2コマでしぐさを表したりするコマ抜き処理が楽しく、また、一目で「こいつは古いゲームの登場人物だな!8ビットって奴か!」と味わいと共に知らせる効果も持ち合わせているのが素晴らしい。
主人公ラルフも同作「フィックス・イット・フェリックス」のキャラクターではあるが、流石に映画全体の主人公なのでコマ抜き処理をさせるわけにはいかないからだと思うんだけど、代わりにカールじいさんよろしく、指を四角く造形する事でローレゾリューション(低解像度)なオールドゲームキャラクターである事を表現していたりと中々巧みであります。
特にゲームセンターのゲーム達が全て舞台裏で繋がっていると言う、本作最大の設定を、ゲームセンターの各ゲームの電源プラグを集中して繋いでいる縦長のテーブルタップを、外見はそのまま各ゲーム世界を繋ぐハブ、つまり駅として処理している所は素晴らしかった。
このテーブルタップの駅はニューヨークのグランドセントラルステーションを模しているとの事ですが、古今東西各ゲームの世界観が一気に交流する雑多感がなんとも楽しい。
ゲームが撤去され、行き場を失ったゲームキャラクターが、さながらホームレスのように構内に入り浸る姿は楽しくも哀愁が漂う。
年代もビジュアルもシステムも全く異なる各ゲームのキャラクター達が一作品内に会しているのに、観ている側が拒絶反応にクラクラする事無く、各ゲーム世界への場面転換が実にスムーズに出来る素晴らしい設定だと思います。
要は、スターウォーズシリーズ等に良くある、全く異なる世界観の舞台や惑星にシーンが飛んだ時の連続感の途切れやドライヴ感の消失が、本作では一切無いのです。
文字通り世界観の異なる複数の世界を行き来してもストーリーの連続性が強く保たれているのは、ターミナルステーションに限らず、あらゆる世界設定やキャラクター設定を本当に極限まで煮詰めているからなんだろうなと思いました。

ストーリーはもう完璧で、言う事が無いですよ。
テーマとしては良くある自分探しの話なのかも知れませんが、ゲームの悪役と言う絶対に外れてはならない役割からもがくラルフは解りやすく心に刺さりました。
ラルフと同じく自分探しつまり自己改革を試みる少女ヴァネロペとの友情。
最終的には※ネタバレ反転少女を救いヒーローになる為自分の役割どころか生命を投げ出す決心をするラルフ。
そしてラルフと同じく自己改革を目指したがヒーローの心を持ち合わせず、彼とは全く逆の選択をしてしまった
ある人物の顛末。
途中までは、トラブルメーカーの主人公が余計な事をしやがった話とも取れますが、表面的な役割は何も変わらずとも、自分のみならず周りの全ての人達の心を変えたラルフはもう最高ですよ。

声優陣も素晴らしいですね。
ラルフ役の山寺宏一さんはもう今更何も言う事は無いですが、何と言ってもヴァネロペ役の諸星すみれさんには参った!
ヴァネロペからみなぎる生命感と内に秘められたプログラムミスへの不安感を若干13歳の子が演じていたとは!
僕的には新ジャイアン声優に抜擢されたのは14歳だった!っての以来の衝撃ですよ。

最後に一つだけ、ホントくだらない不満。
劇中で最初に「ターボ」の単語を発するのが「ストリートファイターII」のベガなのがいただけない。
ゲーマー視点だとベガの台詞で「ターボ」とか言われると、「ストリートファイターII’TURBO」に引っ掛けて、バージョンアップする?的な意味の小ネタなのか?と思ってしまうわけですよ。
当たらずとも遠からずですが、小ネタなのか、物語のテーマの本質なのかでは全然違います。
この時点で「ターボ」はあくまで単なる伏線で、へんな勘違いを観客がしてしまうのは製作者の意図するところでは無いと思います。
実際、僕はこの後再び劇中で「ターボ」が出てくるまで心の奥にこの件が引っかかりっぱなしでしたよ。
「ストリートファイターII’TURBO」の存在を知らない人にはなんの問題もありませんが、ある程度ゲームの知識があるとここは引っかかってしまいます。
僕だったらその台詞は隣のクッパに言わせるか、「ターボ」って名前自体を変えますね。
まあ、ホントくだらない取るに足らない不満ですよ。



AKB48の世界共通劇中歌&世界共通エンディング曲「Sugar Rush」も入ってます。
シュガー・ラッシュ オリジナル・サウンドトラック

コンシューマー版パズドラは3DSでほぼ確定!VITA版を希望してた僕でもこの戦略はちょっと感心。

大人気のパズル&ドラゴンズ(以下パズドラ)のコンシューマー版ですが、どうやら3DSでほぼ確定のようです。
ここまで解ってる情報を時系列で箇条書きにする。

1.山本プロデューサーが機種は言えないがコンシューマー版のパズドラを作っていて、「パッケージ」で「追加課金は一切なし」と発言。
2.森下社長が「3DSでパズドラが出るとしたら、当社初の3DSソフトになる」と意味深な発言。
3.山本プロデューサーが任天堂の宮本氏と初めてお会いしたとツィート。
4.山本プロデューサーが今週発売の「コロコロコミック」でパズドラの新作情報を初公開するとツィート。


2.3.4.からして、3DSでほぼ間違いないでしょう。
僕はゲーマー脳なもので「VITAでアッパーバージョンをプレイしたい」みたいな単純な思考しかなかったが、「追加課金は一切なし」で「コロコロコミック」に優先的に情報掲載と言うことは本家パズドラの課金客になってはいけない子供達がターゲットというコンセプトなのでしょう。
なるほど。これは上手い所を付いてるな!
VITAじゃ無かったのは1ゲーマーとしてつくづく残念だけど、商品のコンセプト分けを理解した凄く意味のあるハード選定だと感心しましたよ。
モンハン3Gとモンハン4やリメイクドラクエ7(と恐らくドラクエ11)が、目先の短絡的な利益のために、短命&低性能ハードの3DSでリリースする事により、ブランド価値を大幅に低下させてしまったチープな戦略とは、選択したのが同じ3DSでも根本的に違いますね。


パズル&ドラゴンズ オリジナルサウンドトラック イトケン・リミテッド

「横道世之介」感想【ネタバレ若干】

横道世之介」感想。
160分間の80年代青春追体験。
100点満点で80点です。

80年代を舞台に、主人公の大学生、横道世之介と彼を取り巻く人々の日常を描いた映画。


実は、この作品、あまりにもドラマの密度が薄くローテンションに進行する為、正直、中盤まではかなり退屈な作品でした。
たいしたドラマも起きずにローテンションで進行する上に、事前情報で160分の長尺と知っていたので、これで最後まで観るのはきついなあと思い、正直、中盤までは今年ワースト候補でした。
ところが、中盤で実話に基づくある顛末が語られ、劇中全てのなんでもない出来事や日常の些細な機微全てが、掛け替えの無い取り返しの付かない物だと言う事に気付かされ、そこから先、まるでフィルターが掛かったかのようにスクリーンに写る物全てがキラキラ輝き、いとおしく見えてきました。
それは、僕自身の「過去の日常のなんでもない思い出」ともオーバーラップして、まるで僕自身が実際映画内と同じ体験をしたかのような錯覚さえ感じた。
まさに青春追体験ですよねコレ。
「桐島、部活やめるってよ」のようなグサグサ心に突き刺さる追体験ではなく、甘くも辛くも無いが、ひたすら優しく、自然と笑顔を提供してくれるような追体験。
感想を書くべく映画の内容を思い出していくうちに、気がつくと、この映画の内容、つまり160分のフィルムに移っていた全てが、「とある人の物語」では無く「僕自身の思い出」として記憶されている事に気付く。
なので、映画を観た直後は「それでも、50点って所かなあ」くらいに感じていたのだけど、思い返すほどに、自身の中でこの作品の評価が高まってきて、最終的には80点ですよ。
実際、観てる最中よりも、観た後に思い出すと泣けてくるし、実際泣いた。
僕自身の「二度と会えない人」や「二度と体験できない何か」が泉のようにあふれ出てきて、寂しくもあり、何故か嬉しいような気持ちにもなる。
そんな映画でした。

あーやばい。
今も、チラ見お手伝いさんの事、思い出して泣けてきたわー。

以下、ネタバレ反転。
しかし、世之介の顛末に、「ひたすら優しくて、美談ではあるが、実質的には誰も救われなかった」あの事実をチョイスしたのは本当に素晴らしい。
「ひたすら優しくて、美談ではあるが、実質的には誰も救われなかった」って、まさの世之介その物のような気がするのですよ。
肝心な所では結局何も果たせなかったヒーローだからこそ、
ひたすらいとうしく思えてくるんですよね。

横道世之介 (文春文庫)

「ジャンゴ繋がれざる者」感想【ネタバレ若干】

タマフル向けに書いた映画感想が数本溜まっていたのでブログに放出。
もう上映終わった奴もあるが、BD発売に向けてと言う事で気にしない。
とりあえず上映中のコイツから。

ジャンゴ繋がれざる者」感想。
長くて平板で退屈な西部劇。
100点満点で45点です。

西部劇は「荒野の用心棒」など数本しか観た事が無いほど西部劇リテラシーが欠如してる僕の感想。



本作は3時間近い長尺でありながら、さして面白みも無い会話ばかりで、肝心の銃撃戦は少なく、非常に退屈でした。
復習劇にも関わらず、血肉の通った感じに乏しい、体温の上がらない演出と、新しいと思えるものは全然感じない、どっかで観た様な変化に乏しい単純極まりない脚本で正直ちょっと3時間弱はきつかったです。
肝心の銃撃戦も、基本的に「不意打ち」で始まる物ばかりで、来るぞ来るぞって言う盛り上がりにかける。
特に、歯医者がレオ様にキレて不意打ちで撃ち殺す所とか、今までの作戦の段取りを全て自らおじゃんにしてしまって正直馬鹿にしか見えませんでした。
「歯医者キレタ!ヒュー!レオ様ざまあみろ!」ってのが監督の意図した観客の反応なんだろうけど、僕は「あーこいつ馬鹿だわーおとなしく金払って退場すりゃ良いのに」と思いました。
全然ロジカルじゃないし、カタルシスも無く、ここまでの退屈なストーリーはなんだったんだよって不満しか残らない。
そういや、この監督、不意打ちパターン多いよなあ・・。
早撃ちの決闘みたいなのをやれとは言いませんが、せめて凄腕のライバルとの死闘くらいは設定すべきじゃないですかね。
「キル・ビルvol.1」は文句なしに良かったんだが。

そもそも、ジャンゴが何故凄腕かつ、目の前で同族が虐殺されていても冷静を装える程のスーパー黒人なのかが全然わからん。
怒る描写が毎度毎度腰のホルスターに手を伸ばすだけで、マグマのように煮えたぎった怒りが全然感じられないので感情移入もできない。

奴隷制の、時代背景などは一切知らなくても理解できるように構築されたストーリーだったという事は良かった。
ただし、やはり僕はアメリカ人では無いので、奴隷制だなんだってのを頭で知っていても、それがどのような物で、どれくらい酷い物なのかは心では知らない為に、圧政者に対しても今一つ怒りは沸かなかったし。
やはり、これはアメリカ人の観る映画ですよ。
例えば、黒人が馬に乗ってても説明されなきゃなんの疑問も感じない。
この映画では、ちゃんと説明してくれる点は評価しますが、極東の島国のボンクラ日本人の一人としては、説明されても「あーそういうもんなのね」と理解するだけで感動までには昇華しない。
白いほっかむりが合う合わないでトラブル起こしてるシーンもKKKへの皮肉なのかなと一応は理解できても、血肉としてKKK等を理解していないので少しも笑えなかった。

監督の前作「イングロリアスバスターズ」もそうだったけど、僕ら日本人にしてみりゃナチスが悪者って前提がそもそも心に無いから、あまり響かなかったし。
僕のナチスのイメージっつったら、どっちかっつーと「タミヤの1/35ドイツ戦車カッケー」ですし。
ナチスとか、ぶっちゃけ中学生くらいまでは、どっちかっつーとヒーローでしたよ。
だって、アメ公のシャーマン戦車よりドイツのタイガー戦車(ティーゲルではなく、タイガー)の方が強いしでかいしカッコいいし。
おっと脱線。

奴隷差別は酷い事実ではありますが、この時代に置いての常識の範疇だと思うので、それを迎合していただけで殺される人々にも正直同情してしまいます。
たいした罪も無いのに虐殺される「キック・アス」のマフィアの部下達よりはマシですけど。
時代に流されただけで殺された彼らも被害者でしょ。
勧善懲悪を意図したのかそうでないのかはわかりませんが、まあ僕的にはスッキリしませんでした。

余談だけど、本作を観た翌日、西部劇繋がりでふと思い出した「闘士ゴーディアン」のOP動画をなんとなく検索し閲覧して、そのあまりにもほのぼのとした素晴らしい内容に大爆笑してしまいました。
「ジャンゴ繋がれざる者」で一番面白かったシーンより、「闘士ゴーディアン」のOPの方が遥かに面白かったです。
けしてゴーディアンを引き合いに出してジャンゴをディスってるんじゃないです。
ゴーディアンのOPが面白すぎるんです・・・。

SF西部劇「闘士ゴーディアン」


闘士ゴーディアン

PS4発表への感想。 超久々にゲームの事をうだうだ書くよ^^

PS4公式資料(pdf)


まずは、ハードのスペックが素晴らしい。
PS3の反省を生かしたかのような余裕の大容量かつ超高速帯域のメモリ構成により、我々プレイヤーのみならず、開発者にも開発難易度の低減がもたらされる予感。
XBOXの新型がどのようなスペックになるのか解りませんが、今世代と違ってハード能力に大きな差があった場合、マルチタイトルでも差別化される可能性が出てきますね。

デュアルショック4も、見た感じはかなりの好印象。
そもそも、完成度が高いデュアルショックシリーズなので正常進化なら外れは無いでしょう。
タッチパッド追加で配置をどうすんの?って思ってたけど、なんのこたない、左右に伸ばすと言うコロンブスの卵的な処理で解決。
なるほど、コレなら操作性が落ちる事はなさそう。
アナログパッドの先端に凹みを付けてくれたのがなんともナイスって言うかやっと付けてくれたかって感じ。
凹で終わらせずに凹の中に凸を仕込んでいるのは、スティックの現在位置をより解りやすくフィードバックさせる施策なのかなと推測。
別売りのツインカメラと連携させる為のLEDもなんかおしゃれ。
まあ、ツインカメラは買わないと思うけど。



新規IPのKNACKとDRIVECLUBは凄まじかった。

箱庭ゲームKNACKの物量感にはPS3じゃ無理そうな領域のゲームプレイを期待してしまいます。
スパイダーマン3のサンドマンよろしく、大量のオブジェによって構成されたキャラクターはハード能力の高さのみならず、その能力を生かしたバリエーション豊かなゲームプレイが想像できます。
日本スタジオの癖にキャラがバタ臭いのは気になりますが。

DRIVECLUBは箱庭系ドライブゲームの究極系と言って良いのでしょうか。
ドアを開けて車に乗り込む所も再現してしまうのは凄いですね。
完全にオーナー気分を体感できるじゃないですか。
是非、我が愛車ロードスターRHT(NC2)も再現して頂きたい。
できれば、オープンカーは屋根の開閉も各車種再現して欲しい。
もっとも、この再現度だと、それ程多くの車種は再現されないだろうけど。
まあ、とりあえず、マクラーレンMP4-12Cとフェラーリ458には乗ってみたいなあ。

インファマスとキルゾーンもあえてナンバリングにしなかった所から、停滞感からの脱却の意思を感じますし、画面からそれがヒシヒシと感じました。
単に3だの4だの付けて正常進化するよりも、新ハード向けのスタイリッシュな革新を選んだのでしょうね。
なにぶん、新し物好きなので、正常進化よりも突然変異的進化を歓迎したい。

カプコンの欧米で受けなかったドラゴンズドグマをリベンジすべく作り直しみたいなdeepdownもリアルファンタジー感ムンムンで面白そう。
まあ、この辺はマルチでしょうけど。

そして、ブリザードが登場!これは超サプライズ。
ついにSTAR CRAFT GHOSTの正式発表か?と思ったらPS3とPS4のマルチでDIABLO3を発表。
もしかしたら、コンシューマーではPS独占になる可能性も?
MSは他社ハードとのクロスオンラインプレイは絶対に許さないから(FF11が唯一の例外)、そこらへんで何かあったのかもと推測。
MS的にはソニーの無料のオンラインサービス如きと一緒にプレイされてたまるかって事なんだろうし。
個人的には、DIABLO3はコンシューマー向けにパッド操作に変更するんだから、ゲームデザインを根本から見つめなおして欲しい所。
公式RMTも評判悪いし。
まあ、なにより、コンシューマー向けに作ると言う事は、ブリザードゲームの久々の日本語化に大いに期待してしまうわけですよ。
WOW2の日本語化だって期待してしまいます(多分出てもやらんけど)。



PS4のゲームはVITAはもちろん、PCやAndroid(!)やiPhone(!!)でもプレイ可能と言うのは凄まじいですね。
当然、これらのデバイスのポリゴン描画能力でPS4の画面が再現できるわけじゃないでしょうから、PS4で生成された画面を各デバイスにストリーミングする方式なのでしょう。
言うまでも無く、それなりの遅延が発生すると思いますが、これがどのレベルなのかが非常に気になります。
RPGのようなノンアクションゲームなら、外出先でも余裕でプレイできそうな感じはしますが。

ゲームプレイのリアルタイム配信や、いつでもPSボタン一つでその瞬間で一時中断できる機能は凄く嬉しい。
特に、中断した後、フレンド等に続きをやってもらったり出来る機能は正直驚きました。
もう頭がおかしくなりそうです。
個人的には、途中をやってもらうだけではなく、A地点からの続きをフレンドにプレイさせてリアルタイムでそのプレイを見てそこから攻略ヒントを得て、再度A地点から自分で再開できるようになれば、新たなコミュニケーション方式として素晴らしいと思います。



PS1~PS3への下位互換はクラウドゲーミングで行うとの事ですが、上の別デバイスでのプレイと同様、遅延がどうなるのかが気になります。
後は、持ってるディスクを使えるのかどうか。
基本的には、シビアなアクションゲームは無理だと思っていますが。
個人的にはPS2のドラゴンクエスト8がPS2の故障の為、未クリアで放置していたのでコレで是非試して見たい所。
グラディウスVは・・・・遅延で無理だろうなあ。
まあ試してみますが。


PS4の現時点での感想はとりあえず、大満足でございます。
早起きして良かった^^

但し一点だけ不満。
「PS4」のロゴが「4」だけに斜め線が入ってるんだよね。
なんか統一感が。
PS4ロゴ

これ、こうした方が良くないすかね?
PS4ロゴ(僕案)
だめすか?


次買うゲームメモ。

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