清水国明、被災児の受け入れに着手…現地入り、福島で13人
タレントの清水国明(60)が27日、甚大な被害を受けた宮城県名取市などに入り、支援物資を届けた。現地では、各避難所のニーズに合った物資が行き届いていない状況に「がく然とした」。復路では山梨・富士河口湖町で営む「森と湖の楽園」に迎え入れる被災地の子供たちをピックアップ。今後も定期的に現地入りするという。
清水はこの日午前4時30分、地元の富士急行、沢井観光の協力を得て、観光バス2台で富士河口湖町を出発。水やカップラーメン、衣類などを「てんこ盛り」にして宮城入りし、名取市や山元町の避難所を巡った。地元NPOとも会議を開き、情報収集も行った。
清水は震災直後から「森と―」に被災地の子供たちを預かることを計画。「預かりたいと言っても、親子で離れたくなかったり、どんな場所に預けるのか、の不安もある。こちらから出向いて説明し、安心して来てほしい」という思いを直接伝えるためにも、現地入りを決意したという。
避難所で被災者らと話した結果、「行き届いていない、というレベルではない。行政が壊れている」と実感。「水は山積みなのに、食事はおにぎり1個の避難所がある。がく然とした」。行政の「悪しき公平」が、避難所ごとに異なるニーズに応えられていない上「届くのに時間がかかっている」という。
そのため「我々が、必要な場所に必要な物をダイレクトに届けるんだと、腹をくくった」。現地での炊き出しも決めたという。復路では福島で「森と―」に“疎開”する子供たち13人をピックアップ。今後は物資の運搬と子供の受け入れを並行して進めていく。
◆清水 国明(しみず・くにあき)1950年10月15日、福井県生まれ。60歳。73年、原田伸郎と「あのねのね」を結成。「赤とんぼの唄」で歌手デビューし、大ヒット。90年代からはアウトドア活動を行うようになる。05年、山梨・富士河口湖町に「森と湖の楽園」をオープン。姉の橋本真由美さんは中古本販売「ブックオフ」の取締役会長。
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