一迅社文庫編集M木のブログ

一迅社文庫編集M木のブログ

一迅社文庫編集M木のブログです。

Amebaでブログを始めよう!
24日に第6回創元SF短編賞の最終候補作 が決定いたしましたが、みたことある名前が……!

> 宮澤 伊織(みやざわ いおり) 神々の歩法

というわけで、創元SF短編賞の最終選考に宮澤伊織さんが残っていたのでした。
創元SF短編賞、第一回受賞の坂永雄一さん や第三回受賞の皆月蒼葉さん が大学サークルでの直近の先輩だったりするので妙に縁があるなと思いました。
短編SFを発表する場がなかなか少ないので、こういう賞の動向は楽しみにみております。東京創元社さんや、ハヤカワSFコンテスト の早川書房さんを引き続き応援しております。

東京創元社と言えば、先日発売されたラヴィ・ティドハー『完璧な夏の日』が大変よいものでした。
完璧な夏の日〈上〉 (創元SF文庫)/東京創元社

完璧な夏の日〈下〉 (創元SF文庫)/東京創元社

第二次大戦期にイギリス諜報機関へ所属していた超人が、21世紀の現在に過去の出来事を回想しつつ、
当時の出来事の裏に隠された、世界の存亡を握る謎に迫っていく……という体裁の架空戦記ものです。
『ウォッチメン』meetsジョン・ル・カレwithセカイ系という感想もみかけましたがまさにそんな感じ。追憶の香りが全面にただよう傑作です。



……なんかただの日記みたいになっちゃいそうなので、ちゃんと本題に入ります。
結構重要なご報告が。

わたくしM木は、3月をもって一迅社を退職することとなりました。
2013年4月から丁度二年になります。短いようで長いこの期間に関わっていただいた皆様には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
今後は別の業界に移る予定です。数年後になったらひょっこり別の出版社に務めていたりするかもしれませんが、先のことはわからないので一旦お別れというかたちになります。
担当作家さんの作品を紹介したり、そのついでに好き勝手読んだ本を紹介することもできなくなるかと思うと寂しさが募りますが、ブログ自体はこのまま残しておく予定です。
……むしろこのまま書評ブログとして使い続けてもいいでしょうか、T澤さん? (いや、冗談ですが)

自分は一迅社を離れてしまいますが、『庶民サンプル』アニメ化を控え一迅社文庫はこれからもおもしろいライトノベルを発進していきますので、皆様どうか今後とも一迅社文庫をよろしくお願いいたします。
(余談ですが、いつの間にかT澤さんが18日段階でぽろっと漏らしているのに気がついて「てめえ……!」ってなりました)
先日、友人からニール・ストラウス『ザ・ゲーム 退屈な人生を変える究極のナンパバイブル』という本をすすめられて、立ち読みしたら思いの外面白そうだったので買ってしまった編集のM木です。
ザ・ゲーム 退屈な人生を変える究極のナンパバイブル (フェニックスシリーズ)/パンローリング

¥1,728
Amazon.co.jp
最初はタイトルで尻込みしてたんですが、序文の

"バー、クラブ、モール、空港、食料品店、地下鉄、そしてエレベーターで過去二年間会ってきた何千人という人たちに。

もしあなたたちがこの本を読んでくれているのなら、あなたたちにゲームを仕掛けていたわけではないと伝えたい。
ぼくは真剣だった。本当に。あなたたちは特別だった。"

とか、本文中の

"ナンパは闇の技術だ。その極意には代償が伴い、俺たちは誰もがそれを払っている。たとえそれが正気であれ、学校、仕事、時間、金、健康、道徳、それに自分自身を失うことであろうとも。俺たちはクラブではスーパーマンだったかもしれない。だがその中身は腐りかけていた"

とか文章がいちいちかっこいいんですよ。
チャック・パラニュークとミシェル・ウエルベックを足して2で割ったような作品だと勝手に想像しているので読むのが楽しみです。



さて、今月の新刊は、松山剛さんの『究極残念奥義―賢者無双〈ステルスマスター〉― ~俺が悪いんじゃない、俺のことを無視するおまえらが悪いのだ~』です!
究極残念奥義―賢者無双―~俺が悪いんじゃない、俺のことを無視するおまえらが悪いのだ~ (一迅社文庫)/一迅社

¥669
Amazon.co.jp
◆あらすじ
生まれつき魔力が少なく、何をしても誰にも気づいてもらえない〈世界一影の薄い男〉――カゲウス・インビジブル。
根が善人な彼だったが、何をしても気がついてもらえないストレスからその体質を利用してのぞきに明け暮れる残念な日々を送っていた。

だがある日、浴場で出会った旅の盗賊・サンディに彼ののぞきがばれてしまう! 
彼女が持っていた『真実の七鏡』は世界の真の姿を映し出すアイテム。その力のおかげでサンディには彼の姿が見えたのだ。
あまりにも残念なカゲウスを更正するために、サンディは彼を『真実の七鏡』集めの旅に連れて行くと言い出して……!?


◆キャラクター紹介
サンディ・フラワード
ある目的のために『真実の七鏡』を集めている旅の盗賊。妙な方向に責任感が強く、「わたしがどうにかしないとこの人はだめになる」と言ってカゲウスを更正させるために彼を旅につれていくことになり……?


クレセント・プリムローズ
サンディと同郷の少女。サンディより年下で、彼女のことを「おねえさま」と(過剰なまでに?)慕っている。一行のなかでは一番剣技が達者。


カゲウス・インビジブル
主人公。根は善人なのだが、生まれつき魔力が少ない関係で誰からも認識してもらえない〈世界一影の薄い少年〉趣味は人助けと覗き。


レベッカ・インビジブル
カゲウスの妹。常に冷静で大人しいが、兄に対してはとても冷たい。幼いころに両親が死んで以来、二人でずっと暮らしてきたので兄のことはなんでも知っている。



イラストレーターはゆきさん。かっこいいイラスト、かわいいイラスト、エッチなイラスト、コミカルなイラストとなんでもこいのすばらしい挿絵をいただきましたのでおたのしみに!

『世紀末救世主伝説―魔王―』と同じハイテンションな馬鹿エロコメディの『究極残念奥義―賢者無双〈ステルスマスター〉―』は3月20日発売です!
「『重力の虹』分厚いんだよ!!!」とかおもいながら本を読む手がなかなか進まない編集のM木です。
でも表紙が美しいので許してしまいます。
トマス・ピンチョン全小説 重力の虹[上] (Thomas Pynchon Complete C.../新潮社

¥4,536
Amazon.co.jp


さて、久しぶりに連続での更新です。
今回は『高度に発達したラブコメは魔法と区別がつかない』と『純潔なる武装乙女の守護鎧神〈ガーディアン・デイティ〉』の特典情報です!

『純潔なる武装乙女の守護鎧神〈ガーディアン・デイティ〉』
・書泉にてSSペーパーを配布(12月7日まで)!

・ゲーマーズ:書きおろしブロマイド



『高度に発達したラブコメは魔法と区別がつかない』
・メロンブックス:特製カード


・ゲーマーズ:書きおろしブロマイド



特典などは先着配布となっておりますので、みなさまぜひぜひお買い上げ下さい!
最近風邪をひいてしまって土日に何もできない編集のM木です。

今月2本目の紹介は、宮澤伊織さんの新作『高度に発達したラブコメは魔法と区別がつかない』です!
藤原たすくさんの『純潔なる武装乙女の守護鎧神〈ガーディアン・デイティ〉』の紹介はこちら


高度に発達したラブコメは魔法と区別がつかない (一迅社文庫 み)/一迅社

¥689
Amazon.co.jp


◆あらすじ
その樹の下で告白した両思いの二人は結ばれる――。
そんな噂のある〈伝説の樹〉の下で、高校生の黒船蓮司は
クラスメイト・甘紙伊月と大げんかをしてしまう。
だが、それを機に二人の周りには妙な偶然が頻発するようになる。

「それはね、少年。恋の〈魔法〉だよ」

日々の出来事にいぶかしむ蓮司の前に現れたのは
〈恋の魔法使い〉と名乗る少女。
彼女が言うには、〈伝説の樹〉にかけられた恋の魔法が暴走し、
蓮司と伊月を強く結びつけようとしているらしい!

魔法の暴走を止めるため、蓮司は魔法使いに
協力してもらって事態の解決に奔走するが、
逆に周囲の女の子をどんどん巻き込んでいき……!?


◆キャラクター紹介
甘紙伊月
玲瓏高校に通う高校二年生。
性格も良く、クラスの中でも一番の優等生なのだが、蓮司とはなぜかいつも喧嘩してばかり。
その上、最近はなぜか蓮司と恋仲の噂まで流れ始めて……?


黒船蓮司
伊月と同じクラスの少年。高校二年生。
幼いころから父親に武道をたたきこまれていたが、そのせいで周囲から〈ヤンキー殺し〉などと勘違いされ敬遠されている。
最近、急に伊月との距離が不自然なほどに近づいていて……?


抜森真南(まな)
蓮司の隣の家に住んでいる幼なじみ。
昔から家族ぐるみで仲が良く、今でも時々窓をつたって朝に蓮司を起こしてあげている。
最近、友だちの伊月と蓮司の距離が急接近しているのに気が気でない。


紺色夏美
蓮司のひとつ年上の先輩。同じ武術部に所属している。
さばさばした性格な割にウブで、その上思い込みが激しい。


猫小路佐織
蓮司のひとつ年下の後輩。蓮司になついており、ことあるごとにひっついてくる。
普段は学校の図書室に入り浸っているらしい。


イラストレーターは八葉香南さん。一枚一枚エッチかったりコミカルだったり素敵なイラストを仕上げてくださいました!

魔法のようなラブコメ空間の展開されたりされなかったりする宮澤伊織さんの『高度に発達したラブコメは魔法と区別がつかない』は11月20日発売です!



ご無沙汰しておりました、編集のM木です。
今月は担当作が2作ということで、同時紹介になります!

藤原たすくさんの新作『純潔なる武装乙女の守護鎧神〈ガーディアン・デイティ〉』の紹介です!
宮澤伊織さんの『高度に発達したラブコメは魔法と区別がつかない』の紹介はこちら


純潔なる武装乙女の守護鎧神 (一迅社文庫 ふ)/一迅社

¥689
Amazon.co.jp

◆あらすじ
男は女を守り、女は男をまとう――それが〈守護紳士/ガーディナー〉と〈純潔乙女/ピュリティア〉。 
その能力をもった少年少女たちは、強さを競い、高め、
異次元からの侵略者――〈歪侵体/ダグレッサー〉と日々闘っていた。

幼少期から〈守護紳士ガーディナー〉としての修行を積んできた
高校生・軍司誉は都会に転校してきて早々、
複数の男に囲まれていた少女、有栖川・L・姫咲を助けることになる。
……だが、激昂していた姫咲から逆に襲いかかられ、
誉は仕方なく応戦し、姫咲を倒してしまう!
しかも、困ったことに姫咲は「わたしを倒した男のものになる」と公言していて……!?

男は女の〈鎧〉となれ! 新感覚アーマード学園バトル、登場!


◆キャラクター紹介
有栖川・L・姫咲
名門潔族・有栖川家の長女。
学園ではファンクラブまである有名な〈純潔乙女〉だが、今までどの〈守護紳士〉ともペアになったことがない。生身の肉弾戦で自分を倒せた紳士となら“考慮する”と宣言しており、毎日のように紳士から戦いを挑まれているが……。


軍司誉
最強の守護鎧神を目指している少年。古武術・軍星流の分家継承者。
ダグレッサーを倒すことに対して強い使命感を持っており、そのため強さを求める。
自分に素直でやや直情的な性格だが、仁を尊び義に厚い。妹の操を溺愛している。


軍司操
今年で12歳になる誉の妹。兄を溺愛し、この世のすべてが兄中心に回っているブラコン妹。
軍星流(女流)の使い手として、かなりの練度に達している〈純潔乙女〉。
姫咲とは何かの因縁があるようで、出会い頭から険悪な雰囲気が……?


楯無ニーナ
〈守護紳士〉とのペアを組まないマニッシュフィギュア使いでありながら、学生たちの連隊長を務める学園最強の〈純潔乙女〉。
軍司の里から上京してきた誉と操のことを任されており、溺愛しつつも面倒をみている。


イラストレーターは谷裕司さん。かっこよくも美しいアーマーデザインを数々仕上げていただきました。

新感覚アーマードバトル(何が「新感覚」なのかは読んでみてのお楽しみ)、『純潔なる武装乙女の守護鎧神』は11月20日発売です!