あれは確か夏の終わり 僕の前から人が消えた



いつも側にいたのに いつも僕と繋がっていたのに



右手を探せど誰もいず 左手を掴めど誰もいず



記憶にあるはずの君の顔も



感触にあるはずの君の温もりも



綺麗サッパリ無くなった



最後に僕の耳に届いた 魔法の言葉



「さよなら」



彼女は INVISIBLE WOMAN



僕だけの INVISIBLE WOMAN



他の誰にも見えるのに 僕の前から姿を消した



そこにいた温もりや そこから漂う香りだけ



それだけ残して消え去った 



確かに君は ここにいた



INVISIBLE WOMAN





君はどうせいつか戻る 僕の前に現れる



いつか僕のそばに来る いつか僕と再開できる



右を見つめど誰もいず 左を見つめど誰も来ず



追憶の中にある君の姿も



侵食してくる君への想いも



いつまでたっても無くならない



最後に目に飛び込んだ 虚像



君の後ろ姿



彼女は INVISIBLE WOMAN





僕だけの INVISIBLE WOMAN





他の誰にも見えるのに 僕の前から姿を消した





そこにいた温もりや そこから漂う香りだけ





それだけ残して消え去った 





確かに君は ここにいた





INVISIBLE WOMAN




INVISIBLE WOMAN



君は透明になっただけだよね



僕の目の前で笑っているよね



僕が道端でコケたのは君のいたずら



僕が急に笑い出すのは君のいたずら



僕が急に泣き出すのは君がいたから



もう 僕の側にいないから



INVISIBLE WOMAN



今頃は どこかの誰かの



WOMAN


2011-09-15執筆