わたしたちの現実はパラドックスで溢れている。

皆さんはパラドックスという言葉を聞いたことがありますか？

直訳すると「逆説」という意味になりますが、矛盾という意味も広義において含まれます。

私が2万人以上のカウンセリングを行う中で、多くの方がこの「パラドックス」に悩まされていたのです。現在もその傾向は変わっていないと私は実感しています。つまり、理論上と現実とのギャップであったり、同じ事に対して全く矛盾する表現がなされていたり…

有名なパラドックスに、「アキレウスとカメのパラドックス」というモノがあります。人がカメを追い掛けるとして、人が歩く半分の速度でカメが移動したとすると、永遠に人はカメに追いつけないというモノです。現実にはそんな事はあり得ないのですが、理論上は成立してしまいます。

また、「期間内に抜き打ちでテストを行います」という表現も一見何の問題もないような表現ですが、これもパラドックスです。抜き打ちと言っているにも関わらず期間を指定しています。

具体的には、「自分らしく楽に生きていこう」という論調と、「自分を超えて頑張れ！もっと出来るはずだ！」という論調。一体どちらが正しいのでしょうか…

また、夫婦の問題にいたっては、「離婚して自由になるほうがお互いのため」という論調と「子どもの事を考えると親が身勝手に離婚などを軽々しくするのはダメだ！」という論調。一体どちらが正しいのでしょうか…

健康で言うなら、西洋医学と東洋医学。西洋医学は東洋医学を批判し、東洋医学は西洋医学を批判する。一体どちらが正しいのでしょうか…

心理学で例えてみましょう。

世界的に有名な心理学者である

「ジークムント・フロイト」博士

と

「アルフレッド・アドラー」博士。

フロイト心理学では、要約すると（専門家の方の見解ではそんな単純なモノではないと言われそうですがあくまで一般に表現しているという点と理論そのものを言及したい訳ではないという点で表現を容認ください）今のあなたの性格的傾向性の中で特に自分に不利益であると判断しているモノに関しては、その原因は幼少期のトラウマにあると提言しています。つまり、幼少期（インナーチャイルド）のトラウマ（心理的外傷）に原因がある。だからトラウマをいやしましょう。という主張です。

片方で、アドラー心理学では、トラウマの存在を真っ向から否定しています。平たく言えば「そんなものはない！」と言っている訳です。つまり、過去を見つめているからやれ心の傷だのなんだのという考えになるのだと。未来を見ればそんなことは全く気にならない、だから未来に生きなさい。と原因論ではなく、目的論に生きよと提言しています。

さて、これもどちらが正しいのでしょうか…

このようなパラドックスのはざまで、わたし達は悩みを解決したい、課題をクリアしたい、目標を達成したいと、正解を求め、本を読んだりインターネットで検索したり、セミナーに参加したりと様々な情報収集を行っているのです。

宗教的な観点で言えば、あの世はあるのでしょうか？輪廻転生は存在するのでしょうか？これもまた、あるという主張と、そんなモノはないという主張と対立しています。

さて、この世界は現実なのか…それとも幻なのか…

脳大成理論では、わたしが2万人以上のカウンセリング実績から導き出した自身を最大に最適に輝かせる考え方とその方法論を記し、あなたに「新しい生き方の提案」をいたします。

その軸となるモノが「脳科学」です。

脳科学は、日進月歩で進化しており、既存の様々な矛盾を解き明かしています。

脳大成理論により、あなたが陥っているパラドックスから抜け出し、

あなたが最大に輝けるきっかけとなる事を切に願います。

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